世界に危機をもたらすモノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 19:25 UTC 版)
「魔法少女プリティ☆ベル」の記事における「世界に危機をもたらすモノ」の解説
ルラ 謎の少女。大戦期には海魔族を率いる立場だった人物。死んだと思われていたが人間になって復活したため、ミルココのレーダーにも感知されない。 スリングショットや裸Yシャツなど露出度の高い服装を好む傾向があり、本人もそれに対して羞恥を覚えていない。 何らかの意図を持ってプリティ☆ベルや魔王軍、天界の均衡を崩そうと目論み、マイヤーや綾香等を動かして「這いよる様に」計画を進めている。その手腕は恐ろしく、発する言葉は夢想家が掲げる現実性のない理想をあたかも現実にする様に語りかけ、情熱に更なる火をくべ、信念を狂気に、善意を悪意に、夢を悪夢へと誘っていく。幾つもの計画を同時進行で組み立てて遂行する策略家だが、一方でミスを犯すことも少なくなく、どこか抜けた所がある。綾香の急成長によって「世界を相手に簡単に勝ててしまう」状態になったことに「それではつまらない」と本気で狼狽して悩んだり、綾香を助けようとして逆に殺害されたジロウ・スズキの死に様を見て、彼が抱えていた虚無感や苦悩に共感し涙を流すなど、単なる悪意のみではない複雑な性格の持ち主。リィン・ロッドの正体を知った後「同志だったのか」と口にするように世界の全てを愛しており、だからこそ「神」の手にかかる前に滅ぼしたかったらしい。 綾香に創造させたヨグ=ソトースを起動して世界に対する勝利宣言を行うとともに、綾香に対し自分が彼女を騙して利用していたとネタ晴らしするが、「危ないから」という理由で綾香がヨグ=ソトースに停止機構を組み込んでいたことを知らず、呆気に取られたところをプリティ☆ベルに叩きのめされ敗北。ただし本人は、「こんなつまらない勝ち方にならなくてよかった。自分の間抜けさに感謝したい」と逆に大喜びしていた。その後、東軍によって拘束され、厳重に隔離されている。 三人目に救出されてからは『高田厚志奪還ゲーム』をプリティ☆ベル陣営に仕掛けるが、そのさなかに厚志は自力で脱出。復活したリィン・ロッドで変身可能となった厚志に敗れ、三人目と共に拘束される。その後厚志の「お前の『本当の敵』と共に戦わないか」という提案を受け入れ、以後は厚志達に協力する。 ちなみに本物の美雪は青い瞳だが、ルラは瞳が赤いという違いがある(単行本のカバーで確認可能)。また、景の応答剣で両目を潰されて以来、完治後も左目を閉じたり眼帯で隠していることが多い。 その正体はナイアルラトホテップであり、作中では死んだはずの初代プリティ☆ベルである桃地美雪と同じ姿で顕現している。美雪の姿自体はかなり気に入っている様子。“這い寄る混沌”ナイアルラトホテップ 物語開始30年前に世界を滅ぼそうと目論んだ狂気の人物。魔王と言われているが魔族であることも怪しい正体不明の謎の存在。魔界の欠片を吹き出すヨグ=ソトースを完成させるためプリティ☆ベルにちょっかいをかけ、しかし「無慈悲な灼熱(クトゥグア)」に焼かれて死亡したと思われていた。 その正体は最古の魔族で、4千年という他の魔族とは一線を画する長い時を生きてきた。 第2のルラ 東軍に捕らわれたルラとは別に現れたもう一人のルラ。天界から離反したガギエル達を引き入れ、独自に暗躍している。『ヨグ=ソトースの鎌奪取作戦』の際、自身を囮にして厚志に殺害される。 第3のルラ 死亡した二人目のルラの後を受けて登場。一人目の奪還作戦を展開する。その後、厚志を捕らえ、一人目と共にプリティ☆ベル陣営に『高田厚志奪還ゲーム』を持ちかける。厚志達に敗北後、共闘が決まってからは、引き続きルルイエ住民達とガギエルらを率いて行動している。 “無形奴隷(スライムスレイブ)”ノワール ルラの使役する下級魔族。元々はルラに「ショゴス」と名づけられていたが、後に、それが種族名だと思った綾香によって「ノワール」という名前を付けられた。綾香からは、配下や部下と言うよりは友達や妹のように接せられている。ショゴスの中でも上位の指揮権をもつ存在で、ショゴス化したクタニドやルルイエの住人を容易く制圧できる能力をもつ。 