『ザクバリエーション』の誕生
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「モビルスーツバリエーション」の記事における「『ザクバリエーション』の誕生」の解説
「モビルスーツバリエーション」の原点は、「怪獣倶楽部」所属のフリーライターで当時『テレビマガジン』編集長の安井尚志が、『講談社ポケット百科シリーズ15 機動戦士ガンダム』、『テレビ版 機動戦士ガンダム ストーリーブック』、『劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック』といった3つの書籍の執筆を氷川竜介に依頼したことに始まる。安井は設定が無ければ新たに作るという思想の持ち主で、ウルトラ超伝説(アンドロメロス)など、ウルトラシリーズの拡張作品のプロデュースを行い、設定を多く作り上げたことで知られている。 氷川竜介は安井の姿勢に従い、幼年向けの書籍『講談社ポケット百科シリーズ15 機動戦士ガンダム』にて、あくまでも怪獣図鑑的な発想でアニメにはない新規の設定(例えばフレキシブルアームやアイアンネイルなど)をいろいろと書き起こした。しかし、例えば「ザクのモノアイのターレット構造」などは設定画が存在しないため新規の設定が困難だった。そこで、比較的高い年齢層に向けた書籍『劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック』(1981年5月)を執筆するにあたり、安井を通じて、大河原邦男に新たな設定画を描いて欲しいと打診した。 大河原邦男は、どうせ設定画を描くならば、テレビに登場しないオリジナルのザクのイラストを描きたいと返答をしてきた。そして、『湿地帯用ザク、砲撃戦用ザク(後のザクキャノン)、水中型ザク(後のザク・マリンタイプ)、砂漠戦用ザク(後のザク・デザートタイプ)』の4種類の「ザクバリエーション」がデザインされた。これが制作者側が作った最初のオリジナルモビルスーツだった。 続けて『劇場版 機動戦士ガンダムII アニメグラフブック』(1981年9月)、『劇場版 機動戦士ガンダムIII ストーリーブック』、『テレビ版 機動戦士ガンダム ストーリーブック』2 - 4巻でも新たなザク、さらにはグフとドムの中間機(後のYMS-08A 高機動型試作機)やジオング完成型(後のパーフェクトジオング)のイラストが描かれ、話題を呼んだ。
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