関連する宝石
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「ダルヤーイェ・ヌール」の記事における「関連する宝石」の解説
1965年、イラン帝室所蔵宝石を研究していたカナダのグループは、ダルヤーイェ・ヌールはムガル朝のシャー・ジャハーンの玉座に飾られたピンクダイヤモンドの一部であり、フランスの宝石商タヴェルニエの記録でDiamanta Grande Tableとして記されたものであると断定している。このダイヤモンドはおそらく2つに切断され、大きい方が「ダルヤーイェ・ヌール」(光の海)であり、小さい方が60カラット(12g)のイラン宝石博物館にある宝冠に飾られている「ヌーロルエイン」であると考えられる。
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関連する宝石
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スターサファイア / スタールビー(宝剣・矢) 初代青騎士伯爵が妖精国へと帰る際、永遠の臣下の証として当時のイングランド国王・エドワード一世から贈られた宝剣を飾るサファイアに、メロウが“星”を刻んだ。以後代々伯爵家の子孫は、妖精国へ帰る際にサファイアから“星”を抜き取って宝剣ごとメロウに預け、逆に受け取る際は、生まれながらに体のどこかにもつ“星”を血筋の証としてサファイアに刻む。 宝石の“星”は三本の光が交錯しているのが本来の形だが、“星”を持たないエドガーが宝剣を手に入れるため、自らの舌に刻まれた奴隷時代の十字の焼印を“星”としてメロウと取り引きしたため、彼の持つ宝剣のサファイアに刻まれた“星”もまた十字である。 宝石には妖精の力が宿っており、通常の青いサファイアはシーリーコートの力が働くが、宝石が赤いルビーへと変化する時、アンシーリーコートの魔力を発動して妖精をも斬れるようになる。初代青騎士伯爵は、魔力の秘密を受け継ぐ三つの家系の一つだったが、魔力を子孫が使わぬよう、宝剣のルビーの力を封印した。伯爵家の血筋ではないエドガーはサファイアの力を使えないばかりか、プリンスの後継者として魔力の秘密を引き継いだことで、ルビーの力のみ使えるという、歴代の青騎士伯爵とは逆の立場にある。 白いムーンストーン(弓) 初代青騎士伯爵の妃・妖精グウェンドレンの指輪であり、以降代々の青騎士伯爵の花嫁へと受け継がれている。メロウの宝剣にあるスターサファイアが星の矢、白いムーンストーンが月の弓となり、アンシーリーコートの魔力を浄化し、強力な魔除けの力を発する。現在扱えるのは、妖精国の妃である持ち主のリディアのみ。 赤いムーンストーン(弓) 妖精国のアシェンバート家に属する男子しか使えない、妖精国最強の武器。スターサファイアと白いムーンストーンが弓矢になって広範囲に守りの力を働くように、スタールビーと赤いムーンストーンが弓矢になった時、広範囲の攻撃が可能になる、とリディア達は推測している。アルモリカの王女アーエスから、妖精国から来たダイアナ(グラディス・アシェンバート)に返されたが、彼女は流産した子供の墓に隠し、フランシスに託していた。その後、ドラゴンの頭を封印するべく赤い弓矢の魔力が用いられたが、ユリシスではその力を完全に引き出せなかったので、矢の魔力を少しでも長くもたせるためにドラゴンの頭の側に置かれている。 ブラッドストーン 古くからマッキール家に伝わる伝説の“予言者”の魔力の源。魔力を継ぐ者が触れれば、淡い緑色に輝くと言われているが、正確には予言者がこれに込めた物の秘密を解けばクリソプレーズへ変化するらしい。 百年前に予言者となった人物が、聖地の棺に予言の言葉とともにこの石を残し、後にアウローラの手によって棺が開かれるまで、石は封印されていた。アウローラは石をニコへ託したが、妖精の刃によって負傷したリディアを治すため、エドガーが彼女に飲み込ませた。ハイランドの言い伝えでは、聖地から湧き出るこの石はフィル・チリースの魔力の結晶であるとされる。 フレイア(炎の蛍石) アシェンバート家が所有する領地、ウォールゲイヴ村のみで採れるという炎に似た色の蛍石。昔は竜が吐く炎の結晶と信じられていた。「不死の石」と言われ、その力は魔術に通じた者でないと扱えないという。 