《貞操》の正しい読み方
「貞操」の正しい読み方
「貞操」は正しく「ていそう」と読む。「貞操」の意味解説
「貞操」のもともとの意味は、人としての正しいあり方を実行することである。純潔で誇り高い様子を表す言葉でもあり、「みさお」と同じ意味だ。そこから派生して、「貞操」は男女間の関係性を表す言葉にもなった。恋人や夫婦が互いに性的純潔を守ったり、パートナー以外の人間と肉体関係を持たないよう努めたりすることが「貞操」である。なぜ「貞操(ていそう)」と読むのか・理由
「貞(てい)」も「操(そう)」も、「みさお」を意味する漢字である。似た意味の漢字を音読みでつなぐことで意味が強調され、「貞操」という言葉が生まれた。「貞操」の類語・用例・例文
「貞操」の類語には「貞淑」が挙げられる。男女間の関係を示す言葉として、「貞操」と「貞淑」はとてもよく似ている。ただし、「貞淑」は女性の「みさお」に関する言葉だ。一方、「貞操」は男性のあり方についても使われてきた。男女、もしくは男性に対して用いるなら「貞操」がふさわしい。そのほか、「禁欲」という言葉も「貞操」に意味が近い。「禁欲」は人間が欲望を抑え、我慢している状態を指す。「貞操」との細かい違いを挙げるなら、「禁欲」はすべての欲望について使われる。「貞操」はあくまでも、男女が性欲を抑えている場合に使う言葉だ。以下、「貞操」を使った例文を挙げていく。
「どうも、最近の若者は貞操観念を重視していないように感じる。恋愛に自由すぎて、年長者にはついていけなくなってしまった」
「彼には貞操を守ろうという気がないようだ。妻がいるにもかかわらず、行く先々で女性に声をかけている」
「顔の整った男は、彼女が結婚していようと関係がなかった。猛烈なアプローチが続いたことで、ついに彼女の貞操は破られたのだ」
「僕は誰よりも妻を愛している。君には僕が軽薄な男に見えているだろうが、これでも貞操は十分に固いつもりだ」
「貞操」の英語用例・例文
「貞操」は英語で「chastity」「virtue」と書かれてきた。このうち、「chasty」は貞操観念が固く、純潔を保っている様子について使う。一方、「virtue」はその人の貞操を褒め称えるような文脈で用いる。以下、英語における「貞操」の例文を挙げていく。We have considered marital chastity to be of utmost importance. As a result, we have lived without quarrel for many years.(私たちは夫婦間の貞操は何よりも重要だと考えてきた。その結果、私たちは長年、喧嘩もなく暮らしてきたのだ)
That young man has no idea of chastity. Every woman should be careful of him.(あの若者は貞操観念を持ち合わせていない。女性はみんな、彼に気をつけるべきだ)
She showed her love for her husband by keeping her virtue. But her husband couldn't do like her.(彼女は貞操を守ることで、夫への愛を示した。しかし、夫は彼女のようにできなかった)
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