日本通運 社是

日本通運

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 04:10 UTC 版)

社是

1958年制定の「われらのことば」(「運輸の使命に徹して社会の信頼にこたえる」、「業務の改善を図って社運の発展につとめる」、「心身の健全を保って明朗な生活をいとなむ」)が永らく用いられて来たが創立70周年を迎えた2007年、「われらのことば」を継承・発展させた新たな社是として「日本通運グループ企業理念」が新たに制定された。

「日本通運グループ企業理念」

  • 私たちの使命 それは社会発展の原動力であること
  • 私たちの挑戦 それは物流から新たな価値を創ること
  • 私たちの誇り それは信頼される存在であること

企業メッセージ

現在
  • We Find the Way:2017年に後述する「With Your Life」に代わって制定。2022年のグループブランド「NX」の制定後はNXグループ全体へ発展する形で継続され、2022年より「日通」から「NX」仕様へ順次デザインが更新されているトラックをはじめとする社用車にもこのメッセージが表記されている[10]
過去
  • With Your Life:物流が社会生活の中で重要な役割を果たしていることを、一般消費者にも分かりやすくアピールするために制定。
    • ただし、提供読みは2009年3月31日までは「日本全国ドアからドアへ、ペリカン便の日本通運」または「ペリカン便の日本通運」、4月1日以降は「地球にやさしいお引越し、エコロジコンポの日本通運」または「引越しの日本通運」になり、キャッチフレーズを冠した「With Your Life 日本通運」はほとんど使われていなかった。

沿革

戦前

鉄道省指定運送取扱人看板(1935年)
旧ロゴ
  • 1937年10月1日 - 日本通運株式会社法(昭和12年法律第46号[12])に基づき、他の小運送業を吸収、政府が50%出資する特殊会社として日本通運株式会社を設立。

第1条 日本通運株式会社は小運送業の健全なる発達を司る為左の事業を営むことを目的とする株式会社とす
 一 小運送業の取引により生ずる債権債務の決済に関する事業
 二 貨物引換証の整理及び保証に関する事業
 三 小運送業の助長に必要なる事業
 四 小運送業及びこれに付帯する事業
 日本通運株式会社は小運送業又はこれに関係する事業に投資することを得

日本通運株式会社法(昭和十二年)
  • 1938年2月 - 社旗、社訓、社章を制定。
  • 1943年12月 - 社歌(初代)制定。

戦後

ペリカン便取次店に掲出されていた看板(東京都北区
  • 1945年10月 - 社歌、小運送勤労歌、小運送音頭廃止。
  • 1950年2月1日 - 日本通運株式会社法が廃止され[13]、民間企業として再出発。同時に東京証券取引所に上場。
  • 1958年4月 - われらのことば、社歌(2代目。土岐善麿作詞・渡邊浦人作曲)、応援歌決定。
  • 1965年 - 流通経済大学開学。
  • 2003年7月22日 - 本社を東京都千代田区外神田(秋葉原)から、港区東新橋一丁目(汐留シオサイト内)に移転。
  • 2008年6月2日 - 郵便事業と折半出資にて、JPエクスプレスを設立。
  • 2009年4月1日 - ペリカン便事業を、JPエクスプレスが吸収分割にて承継。これに伴い、宅配便部門から撤退。しかしJPエクスプレスへの移行は頓挫しペリカン便は市場から退場した。
  • 2015年
    • 12月15日 - 豊田自動織機よりワンビシアーカイブズの全株式を取得し、子会社化[14]
    • 12月25日 - 名鉄運輸と資本業務提携契約および株式譲渡契約を締結(2016年(平成28年)4月1日に発行済株式総数の20%を取得)[15]
  • 2020年9月1日 - 子会社の北日本海運の全株式を栗林商船へ譲渡[16]
  • 2021年
    • 3月31日
    • 5月6日 - NTTドコモポイントサービスdポイント」の取り扱いを開始。日本国内での引越サービスが対象となる[19]
    • 6月29日 - 決算期(事業年度の末日)を12月31日に変更(第116期は経過期間ととして同年4月1日から同年12月31日までの9ヶ月決算となる、連結子会社も同様に変更)[20]
    • 11月10日 - JAPAN RUGBY LEAGUE ONEと事業共創パートナー契約を締結。
    • 12月6日 - 東京都千代田区神田和泉町2番地、NXグループビルに本社を移転。
    • 12月29日 - 東京証券取引所市場第一部上場廃止。
  • 2022年
    • 1月4日 - 単独株式移転により持株会社NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社を設立(当社に替わって東京証券取引所市場第一部に上場)し、同社の完全子会社となる。併せて、グルーブブランド「NX」が導入され、コーポレートロゴをフレッシュグリーンのグループブランドとネイビーブルーの英字表記を組み合わせた「NX NIPPON EXPRESS」へ変更(なお、このコーポレートロゴはグループシンボルとして、グループ共通のコーポレートロゴとなる)[21][22]
    • 3月14日 - 列車編成の一部を貸し切って輸送を行う鉄道貨物輸送サービス「NXトレイン」を開始。グループブランド「NX」を冠した初のサービスとなる[23]
    • 3月18日 -
      • 関係会社並びに財務の管理事業を会社分割(簡易吸収分割)によりNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社へ承継[24]
      • NX・NPロジスティクス株式会社の全株式をNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社へ譲渡。
    • 9月9日 - 海外引越事業の一つとして提供されている「日通海外赴任まるごとサポート」の名称を"NX"を冠した「NX海外赴任ワンストップサービス」へ改名[25]
    • 12月15日 - 脱炭素に向けた取り組みの一環として、EVトラック(三菱ふそう・eキャンター)を日本国内に初導入[10]
  • 2023年1月4日 - 日本国内での警備輸送事業(日通警備)を会社分割によりNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社子会社のNXキャッシュ・ロジスティクス株式会社へ承継[26]
日本通運旧本社ビル

歴代社長

氏名 就任日 退任日 備考
1 国沢新兵衛 1937年10月 1940年11月 [27]
2 村上義一 1940年11月 1943年7月 [27]
3 久保田敬一 1943年7月 1946年2月 [27]
4 早川慎一 1946年2月 1954年4月 [27]
5 安座上真 1954年4月 1955年6月 [27]
6 金丸冨夫 1955年6月 1960年5月 [27]
7 福島敏行 1960年5月 1968年1月 [27]
8 沢村貴義 1968年1月 1976年6月 [27]
9 広瀬真一 1976年6月 1983年6月 [27]
10 長岡毅 1983年6月[27] 1991年
11 濱中昭一郎 1991年 1999年
12 岡部正彦 1999年 2005年
13 川合正矩 2005年 2011年
14 渡邉健二 2011年 2017年
15 齋藤充 2017年 2022年
16 堀切智 2023年 2023年
17 竹添進二郎 2024年 現職

  1. ^ 日通及びJPEXのサービスであった「ペリカン便」はその後、郵便事業に承継され、「ゆうパック」に統一された。2012年の郵便事業会社と郵便局会社の合併に伴い、現在は日本郵便に継承されている。






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