三省堂 大辞林 |
ふつ 1 【▽仏】
ぶつ 【仏】
ほとけ 0 3 【仏】
(1)仏教の完全な悟りを開いた聖者。仏陀(ぶつだ)。覚者。
(2)特に、釈迦(しやか)のこと。
(3)仏・菩薩およびそれに準ずる優れた聖者・高僧。
(4)仏像や、仏の名号を記したもの。
(5)仏教。仏事。仏教徒。
(6)死者。死体。死者の霊。
(7)素直で善良な人物。
» (成句)仏作って魂入れず
» (成句)仏になる
» (成句)仏の顔も三度
» (成句)仏の光より金の光
» (成句)仏も昔は凡夫なり
物語要素事典 |
仏
『宇治拾遺物語』巻1-16 「ぢざう」と呼ばれる童が小枝で額の皮を裂くと、地蔵菩薩の顔が見える。篤信の老尼が涙を流して拝み、極楽往生する。
『宇治拾遺物語』巻9-2 三人の絵師が宝志和尚の肖像を描く。和尚が「我が真の形を写せ」と言って額の皮を裂き、金色の菩薩の顔を現す。一人の絵師は十一面観音と見、一人の絵師は聖観音と見た。
『源平盛衰記』巻30「広嗣謀叛並玄ボウ僧正の事」 聖武帝の皇后と玄ボウ僧正が御簾の内にいるところを藤原広嗣が見ると、二人は共寝をしているので、広嗣は帝に訴える。しかし帝が見ると、皇后は十一面観音・玄ボウは千手観音と現じて、衆生済度の方便を語り合っていた。
『日本霊異記』上-20 捕らえられ朝廷に送られた僧が高貴な風貌なので、絵師たちにその肖像を描かせる。提出された絵を見ると、どの絵も皆観音菩薩の像であった〔*『今昔物語集』巻20-20に類話〕。
『今昔物語集』巻19-11 信濃国筑摩の湯の里人が「明日、午の時に観音が来て湯浴みをすべし」との夢告を得る。翌日、湯治に来た上野国の武者が、人々から「観音よ」と拝まれ、自らも「我は観音だったのか」と思ってその場で出家する〔*『古本説話集』下-69・『宇治拾遺物語』巻6-7に類話〕。
『発心集』巻1-6 南筑紫上人が、堂供養の導師を求めかねている時「某日某時、浄名居士が来て供養すべし」との夢告を得る。当日、雨の中、蓑笠姿の賤しげな法師が来たので、堂供養を請う。この法師は、実は天台宗の明賢阿闍梨だった。
『日本霊異記』中-22 道行く人が、「痛きかな」と泣き叫ぶ声を聞き、声のする家を調べてみると、盗人が仏の銅像の手足を切り取り、鏨で首を切っていた。
『日本霊異記』中-23 勅使が夜間巡行中、尼寺の前の原で「痛きかな」と泣き叫ぶ声を聞いて駆けつけると、盗人が弥勒菩薩の銅像を石で壊していた。
『日本霊異記』中-26 禅師広達が橋を渡る時「痛く踏むなかれ」という声を聞き、怪しんで橋をよく見ると、それは仏像をまだ造り終わらぬまま捨てた木だった。
『日本霊異記』中-39 大井河の河べりの砂の中に「我を取れ」と声がするのを、旅僧が聞き、掘り出すと薬師仏の木像だった。僧はそこに堂を建て、仏像を安置した。
『日本霊異記』下-17 「痛きかな」とうめく声が沙弥信行に聞こえ、毎晩それがやまなかった。寺中を探すと、鐘つき堂にある未完成の弥勒菩薩の脇士二体のうめきであった。
『日本霊異記』下-28 優婆塞が寺中に「痛きかな」とうめく声を聞き、堂の中を探すと、弥勒の丈六の仏像の首が落ちてころがり、大蟻が千匹ほど集まって首を噛み摧いていた。
★4.にせの仏。
『宇治拾遺物語』巻8-6 愛宕山の聖が、毎夜普賢菩薩の現ずるのを尊び礼拝する。猟師もこれを見るが、「罪深き自分などにまで仏身が見えるのは怪しい」と考えて、矢を射かける。翌朝、血のあとをたどると大狸が死んでいた〔*『今昔物語集』巻20-13の類話では大猪。また、『宇治拾遺物語』巻13-9・『今昔物語集』巻20-12には、天狗の化けた阿弥陀仏にだまされ連れ出される僧の説話がある〕。
『今昔物語集』巻19-4 にわかに発心・出家した源満仲の道心を強めるため、源信僧都たちが相談し、笛・笙を吹く者十人ほどに菩薩の装束を着せて歩かせる。満仲は声を上げて泣き、板敷から転げ落ちて拝む。
『今昔物語集』巻20-3 天狗が金色の仏に化して五条の道祖神の柿の木の上に現れるが、源光に見破られる〔*『宇治拾遺物語』巻2-14に類話〕→〔目〕1a。
『十訓抄』第1-7 僧に助けられた鳶(天狗の化身)が、返礼に霊鷲山での釈迦説法の場をあらわして見せる。「幻術ゆえ、尊いと思い給うな」と注意されたにもかかわらず、その荘厳さに僧が思わず合掌礼拝すると、たちまちすべては消え失せる〔*『大会』(能)はこの説話にもとづく〕。
★5.二人の仏。遠い仏国土の如来が訪れて、釈迦如来と対面する。
『法華経』「見宝塔品」第11 釈迦如来は入滅を前にして、霊鷲山で多くの弟子たちに法華経を説く。地面から巨大な宝塔が出現し、空中高くに静止する。釈迦如来も空中に昇ると、宝塔の大扉が開く。中には、法華経聴聞のために遠い東方宝浄国から来た多宝如来が坐していた。多宝如来は半座を譲って、釈迦如来を招き入れる。二人の如来は並んで結跏趺坐する。
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仏 (曖昧さ回避)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/10/12 23:29 UTC 版)
(仏 から転送)
仏「ほとけ」または「ぶつ」、「佛」がもとの漢字。国語国字改革以後(当用漢字、常用漢字)は「仏」。
- 1 仏 (曖昧さ回避)とは
- 2 仏 (曖昧さ回避)の概要
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仏
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