《弔慰金》の正しい読み方
「弔慰金」の正しい読み方
「弔慰金」は「ちょういきん」と読む。「弔慰金」の意味解説
「弔慰金」は故人を弔い、遺族を慰める趣旨で支給される金銭である。一般的には個人で出す金銭ではなく、企業や団体が支出するまとまった金額の金銭を意味する。香典のような宗教的な意味合いは持たず、故人の葬儀が終わって日数がさらに経過してから支払われることもある。日本では国会議員や戦没者、災害被害者などに対して国などの公的機関が弔慰金を支払う制度が設けられている。「弔」には「死者をとむらう」という意味があり、「慰」には「心労を労わる、悲しみを緩和させる」などの意味がある。なぜ「弔慰金」と読むのか・理由
「弔慰金」を「ちょういきん」と読むのは漢字の音読みに沿った読み方である。「弔慰金」の類語・用例・例文
「弔慰金」の類語は「香典」「見舞金」「義援金」「捨扶持」などがあり、それぞれ「こうでん」「みまいきん」「ぎえんきん」「すてぶち」と読む。「香典」は故人にお供えするお香の代わりとして支払う金銭のことで、仏教の葬儀で用いられる言葉である。「見舞金」は事故や病気などで働けなくなった人に対して支払われる金銭、「義援金」は災害被害者を対象にした寄付金に対して用いられる言葉だ。厳密にはそれぞれ意味が異なるが、「災害被害者に対して見舞金を支払う」などの言い方もあるのでどちらの表現も間違いではない。「捨扶持」は元々、家を継ぐことができない者に与える施しのお米という意味があったが、そこから転じて「捨てるつもりで与える金銭」の意味になった。返済される可能性がない、あげるつもりの金銭という意味で寄付金と同じ意味で使われることもあるが、ネガティブな意味合いが強いことから弔慰金や見舞金と同等に見なすのは相応しくないとされている。例文としては「会社から弔慰金が支給された」「香典を出す際のマナーに注意する」「見舞金の金額が少ない」「義援金の受付期間は今月末まで」「家を継げない者には捨扶持を与えるのも惜しい」などがある。「弔慰金」の英語用例・例文
「弔慰金」を英語で書くと「condolence money」になる。「condolence」には「お悔やみ」の意味があるので「香典」と日本語訳することもある。しかし、弔慰金は宗教的な意味合いを持たない金銭である他、英語を用いるイギリスやアメリカで広く伝わっているキリスト教には故人の死を悼む意味としての香典は存在しない。「condolence money」は災害の被害者や殉職者などに対して公的機関や企業が支払う金銭に用いる言葉である。例文として「災害被害者に弔慰金が支給される」を英文に直した「condolence money is paid to disaster victims」がある。- 《弔慰金》の正しい読み方のページへのリンク