『ちびくろサンボ』とは? わかりやすく解説

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『ちびくろサンボ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 01:07 UTC 版)

ヘレン・バンナーマン」の記事における「『ちびくろサンボ』」の解説

イギリス陸軍軍医だった夫に同行しインドタミル・ナードゥ州マドラス滞在中に自分娘たちのために私家版として作ったのがThe Story of Little Black Sambo(『ちびくろさんぼのおはなし』)である。この絵本をはじめ、作品多く主人公が、添えられイラストからも、南インドもしくはタミルの子どもだと推測されるのはこのためである。 彼女の描いたイラストや物話自体には人種差別的な強調含まれておらず、概して子どもの利巧さや発想の才を褒め物語が多い。しかし、本来私家版として作られ絵本商業的な出版とする過程著作権混乱があり、アメリカ合衆国ではオリジナルとは異なイラストによる異本多数出版され、その中には主人公アフリカ系黒人のように描いたものも多かったまた、サンボ」という主人公名は、アメリカでは黒人対す蔑称でもあったため、これらの絵本はしばし世界各地発売禁止になったり、図書館での閲覧制限されたりすることがあった。 日本1953年昭和28年)に出版され岩波版『ちびくろ・さんぼ』もアメリカで1927年昭和2年)に出版されフランク・ドビアスアフリカ黒人風のイラスト用いたものであった。そのためもあって、1988年昭和63年)に岩波版を含むほとんどすべてのちびくろ・さんぼ』が自主的に絶版とされた。その後ヘレン・バナマン自身によるオリジナルは『ちびくろさんぼのおはなし』(灘本昌久訳)として1999年平成11年)に径書房から出版された。旧岩波版『ちびくろ・さんぼ』は、2005年平成17年)に瑞雲舎によって『ちびくろ・さんぼ』(イラストフランク・ドビアス)『ちびくろ・さんぼ2』(イラスト岡部冬彦)として復刊された。

※この「『ちびくろサンボ』」の解説は、「ヘレン・バンナーマン」の解説の一部です。
「『ちびくろサンボ』」を含む「ヘレン・バンナーマン」の記事については、「ヘレン・バンナーマン」の概要を参照ください。

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