月食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/12 05:05 UTC 版)
月食[1](げっしょく、英語: lunar eclipse[1])とは、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることによって月が欠けて見える現象のことである。月蝕と表記する場合がある(「食 (天文)#表記」参照)。
注釈
- ^ ただし半影食の86回を含めれば今世紀中に起こる月食の回数は228回となり、日食とほぼ同等の頻度である。
- ^ 地球上の1定点で皆既日食が観測可能となるのは300 - 400年に1回といわれている。
- ^ 月の一部が円錐内に入れば部分月食あるいは部分日食となり、月全体が円錐内に入れば皆既月食あるいは皆既日食または金環日食となる。
- ^ 月食側円錐半径の視野角は0°37'38" - 0°45'45"、皆既月食の横緯差限界は±0°22'58" - ±0°29'1"、部分月食の横緯差限界は±0°52'18" - ±1°2'28"。望、すなわち満月の時に月の黄緯がこの範囲内である(月食が生じる)ための太陽の昇交点又は降交点から黄経差限界は皆既月食で±4°15'50" - ±5°23'24"、部分月食で±9°44'58" - ±11°40'10" である。一方、太陽の昇交点からの黄経は1朔望月(満月から次の満月まで)の間に平均で30°40'13"変化する。これは黄経差限界の2倍よりも大きく、1朔望月の間に太陽が昇交点付近の黄経差限界範囲を通り抜けてしまうということが生じ得る。この場合、食の季節であるにもかかわらず月食が起こらないということになる。
- ^ 日食側円錐半径の視野角は1°9'22" - 1°17'28"、皆既/金環日食の横緯差限界は±0°54'42" - ±1°0'44"、部分日食の横緯差限界は±1°24'2" - ±1°34'12"。朔、すなわち新月の時に月の黄緯がこの範囲内である(日食が生じる)ための太陽の昇交点又は降交点から黄経差限界は皆既/金環日食で±10°11'57" - ±11°20'29"、部分日食で±15°47'13" - ±17°45'26" である。部分日食の黄経差限界範囲は常に太陽の1朔望月間の移動量よりも大きいので食の季節には少なくとも部分日食が1回は生じ、また2回生じることも可能となる。
出典
- ^ a b 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、131頁。ISBN 4-254-15017-2。
- ^ “442年ぶり皆既月食中に惑星食、次回は322年後の天体ショー 8日夜、天気よければ各地で”. 日刊スポーツ (2022年11月5日). 2022年11月6日閲覧。
- ^ 「皆既月食の赤銅色 理由は光の性質」『朝日新聞』朝刊2022年11月15日(科学・環境面)2022年11月20日閲覧
- ^ 2000年7月16〜17日の皆既月食を見よう 厚木市子ども科学館(2000年5月14日)2022年11月20日閲覧
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 日本で見える(見えた)月食の一覧 倉敷科学センター(2022年11月20日閲覧)
- ^ 2001年7月5〜6日の部分月食を見よう 厚木市子ども科学館(2001年5月25日)2022年11月20日閲覧
- ^ JAXA - 月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による半影月食時の地球の撮影の成功について 宇宙航空研究開発機構(2009年2月18日)2022年11月20日閲覧
- ^ “日本書紀天文言己録の信頼性”. 国立天文台報 2022年11月13日閲覧。.
- ^ “【中世日本の月食観】月食が怖かった!?”. ウェザーニュース (2018年1月26日). 2022年11月13日閲覧。
- ^ 湯浅吉美「中世びとの月蝕観 : 『玉葉』と『吾妻鏡』の記事から見て」『埼玉学園大学紀要. 人間学部篇』第10巻、埼玉学園大学、2010年12月、63-76頁、CRID 1050282812975086848、ISSN 13470515、2023年12月8日閲覧。
- 1 月食とは
- 2 月食の概要
- 3 ダンジョンの尺度
- 4 その他
月食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/30 09:27 UTC 版)
日食の場合は、地球上の観測者は影を観測するのではなく影のなかに自身が入って行くが、月食は、月面に映る地球の影を観察する天文現象である。 地球の方が月よりも大きな天体であり、月から見た地球の視直径は、地球から見た月の視直径よりも遥かに大きい(実質の大きさでも、視直径でも、地球が月の約4倍)。このため、日食に比べ月食の方が起こりやすい。 日食の場合は、1)部分日食、2)皆既日食、そして、月の視直径と太陽の視直径が非常に近い数字であるため稀に起こる、3)金環日食の三種類の食がある。月食の場合は、地球の視直径が大きいので金環月食はない。その代わりに、半影食があり、月食の場合は、1)半影月食、2)部分月食、3)皆既月食の三種類になる。 半影月食は、月から見ると、地球による部分日食に見えるが、地球から見る部分日食と異なるのは、地球から見える月面の全領域が、太陽の半影領域に入ることである。月面全体から見て、地球による部分日食が起こっている状態である。
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月食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:38 UTC 版)
地球の影に月軌道が交差することによって起こる天体現象。地球が太陽の周囲を回る黄道面と月が地球の周りを回る白道面との間には僅かであるが角度が付いている。そのため、普段は満月として観測される月が地球の影に入ることで、月の一部が欠ける部分月食や月の全体が影に隠れる皆既月食が生じる。
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月食
「 月食」の例文・使い方・用例・文例
- 皆既月食
- 明日、月食が起こります。
- 月食は珍しい現象だ。
- あしたの晩は月食があります.
- 今月食だ.
- 日食や月食は太陽と月と地球が一線に並んだ時に起こる.
- 皆既月食という天体現象
- 太陽の全面が月にかくされる皆既日食と,月の全面が地球の本影に入って見えなくなる皆既月食の総称
- 地平線付近の月食
- 日食や月食で,太陽や月がいちばん多く欠けた時の状態
- 日食と月食で欠ける割合
- 中心食という月食
- 日食や月食のあと,太陽や月が復円する
- 月食という太陽と月の間に来た地球の影が月を隠す天然現象
- 部分月食が観測者に感動を与える
- 6月26日の夜,部分月食が全国各地で見られた。
- 今年は月食が3回ある珍しい年だ。
- 今年最初の部分月食は元日の早朝に起こった。
- 今年最後の月食は12月21日に起こり,皆既月食になる。
- 月食は太陽,地球,月がほぼ一直線に並んだときに起こる。
月食と同じ種類の言葉
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