ぜんしゅう‐よう〔‐ヤウ〕【禅宗様】
禅宗様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 18:41 UTC 版)
禅宗様(ぜんしゅうよう)は、日本の伝統的な建築様式の一つ。唐様とも言う。
- 1 禅宗様とは
- 2 禅宗様の概要
- 3 書道における禅宗様
禅宗様
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鎌倉時代中期になると、禅宗寺院の建築や建物配置の多くが北宋の影響を受けた禅宗様とよばれる特徴的な様式で建てられるようになった。屋根は急勾配を呈し、強い軒反りを示しており、組物を柱上のみならず柱間にも配した詰組、軒裏の垂木を扇状に配する扇垂木、釣鐘型の花頭窓や縦横に桟をはめた扉(桟唐戸)などをともなうことが多い。柱は礎盤上に立ち、粽を付ける。仏堂の場合、堂内には床を張らず四半瓦敷きとし、天井は中央を鏡天井、周囲を化粧屋根裏とするのが典型的である。 簡素ながらも多様な曲線的手法がみられ、整然とした美しさを特色としており、宋からの渡来様式であったため唐様とも呼称される。大仏様が、その後あまり発展をみなかったのに対し、禅宗様は、のちに禅宗以外の寺院建築でも用いられるようになり、後世への影響が大きい。 功山寺仏殿 (山口県下関市) 元応2年(1320年)建立。桁行三間、梁間三間、入母屋造、檜皮葺、一重裳階付の仏殿。現存最古かつ典型的な禅宗様建築である。本尊千手観音坐像を堂内に安置する。国宝。 善福院釈迦堂(和歌山県海南市) 嘉暦2年(1327年)建立。桁行三間、梁間三間、寄棟造、一重裳階付、総本瓦葺の仏殿。堂内に本尊釈迦如来坐像を安置する。国宝。 安楽寺八角三重塔(長野県上田市) 鎌倉時代末期建立。全高18.75メートル。八角三重塔婆、初重裳階付、杮葺。国宝。
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