「全部族インディアン連合」の結成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/14 01:14 UTC 版)
「バーニー・ホワイトベアー」の記事における「「全部族インディアン連合」の結成」の解説
4月2日、ティーピーを建てて抗議していた約50人の占拠団に対し、再びテレビカメラの前で暴行逮捕が行われた。バーニーは第三弾の行動として、「余剰指定されたこのロートン砦の土地を、多目的な教育センターのために譲渡すべきであるという、インディアンの要求を再確認するため努力する」とコメントし、「占拠抗議による基地譲渡要求をあきらめ、交渉による要求に移行する」と発表した。ここからバーニーに大きく力を貸したのが白人女優のジェーン・フォンダだった。ジェーンは戦術転換したバーニーを助け、マスコミを相手に全米にアピールを行い、交渉の場に政治家を同席させた。 さらに「アメリカインディアン国民会議」(NAIC)と、40以上の非インディアン団体の後押しを受け、バーニーらは「全部族インディアン連合財団」(UIATF)を結成。「BIA」(インディアン管理局)のルイス・ブルース局長との公式会見を実現させた。 交渉完了まで、バーニーを委員長とする「UIATF」の委員会は、問題の土地を「連邦余剰地」として保留させる(連邦保留地とする)よう連邦政府を説得。「BIA」としてはこの議題は「アーバン・インディアンは相手にしない」という方針に反するものだったため、ブルース局長は内務省から保留の解除のための圧力を受けた。が、「UIATF」は市と同格の申請者となり、同時にシアトル市はこの土地を取得不可とされ、ウェス・ウールマンシアトル市市長を「長年の請願が無駄になった」として怒らせた。バーニーはウールマン市長にこう言っている。 「彼らが都市の中に土地を持つために、この10年の間、どれだけ模索したか理解してください。むしろ私は、我々が300年間にわたって不正を甘んじさせられていることを覚えておいて欲しいですね。」 「乗っ取り」から3カ月後、シアトル市議会は市に対し、インディアン側と交渉するよう通告。民主党大統領候補だったジャクソン上院議員がイメージアップを図って旗振り役となったのがこの決定に影響した。ジャクソンは最終決定間際には「喧嘩腰だった」と評されている。
※この「「全部族インディアン連合」の結成」の解説は、「バーニー・ホワイトベアー」の解説の一部です。
「「全部族インディアン連合」の結成」を含む「バーニー・ホワイトベアー」の記事については、「バーニー・ホワイトベアー」の概要を参照ください。
- 「全部族インディアン連合」の結成のページへのリンク