周囲の人間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 15:00 UTC 版)
「夜明け告げるルーのうた」の記事における「周囲の人間」の解説
足元照夫 声 - 鈴村健一(原版) 声 - (英語版) カイの父親。眼鏡をかけている。えびな水産に勤めているが、海には出ない。若い頃はバンドをしており、当時録音したテープが実家の舟屋に残っていた。バンド活動によってクラスメイト(尚子)と恋仲になり、東京に出てダンサーとなった彼女と結婚してカイをもうけたが、離婚してカイとともに実家に戻っている。ルーが閉じ込められたプールに赴いたときには、中に入るためのカードをカイに渡した。 カイの祖父 声 - 柄本明、平林麗大(幼少時)(原版) 声 - (英語版) 声 - Philippe Résimont (仏語版) 遊漁船の船主をしているが、船長は外の人間を雇って自らは海に出ない。現在は母親に教わった傘の製作を手がけている。少年時代にはギターで歌を歌っていた。だが、海で歌っていたときに、海女の母が人魚に噛まれ、そのあと体から火を出して海に沈んだことから、カイには「歌に人魚は寄ってくる」「海には近寄るな」と話し、ルーを使った町おこしの話が持ち上がったときには「人魚と関わるな」と主張した。「お陰様のたたり」の時には船で海に出て、人魚となった母と再会した。その後の消息は作中で描かれないが、実家には遺影が飾られていた。 会長 声 - 菅生隆之(原版)声 - (英語版) 声 - (仏語版) 遊歩の祖父。えびな水産の現会長(前社長)で日無町内会長。作中で映される名刺によると名前は「海老名豪藏」。カウボーイハットを被っている。人魚を街おこしに使う考えを持っており、以前に人魚島に「人魚ランド」を作ったことがあった(その跡地で「セイレーン」は練習していた)。ルーの噂が持ち上がったことで、再オープンに踏み切る。ヘリコプターの操縦もこなす。 社長 声 - チョー (原版) 声 - ?(英語版) 声 - Guillaume Orsat(仏語版) 遊歩の父で、えびな水産の現社長。作中に映される名刺によると名前は「海老名泰三」。眼鏡をかけた小柄で小太りの男性。遊歩の祖父が「人魚ランド」の失敗で傾けた会社を建て直したと自負している。人魚を嫌っており、人魚ランドを再開するという祖父には反対した。また遊歩のことになると冷静さを失い、遊歩が人魚に襲われたと誤解したときにはルーの駆除を試みた。ルーとその父が逃げ出したときには漁船で追いかけさせたが、たたりを恐れた乗組員に浮き輪つきで海に放り投げられた。 宮司 声 - 佐々木睦(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版) 日無神社の宮司で国夫の父。頭の毛が薄いのは剃髪ではなく、自然な抜け毛の結果である。人魚の伝承に詳しく、求められてカイに話して聞かせた。「お陰様のたたり」のときにはいち早く事象に気づき、避難活動に協力した。 フグ田 声 - 川島得愛(原版) 声 - ?(英語版) 日無町の漁師で、照夫やその(元)妻とは幼馴染み。鼻先が赤い。一度東京に出てダンサーを目指したが夢が叶わずに実家に戻り、外海での養殖漁業を手がけて成功。進路指導の講師としてカイたちのクラスに呼ばれて話をした。そのとき、つい照夫とその妻について言及してしまう。公園で後述の伊佐木とデートをしていると思しき描写がある。「活き締めワークショップ」の講師だったが、ルーの父に先にやられて出番はなかった。 伊佐木 声 - 伊藤静(原版) 声 - アリソン・リー・ローゼンフェルド(英語版) 声 - Caty Baccega (仏語版) 日無出身の若い女性。遊歩からは「伊佐木先輩」と慕われている。東京に出てモデルを務めていたが帰郷。町内放送のアナウンスを担当しているほか、自宅をカフェや宿泊もできるよう改装し、将来は観光業に就きたい考えを持っている。「お陰様のたたり」の時に、コミュニティバスを運転して町民避難に当たった。避難誘導放送は国夫に任せたが、結局携帯から町内放送に音声を流してもらう形で自らも案内した。 担任教師 声 - 堀井真吾(原版) - 声 ?(英語版) 声 - (仏語版) カイたちのクラスの担任で、眼鏡をかけた中年男性。ペットに犬を飼っている。過去に育てられなくなった犬を遺棄した経験があり、「お陰様のたたり」の時には今の飼い犬に見捨てられ泳げなかったため「犬魚」と化したかつての飼い犬に助けられる。 江曽島 声 - 大悟(千鳥)(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版) 日無町の若い男性。人魚が災いを呼ぶという考えの持ち主。 髭反大 声 - ノブ(千鳥)(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版) 日無町の若い漁師。ひげを生やした容貌をしている。「活き締めワークショップ」の参加者。 タコ婆 声 - 青山穣(原版) 英語版 -声 日無町に住む老女。若い頃に好きだった男性を人魚に奪われた(と思っていた)ことから人魚に反感を抱き、銛を持って海を見張っていた。「お陰様のたたり」の時に海に出て、人魚となったかつての恋人と再会、彼に噛まれて自らも人魚となる。 亀田 声 - 関貴昭(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版) 作中で映される名刺によると、えびな水産の専務取締役で名前は「虎吉」。はげ上がった頭に眼鏡をかけた大柄な男で、常に社長について回っている。「お陰様のたたり」のときには社長とともに漁船に乗るが、船員から二人揃って海に放り出された。 鯨井 声 - 各務立基(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版) 日無町観光課課長。権力についていくタイプ。軟弱で優柔不断そうな性格。名刺にて「淳」という名が確認できる。 椎羅 声 - 宮崎敦吉(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版) 日無町商工会議所所長・役場主任。鯨井と同じく権力についていくタイプで硬く神経質そうな性格。カイたちに人魚に関する取引話をもちかける。名刺にて「助清」という名が確認できる。 密漁青年 声 - 松浦義之・あべそういち(原版) 声 - ?(英語版) 声 - (仏語版) お陰岩の近くで夜間にアワビを密漁していた青年2人組。カイたちに現場を目撃され、カイのスマホを銛で突いて海中に捨てたが、人魚の魔法により船を転覆させられる。「お陰様のたたり」の時には乗っていた船で町民を救い、照れくさそうな顔をしていた。 本作の登場人物にはフグ田や伊佐木、タコ婆、亀田、鯨井、椎羅のほかに「能登黒」がおり、魚介類からもじった名前が複数設定されている。
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