生者の魂を肉体から取り出して保管し、別の体へ移し替えることができると言われているが、実際保管できるのは“記憶”。プリンスの組織では、“災いの王子”の記憶と魔力を新たな体に移し変えるために欠かせない宝石。 ダイオプサイド(透輝石) 深い緑色をした透明感のある石。古の時代、三つの蛇頭を持った魔王が退治され、それぞれの首が三つの石へと変化した、という伝説の石。その後、ハディーヤ王家によって石に宿る魔物は改心させられ、王家に忠誠を誓う守りの力として、透輝石はハディーヤ王家の子孫に受け継がれた。 そして百年前、最初の“災いの王子”は、「マハ」・「ネワン」・「モーリグー」というズキンガラスの姿をした精霊を利用してアンシーリーコートを集め、英国襲撃を企てていた。この精霊は、戦いの女神バウの化身であり、この女神が味方についた方が必ず勝つといわれるほど、強大な力を持っていた。時の青騎士伯爵であるグラディスは、親交のあったハディーヤからこの石を借りて三体の精霊を石に封じこめ、石には封じ込められた精霊の名前が刻まれた。 その後、「マハ」「ネワン」の石はそれぞれ、ハディーヤの子孫へと受け継がれたが、残る一つの「モーリグー」だけは本来の石の形を取らず、精霊を閉じ込めた魔王の核そのものがレイヴンの目に宿っている。そのため、レイヴンの記憶の奥底では、ズキンガラスの姿をした戦いの女神の化身「モーリグー」と、魔王の化身である蛇が戦い、死闘の末に蛇が片目をくりぬかれながらもズキンガラスを飲み込む、という光景が繰り広げられている。また、この時に目をくりぬかれた影響からか、レイヴンの中の魔物には左目が見えず、それは魔物に支配された時のレイヴン自身にも影響する。 なおダイオプサイドを薄く切り、透かして文字を見ると二重に見えるため、“ふたつの姿”と言われているが、戦いの女神の化身と魔物との二体を封じ込めた二つの石とレイヴンは、まさにその別名を表している。 アクアマリン(セルキーの心臓) 人間に近い性格をもつアザラシ妖精・セルキーが死ぬ時、特別に信頼していた人間に、友情の証として贈る、セルキーの心臓。セルキーは“心臓”を所持する人間を尊重し、たとえ理不尽な仕打ちをうけても反撃できないため、子孫まで信頼できると考える人間に贈られる特別なもの。リディアは母方の家系から受け継いだが、ユリシスは別の理由で所持している。セルキーであれば、魔力を用いて対話することも可能。 ホワイトダイヤモンド(デイドリーム) / ブラックダイヤモンド(ナイトメア) しずく形の百カラットダイヤモンドで、二つのダイヤの持ち主は、世界の王になると言われている。 イングランド王ジェイムス一世が即位した時に作られたが、ジェイムス二世が国を追われ亡命した時に持ち去ったと言われているため、二つのダイヤを持った者が亡命した王の子孫だと主張すれば、現在の王家と対立しかねないと危惧された。 デイドリームはローマの窃盗団の隠れ家から発見されたため、ちょうどローマを訪問中だったエドガーの実父シルヴァンフォード公爵が持ち帰る役目を引き受けたが、裏でプリンスが手を引き、当時公爵の部下だったバークストン侯爵にダイヤを盗ませた。エドガーは亡き父の汚名をすすぐため、盗んだ本人にバッキンガム宮殿へと届けさせた。 ナイトメアは元々プリンスの手中にあったが、昔エドガーがプリンスの元を逃げ出す際に持ち出した。プリンスは取り返しに来たが、ダイヤを守って死んだ仲間の少女が、ふくらはぎにダイヤを隠していることに気づいたエドガーは、少女の遺体と一緒にダイヤを隠し、英国に帰国後に棺ごとダイヤを取寄せた。その後、リディアやエドガーがゴブリンの迷宮から抜け出す際に、ケルピーが魔力の補助として使用したため砕け散り、ダイヤに封印された夢魔が解き放たれてしまった。 オニキス(ドラゴンの卵) 悪しきフェアリードクターがその意思を込めたもの。そのかけらは、魔力と接していた人間をテランが操るための毒薬にも混ぜられている。悪しき魔力ではあってもプリンスに由来する魔力ではないため、ロンドン橋の結界内に入り込むことも出来る。 現在、リディアたちは「島のあるじ」のブラッドストーンと、フィル・チリースとドラゴンの魔力が融合した結晶であると推測しているファイアアゲートの魔力を合わせればその力に打ち勝つことが可能と考えている。
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