「沈黙交易」説を巡ってとは? わかりやすく解説

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「沈黙交易」説を巡って

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 15:54 UTC 版)

椀貸伝説」の記事における「「沈黙交易」説を巡って」の解説

椀貸伝説異族との無言貿易表したものだという説には民俗学者の中で賛否がある。 1917年大正6年)に人類学者鳥居龍蔵が『人類学雑誌』において、椀貸伝説当事者接触せず言葉を交わさず交易を行う「沈黙交易Silent trade訳語」であると指摘した。これに対して1918年大正7年)には柳田国男が『東京日日新聞』に「隠れ里」を発表し椀貸伝説貸借関係に過ぎず、さらに相手は神であることから信仰現象であるとし、竜宮伝説隠れ里伝説など異郷観念」の表現形態であると論じた戦後には1954年昭和29年)に北見俊夫日本全国椀貸伝説事例集成しつつ、これを「沈黙交易」とすることを否定している。一方で1979年には栗本慎一郎が『経済人類学』において椀貸伝説は「沈黙交易」であり、交易原始的形態であるとしている。 「沈黙交易」を「交易原初的形態」と見る点に関しては、同年岡正雄が『異人その他』において「沈黙交易」は交易原始的形態ではなく交換特殊型過ぎず客人歓待前提とした「好意的贈答」の習慣であるとした。

※この「「沈黙交易」説を巡って」の解説は、「椀貸伝説」の解説の一部です。
「「沈黙交易」説を巡って」を含む「椀貸伝説」の記事については、「椀貸伝説」の概要を参照ください。

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