「言葉の乱れ」という概念とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 「言葉の乱れ」という概念の意味・解説 

「言葉の乱れ」という概念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 09:28 UTC 版)

日本語の乱れ」の記事における「「言葉の乱れ」という概念」の解説

言葉乱れ」という価値判断伴った概念は、言語学には存在しないが、言語政策などでは取り上げられることがある。この違いは「記述文法」と「規範文法」という考え方違い反映している。記述文法とは、言語学において実際の言語使用基づいて記述され言語法則性規則性のことであり、記述文法における「文法的におかしい」「非文法的」とは、当該言語そのような表現用法存在しないという意味である。一方規範文法とは、当該言語話者が倣うべき言語規則のことであり、規範文法における「文法的におかしい」とは、当該言語実際に使用見られるが、倣うべき規則から逸脱しているという意味である。規範文法から逸脱するものが「言葉乱れ」に相当する言語変化良くないものと捉える考え方古今東西見られる一方言語は本来的に変転流転するものであり、ある時代で「乱れ」と見做されたものが一過性終わらず後世には定着することも多い。例え清少納言作者とされる枕草子』にも若者言葉乱れを嘆く一節があり、「むとす・んとす」を「むず(る)・んず(る)」と言うことを「いとわろし(非常に悪い)」と述べているが、「むず(る)」は中世日本語ではひとつの助動詞として定着する。 なに事を言ひても、「そのことさせんとす」「いはんとす」「なにせんとす」といふ「と」文字を失ひて、ただ「いはむずる」「里へいでんずる」など言へば、やがていとわろし。 — 枕草子 言語変化私的な口語多く見られ容認もされやすい。また、芸術文芸など創作活動における日本語使い方は自由であり、言語政策による制約対象外である。その一方で書き言葉公的な口語保守的であり、慎重な運用求められる。もっとも、公的な口語時代による変化免れえず、例え1945年から2006年総理大臣演説見ても、助詞助動詞使い方変化している。

※この「「言葉の乱れ」という概念」の解説は、「日本語の乱れ」の解説の一部です。
「「言葉の乱れ」という概念」を含む「日本語の乱れ」の記事については、「日本語の乱れ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「「言葉の乱れ」という概念」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「「言葉の乱れ」という概念」の関連用語

「言葉の乱れ」という概念のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



「言葉の乱れ」という概念のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本語の乱れ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS