毘沙門天とは? わかりやすく解説

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びしゃもん‐てん【毘沙門天】

読み方:びしゃもんてん

《(梵)Vaiśravaṇaの音写多聞と訳す》仏法守護の神。四天王十二天の一。須弥山(しゅみせん)の第4層中腹北側住し北方世界守護黄色の身で忿怒(ふんぬ)の相をし、甲冑(かっちゅう)を着け左手宝塔捧げ右手に矛または宝棒を持つ。財宝を施す神として施財天ともいわれる日本では七福神の一とする。多聞天


毘沙門天

読み方:ビシャモンテン(bishamonten)

仏法守護する四天王の一


毘沙門天

読み方:ビシャモンテン(bishamonten)

仏教護法神として説かれ、八大薬大将二十八使者眷属として従える

別名 多聞天


毘沙門天(びしゃもんてん)

別の名多聞天と言って多く願い聞き届けるというインドヒンズー教神様で、仏教界では守護神として信仰される、「※1四天王一神」であり「※2十二天一神」でもある神様です。
「福や財宝もたらす福の神」として信仰があり、その姿は怒り形相で、甲冑を身にまとい、右手に鉾()を持ち左手宝塔持って邪鬼両足踏み付ける姿から戦国時代では武将信仰対象にもなったようです
※1四天王してんのう
帝釈天(たいしゃくてん)に仕え※3八部衆」を支配し仏教世界中心を成すと言われる須弥山(しゅみせん)の四つ方角鎮座して仏教帰依衆生守護するという四神のこと。東方世界守護する持国天じこくてん)・南方世界守護する増長天ぞうじょうてん)・西方世界守護する広目天(こうもくてん)・北方世界守護する多聞天(たもんてん)の四神
※2十二天じゅうにてん
仏教世界十二方角鎮座して守護する十二神様日天(にちてん)・月天(つきてん)・帝釈天(東方)・火天(かてん=東南方)・閻魔天(えんまてん南方)・羅刹天(らせつてん西南方)・水天(すいてん西方)・風天(ふうてん西北方)・毘沙門天(びしゃもんてん北方)の十二神のこと。
※3八部衆はちぶしゅう
仏法守護八体一組釈迦の巻属(けんぞく従神)で、特に天竜八部衆をさして言う。天(てん)・竜(りゅう)・夜叉(やしゃ)・乾闥婆(けんだつば)・阿修羅(あしゅら)・迦羅(かるら)・緊那羅(きんなら)・摩喉羅迦(まごらか)の八神のこと。

毘沙門天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 04:46 UTC 版)

毘沙門天(びしゃもんてん、梵名: ヴァイシュラヴァナ[注釈 1](またはヴァイシュラマナ)、サンスクリット: वैश्रवण, Vaiśravaṇa[2]パーリ語: Vessavaṇa)は、仏教における天部神で、持国天増長天広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神である。多聞天[3]または北方天[3]とも呼ばれる。また四天王としてだけでなく、中央アジア、中国など日本以外の広い地域でも、独尊として信仰の対象となっており、様々な呼び方がある。種子はベイ(वै , vai[4]。日本においては、「五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、長命長寿立身出世[5]といった、現世利益を授ける七福神の一柱として信仰されている。


注釈

  1. ^ vai(「広く」、「多く」、または「あまねく」) + śrava(名詞、śrĪ「聞く」を意味する動詞語根から派生した) + ṇa(接尾語)。田辺睦美によれば、「原意は『あまねく(多く、広く)聞いた人あるいは聞かれた人』」[1]。ただし、田辺は著書『毘沙門天像の誕生』のなかで、この解釈に疑義を呈している。
  2. ^ ミリンダ王の問い』など。

出典

  1. ^ 田辺 1999, p. 166.
  2. ^ 田辺 1999, pp. 2–3.
  3. ^ a b 「毘沙門天」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  4. ^ a b c 藤巻一保、羽田守快、大宮司朗『印と真言の本』学研、2004年、126頁。 
  5. ^ 田辺 1999, p. 2.
  6. ^ 田辺 1999, p. 29.
  7. ^ 田辺 1999, p. 28.
  8. ^ a b c 江口正尊「毘沙門天」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
  9. ^ 田辺 1999, p. 32.
  10. ^ 田辺 1999, p. 33.
  11. ^ 田辺 1999, p. 34.
  12. ^ 田辺 1999, p. 45.
  13. ^ Jambhala and Vajradhara”. Tibet Museum - Fondation Alain Bordier. 2022年1月3日閲覧。
  14. ^ a b 坂内龍雄「真言陀羅尼」平河出版社、2017年4月第30刷、p161。
  15. ^ 綜芸舎編集部『梵字入門』綜芸舎、1967年、p20。


「毘沙門天」の続きの解説一覧

毘沙門天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:47 UTC 版)

「仏像」記事における「毘沙門天」の解説

毘沙門天は十二天一柱ヴェーダ時代から存在する古い神格であるヴァイシュラヴァナ起源がある。インドにおいて武神神性は無い。四天王における多聞天と同じ神である。

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毘沙門天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 22:32 UTC 版)

終末のワルキューレ」の記事における「毘沙門天」の解説

七福神一柱七福神天界処刑人名乗っている。裏切り者には神であろう天誅加えようとする一方で無益な殺生好まない性格である。人類側の代表となった釈迦相手としてゼウス第六回戦の神代表として選んだ

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毘沙門天(クローン伊達)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 03:45 UTC 版)

曉!!男塾 青年よ、大死を抱け」の記事における「毘沙門天(クローン伊達)」の解説

ソドム七福神軍団一人伊達臣人血液から複製されクローン人間でその能力オリジナルより優れているとされる性格も本物の伊達同じようであり、技もまったく同じものを使用出来る。漢気もまた同じである。

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毘沙門天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 23:43 UTC 版)

七福神」の記事における「毘沙門天」の解説

元はインドヒンドゥー教クベーラ神。福徳増進の神であったが、仏教取り入れられてから、戦いの神としてしだいに民衆信仰される日本では毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)と呼ばれる

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毘沙門天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:53 UTC 版)

軍神ちゃんとよばないで」の記事における「毘沙門天」の解説

千代守護神あらゆる魔を祓う力を持つとされる軍神

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毘沙門天(びしゃもんてん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:34 UTC 版)

「あずみ」の記事における「毘沙門天(びしゃもんてん)」の解説

あずみときくが立ち寄った外様大名領地宿場占拠した5、60人の無頼の浪人集団棟梁大鎧の兜の前立て付いた額当て付けている。梵天丸領地にするためにこの領地取り潰そうと目論んでいた幕府スパイ板倉幕府金塊行列襲撃するよう仕向けられている(毘沙門天も途中で板倉正体幕府陰謀であることに気づいていたが、別にそれでも構わないようだった)。しかし人質のきくを彼の手下青龍たちがなぶり殺しにしたことで、あずみの怒り触れ金塊行列襲撃直前に彼女によって5、60の手下たちもろとも全員皆殺しにされた。そのため金塊行列無事にその領地通過してしまい幕府陰謀潰えた

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