紫宸殿とは? わかりやすく解説

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ししい‐でん【紫宸殿】

読み方:ししいでん

ししんでん(紫宸殿)


ししん‐でん【紫宸殿】


紫宸殿

読み方:シシンデン(shishinden), シシイデン(shishiiden)

内裏正殿

別名 紫震殿南殿南大殿、前殿正寝正殿


紫宸殿

読み方:シシンデン(shishinden)

ヒノキ科常緑針葉低木

学名 Biota olientalis var.ericoides


紫宸殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 09:22 UTC 版)

紫宸殿(ししんでん、ししいでん)は、内裏正殿天皇元服立太子礼譲国の儀節会などの儀式が行われ、のちには即位礼の舞台となった。「南殿」や「前殿」、古くは「紫震殿」とも。


  1. ^ 『古事談』に「南殿桜樹者本是梅樹也。桓武天皇遷都之時所被植。而及承和年中枯失。仍仁明天皇被改植也。」とあり、他の文献等も勘案してこの「改植」が桜への植え替えだと推定される。
  2. ^ 久水俊和「内野の太政官庁」『中世天皇家の作法と律令制の残像』八木書店、2020年 ISBN 978-4-8406-2239-4 pp.283-311。


「紫宸殿」の続きの解説一覧

紫宸殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 09:12 UTC 版)

京都御所」の記事における「紫宸殿」の解説

「紫宸殿」も参照 高御座(左)と御帳台(右) 御所敷地の南寄り南面して建つ、かつての内裏正殿である。天皇即位元服立太子節会など、最重要公的儀式執り行われ建物である。屋根入母屋造檜皮葺き桁行間口)9間、梁間奥行)3間の身舎(もや、「母屋」とも書く)の東西南北に廂をめぐらしその外に簀子縁すのこえん)をめぐらすここで言う「間」は長さの単位ではなく柱間の数を意味する。以下同じ)。平面規模簀子縁除いて間口33メートル余、奥行23メートル弱である。梁間の3間は等間ではなく、奥(北)の1間のみ柱間がごく狭くなっている。簀子縁周囲には高欄めぐらし建物正面には18段の階段設ける。身舎内は間仕切り設けず広い1室とし、円柱、床は畳を敷かず拭板敷ぬぐいいたじき)とし、天井板張らない化粧屋根裏とする。正面柱間装置(しとみ)とする。なお、京都御所の紫宸殿と清涼殿では、通常」と呼ばれる柱間装置のことを伝統的呼称で「御格子」(みこうし)と呼んでいる。 以上のように、この建物江戸時代末期再建ありながらをすべて円柱とする点、柱間装置用い、これを建物内側跳ね上げる点、内部に畳を敷かず、板敷の広い室とする点など、復古的な建物で、様式平安時代寝殿造基調としている。寝殿造は、奈良時代伝来した中国・唐の建築様式源流としつつ、淡泊な美を愛でる傾向の強い日本人感性合った簡素な様式変化遂げたのである。紫宸殿や清涼殿は、内裏中心的建物ありながら華美な装飾威圧的な構えがなく、などの部材素木仕上げ御格子)の黒塗りである。ただし、長押高欄などの要所打たれた飾金具朱漆塗とし、正面階段木口白塗として、簡素ななかにも色彩変化見せている。身舎内には、中央天皇の座である高御座、その向かって右皇后の座である御帳台みちょうだい)がある。現在の高御座および御帳台は、大正4年1915年)、大正天皇即位大礼に際して造られたものである。紫宸殿の南正面一面白砂敷き詰めた南庭で、建物正面左右に左近の桜右近の橘がある。南庭回廊方形囲まれ回廊の南正面承明門東面日華門西面月華門がある。これらの門以外に、回廊には4か所に掖門えきもん)がある。承明門の東と西の掖門それぞれ長楽門永安門日華門の南と月華門の南にあるのをそれぞれ左掖門さえきもん)、右掖門うえきもん)という。紫宸殿が檜皮葺素木仕上げであるのに対し回廊やそこに開かれた門は瓦葺で、軸部や扉を朱塗とする。承明門の南は御所正門である建礼門である。 京都御所建物近世通じてたびたび焼失と再建繰り返しているが、紫宸殿と清涼殿平安時代風の復古的な様式再建されたのは、寛政造営の時であり、次の安政造営でもそれが踏襲された。寛政度の造営奉行(総責任者)を務めたのは老中松平定信である。当時日本幕府財政難作物凶作苦しんでおり、平安時代風の復古様式での再建には費用がかさむことなどから、定信当初反対の立場であったが、結局、紫宸殿と清涼殿限って古い様式再建することとした。寝殿造様式再現には公家故実家の裏光世裏松固禅)の意見取り入れたというのが通説となっている。その結果平面構成建具円柱板敷の床などは平安時代のものが再現されているが、屋根構造までは再現できず、屋根の形や構造江戸時代大工技法による近世風のものになっている。紫宸殿の屋根大きく勾配が急であり、上部切妻部分と、下部寄棟部分との間に段差設けて葺いた錣葺(しころぶきになっている平安時代寝殿造建物にはこのように大きく急勾配屋根はなかった。また、紫宸殿の軒を支え複雑な組物寺院建築使われる様式で、寝殿造とは異なっている。基部用いられている礎盤中世以降禅宗様建築用いられ形式である。しかしながら現代のような建築史学発達していなかった江戸時代に、文献調査のみから平安時代様式再現したことは高く評価されている。 紫宸殿の身舎部分には間仕切りがなく、身舎と東廂および南廂との境にも間仕切りはないが、西廂および北廂との境は壁で仕切られ後者には著名な賢聖障子がある。賢聖障子とは、紫宸殿の高御座背後身舎と北廂との境の障壁のことで、中国の伝説時代から古代に至る忠臣功臣のなかから選ばれ32名の人物の肖像を描くことからこの名がある。これらの肖像は、天子御座所を飾るにふさわしい画題考えられたもので、平安時代初期から描き継がれている由緒ある画題である。身舎と北廂の境の柱間は9間であるが、うち中央の間は扉になっていて、獅子狛犬・負文亀描き残り8つ柱間に各4人ずつ計32人の人物立ち姿描かれる。この障子絵取り外し可能であったため、嘉永7年1854年)の火災時には持ち出されて難をのがれ、安政再建に際しては、上述火災焼け残った寛政作成障子絵修理のうえ再用された。現存する賢聖障子の絵は、寛政度に住吉弘行が描いたものを住吉弘貫修繕し、各絵の上部の色紙形の字は岡本保孝の筆になる。建物正面中央掲げられた「紫宸殿」の扁額寛政造営時のものを再用しており、文字賢聖障子色紙形同じく岡本保孝の筆である。

※この「紫宸殿」の解説は、「京都御所」の解説の一部です。
「紫宸殿」を含む「京都御所」の記事については、「京都御所」の概要を参照ください。

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