魔力強度は低いが怪力かつ不定形という体質のため、切っても殴られても死なず戦闘能力は高い。さらに自我が希薄で悪意も敵意も持たないため、ミルココのレーダーにも感知されない。ルラの実験も兼ねてを虐待していた男を食い殺したが、その際にもココのレーダーに感知されていななかった。“第2個体”ブラン 命令を受け付けなくなったノワールに代わって、第2のルラが新たに作り出した上位レイヤーショゴス。外見はノワールとほぼ同じ。 “黒の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)”夜元綾香(やもと あやか) エリの親友の小学4年生。ノワールと合体し(というよりも身に纏い)、空間を切り裂き「魔界」を噴出させる「ヨグ=ソトースの鎌」を扱う魔法少女に変身する。この時、身体にピッタリとフィットし胸元が開いた黒いドレスととんがり帽子を身にまとい、左目が赤く変化する。 本編開始の1年半前から母親が家に連れ込んだ男に虐待され、母親からも邪険に扱われていた。それを見抜いたルラに、家庭問題の解決と引き換えに正義の魔法少女にならないかと勧誘され承諾し、男を力ずくで追い出しルラのアシストもあり母娘関係の修復に成功する。普段は大人しく、苦しんでいる人に積極的に手を差し伸べる優しい性格の少女だが、虐待を受けた経験が影響しているのか、海魔族の王子たちのような敵対者を一切の躊躇なく殺害する苛烈な面も持ち合わせている。この点をルラは「まるで少年漫画の主人公のようだった」と評している。しかし、この「悪に対する冷酷さ」を付け込まれ、ルラのテロに進んで協力し、ベルベリオンに重傷を負わせジロウを殺害するなど、魔族社会を大いに混乱させた。 魔法少女としては、彼女を勧誘したルラの想定すら遥かに超える天才的なセンスを持ち、単体で魔王クラスから軍隊までも撃破するほどの桁外れの能力を習得している。しかし、即座に魔王クラスの防御力を突破できる攻撃力は持っておらず、ジロウや厚志のような相手に奇襲をかけられると手の打ちようがなくなる。しかし、その圧倒的な物量、燃費、火力、ステルス性が評価され作者による最強キャラランキングではエリをおさえ1位となった。 ルラに自分がやってきたことが「正義の行いではなく、悪事の手伝いだった」ことを暴露された後はクタニドに逃げ込み、一時的に人間不信に陥る。そんな中でも東軍に隔離されていた旧ルルイエの住人達を引き取ったが、彼等の実態に失望と怒りを覚えルルイエ市民の統治を決断し、同時にエリや魔王軍への不信を払拭する。また、ガギエルの暴走時は魔王軍への若干の不信感はあったが、分身を大量に作成し世界中を監視することで貢献した。このころから、『黒の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)』の二つ名で呼ばれるようになる。 社会主義と階級社会を組み合わせることでルルイエの統治は順調に進んでいたが、ルラとプランの襲撃によりルルイエ市民が全員死亡、クタニドも脳を完全に破壊されリセットされた。その際、ショゴスによって胸を貫かれた(これでもノワールやクタニドが自我を持って抵抗したため軽微な方)が、ノワールと合体していたため一命をとりとめる。しかしこの襲撃により、ルルイエはおろか「ヨグ=ソトースの鎌」までも失ってしまう。それでもノワールによるショゴスへの上位指揮権は残っており、対ショゴスにおいては依然強力だった。 その後しばらくは自宅アパートの地下に城を作りそこで隠遁していたが、魔界と天界の全面戦争が始まった折、天界から危険視されていることや魔族社会の危機、それに伴い周囲の人間にも危害が及ぶ可能性をカッツェから聞かされ、自分の周りをはじめ魔族を守るためジロウの代わりとして頑張ることを決め魔王軍に協力する。 厚志らが「ヨグ=ソトースの鎌」奪還後、すぐに合流して変身と共にヨグ=ソトースを展開、天界が降伏する決定的要因となった。
※この「世界に危機をもたらすモノ」の解説は、「魔法少女プリティ☆ベル」の解説の一部です。
「世界に危機をもたらすモノ」を含む「魔法少女プリティ☆ベル」の記事については、「魔法少女プリティ☆ベル」の概要を参照ください。
- 世界に危機をもたらすモノのページへのリンク