日本通運 概要

日本通運

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 04:10 UTC 版)

概要

トラック 内国通運

前身の内国通運は明治時代蒸気船を使った水運事業を行っていた。日本橋蛎殻町を起点に江戸川利根川を経由して関東地方内陸部の河岸に定期航路を持っていた。

1937年(昭和12年)10月1日 に、日中戦争中の戦時経済統制の一環として、戦時物資を円滑供給するため、自動車トラック)を用いて、貨物列車での集荷・配達業務を行う、全国の通運業者を統合して日本通運法の下で国営企業として成立された。戦後、1950年(昭和25年)に、日本通運株式会社法を廃止する法律が施行され、民間企業として再出発した。その経緯からか、旧日本国有鉄道の流れを残す会社である。

引越しは日通」(一時は「引越し王日通」も)などのキャッチコピーを用い[7]一般には引越業務に強い会社との印象が強い[要出典]。また、かつては宅配便サービスの「ペリカン便」でも知られていたが、2008年6月に郵便事業(JP 日本郵便)と宅配便事業を統合し、新会社“JPエクスプレス”(JPEX)を日本郵便主導で設立することになり、また宅配事業ブランド「ペリカン便」も旧郵政省(官営時代の“郵便局”)時代から続いている「ゆうパック」に決定していたが、事業計画は頓挫し清算会社に移行した[注 1]。結果的に見れば「日通の宅配事業が撤退」ということになった。

旅行業としては長年「日通旅行」の名称で本体内で営業を展開していた。海外旅行商品「ルックワールド」を始めとする旅行商品や手配などの業務を広く行っていたが、2002年7月と2007年11月に大幅に事業の縮小が行われた(詳細は下記参照)。さらに、2012年10月に100%子会社の日通旅行株式会社に分社化し、全国規模の旅行会社から東京・名古屋・大阪の7拠点、従業員300人程度の中小旅行会社に大幅縮小したが、2021年3月31日をもって関連子会社2社を解散し、旅行業から撤退した[9]

また、一部の日本国内の地方空港において、航空会社のグランドハンドリング(地上業務)も一部請け負っている。


  1. ^ 日通及びJPEXのサービスであった「ペリカン便」はその後、郵便事業に承継され、「ゆうパック」に統一された。2012年の郵便事業会社と郵便局会社の合併に伴い、現在は日本郵便に継承されている。






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