宝冠とは? わかりやすく解説

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ほう‐かん〔‐クワン〕【宝冠】

読み方:ほうかん

宝石飾った冠。

仏像の冠。頭全体にのせるものと額前面だけを覆うものとがある。大日如来五智宝冠など。

五智宝冠または八葉蓮華かたどった山伏修行者着用したかぶり物。法冠。

「宝冠」に似た言葉

宝冠

作者島村利正

収載図書島村利正全集 第4巻(19791982)
出版社未知谷
刊行年月2001.12


冕冠

(宝冠 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 07:59 UTC 版)

冕冠(べんかん)は、日本の天皇皇太子が着用した礼冠の一種。和名で玉乃冠(たまのこうぶり)という。即位朝賀の儀式の際に袞衣とともに着用した。ほかに女性天皇用の宝冠、幼少天皇用の日形冠があった。


  1. ^ ベトナム国立歴史博物館には阮朝時代の皇帝の冕冠が所蔵されている[1]
  1. ^ 日越外交関係樹立40周年記念、福岡県・ハノイ市友好提携5周年記念、九州ベトナム友好協会設立5周年記念 特別展『大ベトナム展』”. 九州国立博物館. 2013年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月12日閲覧。
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  7. ^ 市島 1906a, p. 147.
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  9. ^ 近藤 2019, § 1.2(Kindle版、位置No.1004-1006/3563).
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  11. ^ 近藤, § 1.2(Kindle版、位置No.1155-1156/3563).
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  30. ^ 武田 & 津田, p. 195.
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  39. ^  卷25” (中国語), 晉書, ウィキソースより閲覧。 
  40. ^ 小林, 聰「漢六朝時代における禮制と官制の關係に關する一考察:禮制秩序の中における三公の位置づけを中心に」『東洋史研究』第60巻第4号、東洋史研究會、2002年3月31日、733-764頁、doi:10.14989/155405 
  41. ^ 近藤, § 1.2(Kindle版、位置No.1218/3563).
  42. ^ 笹川, 種郎 編『史料大成 第21 山槐記 : 一名貴嶺記・達幸記. 第1-3』内外書籍、1935年、79頁。doi:10.11501/1229276https://dl.ndl.go.jp/pid/1229276 
  43. ^ a b 後藤 1942, p. 337.
  44. ^ 近藤 2019, § 1.2(Kindle版、位置No.1029-1031/3563).


「冕冠」の続きの解説一覧

宝冠(女性天皇)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 17:22 UTC 版)

冕冠」の記事における「宝冠(女性天皇)」の解説

女性天皇女帝)の冠は、宝冠と呼ばれた冕冠一種考えて良いのかもしくは別種の冠とみるかは意見分かれる。 宝冠には天冠の上に冕板やそれに類する金属がなく、従って冕板から垂れる旒もない。他に冕冠異なるのは、冠前面取り付けられ鳳凰である。また、両耳部と鳳凰の嘴からは草花あしらったような飾り垂下した。しかし、頭頂部には冕冠と同じ日章飾り立てられており、八咫烏瑞雲意匠も同じである。冠には、笄(こうがい)、夾形、小元結附属する後桜町天皇1763年宝暦13年)の即位式用いた宝冠が御物として現存している。 1888年明治21年)に女性へ授与する勲章として制定され宝冠章はこれにちなんだもので、その正章中央には宝冠の図があしらわれている。

※この「宝冠(女性天皇)」の解説は、「冕冠」の解説の一部です。
「宝冠(女性天皇)」を含む「冕冠」の記事については、「冕冠」の概要を参照ください。


宝冠

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東大寺不空羂索観音立像」の記事における「宝冠」の解説

頭上にある宝冠は銀製鍍金で、高さは88センチメートルあり、ガラス玉ヒスイ琥珀真珠水晶などの貴石荘厳されている。。重さは約11キログラムあり、冠の正面中央には銀製阿弥陀如来化仏付け、そこから光条広がっている。全体が籠を組んだように見え形状であり、「籠組式宝冠」と表現される周囲を銀の板と銀金具唐草模様透かし彫りにされている)で飾っている。この冠はその豪華さから「世界三大宝冠」の1つ数えられている。1900年明治33年)、法華堂内に組んで熟覧したところ、2万6・7000個の玉類があると数えられたが、2012-13年に像から外された宝冠を撮影調査したところ、現存1万1千個弱とされた。 坂詰秀一は宝冠について「それに華美な装飾を施すという例はほかにありません」と発言した森浩一も金の冠や金銅の冠は朝鮮半島南部新羅伽耶)と日本古墳から発見されているが、日本古墳から見つかる冠には玉(特に勾玉など)をぶら下げる例は見られないとした。逆に新羅伽耶古墳から出る支配者層の冠には、多く勾玉ぶら下げている。日本古墳ヒスイ副葬されなくなった時期に、不空羂索観音像の宝冠が登場してきている。坂詰は宝冠に飾られヒスイ製勾玉はすべて伝世品考え、「個人勾玉必要なくなったのではないか」と述べた。坂詰は古来からこの件についての解釈がいろいろあることを紹介し、彼自身考えとして東大寺の大仏造立した聖武天皇光明皇后の力が大きいと述べている。坂詰は立像についても「新羅影響受けている」点を指摘し殷昌(暁星女子大学校名教授韓国文化文化財専門委員)は宝冠の写真見た上で新羅系統」と発言した日本では縄文時代前期後葉(約7000年前)からヒスイ利用始まり、やがて威信財として尊ばれるようになった。しかし、原産地である糸魚川では、古墳時代6世紀初頭)にヒスイ製の勾玉づくりが終了した。この宝冠は、日本での最後ヒスイ使用例となる。

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