室戸岬灯台 室戸岬灯台の概要

室戸岬灯台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:38 UTC 版)

室戸岬灯台
航路標識番号
[国際標識番号]
3027 [M5586]
位置 北緯33度14分50秒 東経134度10分32秒 / 北緯33.24722度 東経134.17556度 / 33.24722; 134.17556座標: 北緯33度14分50秒 東経134度10分32秒 / 北緯33.24722度 東経134.17556度 / 33.24722; 134.17556
所在地 高知県室戸市室戸岬町6939
塗色・構造 白色 塔形 鉄造
レンズ 第1等フレネル
灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光
実効光度 1600,000[1] cd
光達距離 26.5海里(約49km)
明弧 全度
塔高 15.4 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 154.7 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1899年(明治32)4月1日
管轄 海上保安庁
第五管区海上保安本部
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歴史

  • 1899年(明治32年)に初点灯された。製で一色に塗装され、現在も原形を保っている。当初は石油ランプであった。
  • 1917年(大正6年)に電化された。
  • 1934年(昭和9年)9月21日、室戸台風の暴風雨により灯台レンズが損傷して機能停止[3]。修理が行われた。
  • 1945年(昭和20年)3月、太平洋戦争末期、アメリカ軍空母機動部隊が室戸岬沖80キロに接近。アメリカ軍の艦載機による機銃掃射を受け、灯台レンズが破損する。(現在でも灯台には4つの弾痕が刻み込まれている)
  • 1953年(昭和28年)10月、日本で初めて電動駆動装置(回転機械制御用の電動駆動機器)の採用。
  • 2016年(平成28年)3月、室戸岬灯台併設の「室戸岬ディファレンシャルGPS局」から提供されていたDGPSのメッセージ式気象通報および中波による船舶気象通報を廃止。[4]
  • 2019年(平成31年)3月、ディファレンシャルGPS局を廃止[5]
  • 年に一度11月の最初の土曜日(2022年は第43回で11月5日に催行)に「灯台まつり」として、セレモニーの後に灯台の内部と附属設備の公開とバザーをしている。また、灯台の北側に隣接する最御崎寺ではその日に合わせて年に一度の宝物館の公開をしている。

灯台データ

  • 明治32年(1899年)4月1日設置点灯。現役の鉄造としては日本で2番目。(佐渡島の姫埼灯台が明治29年で一番)[6]
  • 高知県内の灯台では3番目。(明治16年の桂浜の高知灯台、明治17年の甲浦灯台に次ぐ)
  • 日本一:レンズの大きさ高さ2.5m、焦点距離は92cm、光達距離は26.5海里(約49km)
  • 灯室:閃白光、毎10秒に閃光。光度:160万カンデラ
  • 構造物:高さ15.4m、水面から灯火までの高さ154.7m
  • 建設資材は帆舟で月見が浜に陸揚げされ当地までレールを敷設し蒸気釜で運び上げられた。建設費は当時の金額で18282円60銭9厘といわれている。

付属施設

交通

土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)奈半利駅から高知東部交通室戸世界ジオパークセンター行きで約58分、スカイライン入口下車後徒歩20分(最御崎寺参道、山門を過ぎてさらに奥に直進約100m)

脚注

  1. ^ 高知海上保安部
  2. ^ レンズの等級 敦賀海上保安部 灯台豆知識 2013年10月閲覧
  3. ^ 風速実に六十五メートル、室戸で観測『大阪毎日新聞』昭和9年9月26日(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p235 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  4. ^ 海上保安庁が実施する情報提供業務の一部終了について(PDF) Archived 2016年8月17日, at the Wayback Machine. - 海上保安庁交通部 (2016年5月) ※茨城県水産試験場漁業無線局ホームページでの掲載(2016年7月12日閲覧) 
  5. ^ ディファレンシャルGPSの廃止について” (PDF). 海上保安庁 (2017年6月30日). 2019年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月7日閲覧。
  6. ^ 2F中央柱に掲示しているプロフィールより 以下も

周辺情報

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