「レトロ電車」として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/31 14:01 UTC 版)
「豊橋鉄道モ3700形電車」の記事における「「レトロ電車」として」の解説
1両のみ残った3702は、1981年(昭和56年)にモ3200形が増備されると予備車のような存在となった。そのため、側面の車体広告を解除し、同年8月20日から側面の赤帯部分に「私は日本最初の半鋼製低床ボギー車です…これからも元気にがんばります」というキャッチコピーが書き入れられた。1990年(平成2年)7月14日からはギャラリー電車に衣替えし、赤帯のキャッチコピーも「ギャラリー電車」に書き換えられた。1994年(平成6年)2月6日には鉄道友の会の「エバーグリーン賞」を受賞している。 1996年(平成8年)8月25日をもってギャラリー電車の運行を終了し、その後「レトロ電車」に改装された。改装工事は「とよはし市電を愛する会」の呼びかけで集められた募金を基に施工され、製造当時の塗装への復元とダミーのトロリーポールの設置が行われた。1996年10月14日からレトロ電車としての運行が開始され、団体臨時運転または休日昼間のダイヤに組み込まれて運用されるようになった。 2005年(平成17年)以降は運用から離れ、赤岩口車庫に留置されていた。その後正式に廃車されることが決定、2007年(平成19年)3月25日に最終運行を行った。 廃車後の3702は静態保存され、2008年(平成20年)7月27日に開業した豊橋市松葉町のこども未来館(愛称:ここにこ)で展示されている。展示にあたっては片方の運転台がシミュレーション用に改造され、電車運転の疑似体験ができる。
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