「沖縄そば」という名称について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 01:10 UTC 版)
「沖縄そば」の記事における「「沖縄そば」という名称について」の解説
1972年の本土復帰以前は、沖縄県でそばと言えばすなわち沖縄そばのことであったので、特に意識することなく単に「そば」と呼ばれることがほとんどであった。その後日本そば(和蕎麦)との混乱を避けるために「沖縄そば」という呼称が用いられるようになったが、1976年に公正取引委員会が、「生めん類の表示に関する公正競争規約」の「『そば』とは、そば粉30%以上、小麦粉70%以下の割合で混合したものを主たる原料とする」という記述を根拠に、この名称に対して問題があると言う指摘を行った。(なお、「公正競争規約」自体は、景品表示法の規定に基づく業界団体等による自主規制ルールであり、一定の拘束力を持つ)。 しかし県内で戦前より一貫して「そば」と呼ばれてきた慣習を変えることは困難として、沖縄生麺協同組合等が中央と粘り強い交渉を行った。これにより1977年には通称としての「沖縄そば」が県内のみの使用に限り許可された。その後、1978年10月17日に公正取引協議会「生めん類の表示に関する公正競争施行規則」別表に「本場 沖縄そば」という表記が新設され、「沖縄県内で生産され、仕上げに油処理を行うこと」などのいくつかの条件の下に特殊名称として認可された。これを記念して10月17日は「沖縄そばの日」とされている。
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