「家族の教室」関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/18 09:31 UTC 版)
山賀 葉子(やまが ようこ) 電話相談「思春期心の悩み相談室」相談員。60歳くらいの、やや太った女性。毎日曜日、大野とともに「家族の教室」を開く。 大野と結婚し家庭を持っていた頃は保育士であった。彼と離婚後は「同志」の関係となった上で毎日ともに死んだ息子の香一郎(こういちろう)を弔っている。香一郎殺害は大野の単独犯行ということになっているが、実際には妻の山賀も手を掛けており、香一郎の供養と母(後の裁判中に死去)の世話をするために夫と申し合わせてその事実を伏せた。また香一郎殺害時に眼の白目部分に赤い斑点が現れて消えなくなり、それを隠すように常に色の薄いサングラスを着用している。 大野 甲太郎(おおの こうたろう) 個人経営の「日本家庭防除センター」を運営する害虫駆除業者。60歳前後であごに切り傷が残っている。仕事上は大野一郎の偽名を名乗っている。山賀家の隣の作業小屋で寝起きし、二人で家庭の悩み相談を受け付ける「家族の教室」を主宰している。柔道の心得がある。 山賀とは元夫婦であり、教育者として非行家庭の相談を受けていたが、その一方で相談対象の非行少年から恐喝されていた息子の香一郎の悩みに気付かず、苛烈な家庭内暴力を起こした果てに死の願望を訴える香一郎を殺害する。裁判では罪の意識から極刑に処されることを望んだものの、世間の人々は同情から減刑嘆願運動を起こして刑は軽くなる。出所後は服役中に知り合った害虫駆除専門家の空き巣常習犯に学んで技術を身に付けるが、独立する際、孤独な身の上で死にたがっていたこの男を自殺に見せかけて殺している。
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