えんま‐てん【閻魔天】
焔摩天
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/20 14:23 UTC 版)
焔摩天(えんまてん)または閻摩天・閻魔天は、インド神話のヤマ(Yama)が仏教に取り入れられ、天部となったものである。運命、死、冥界を司る。密教においては各方位を守護する八方天、十二天の一尊となり、南方焔摩天とも呼ばれる。
- ^ 死后-焔摩后といわれる場合もあるが、出自についてはよく解っていない。七母天の一人の夜摩女(ヤミー)を焔摩后(妃)と訳す場合もある。
- ^ 七母天-ヒンドゥー教の女神・ドゥルガーの分身の七母神に由来するが、仏教では焔摩天の眷属(または姉妹)とされる。経典によって七天の構成には異同がある。
- ^ 婆栖(ばす)鳥-鳶に似た隼の類とされる架空の鳥。
- ^ 成就仙(じょうじゅせん)-童子・童女形で、豹柄の皮袋を持つ。身は穢れ人畜に害をなす夜叉であるが、薬力成就を叶えるという。
- ^ 遮文荼(しゃもんだ)-七母天の筆頭で、猪の頭部をもつ女神。ヒンドゥー教の七母神では猪頭を持つのはヴァーラーヒーであり、遮文荼の由来のチャームンダーは痩せた醜怪の姿をとる。墓場や不浄な場所に住む。
- ^ 五道大神-天上・人間・畜生・餓鬼・地獄の五道を管轄する冥官の総称。
- ^ 司命-総ての人間の寿命を管理し、死後の裁きで生前の罪状を読み上げる冥官。
- ^ 司録-人間の寿命や、死後の裁きの記録をする冥官。
- ^ 天台宗の十九位曼荼羅の焔摩天は、中国風の鎧を着け、忿怒の表情をしている。
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