パイロット版
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パイロット版(パイロットばん)は、ある公表予定のものに先んじて製作されるものの事。主に映画やテレビドラマ等の映像作品に対して、先行して製作された映像媒体を指すが、それ以外においてもこの用語が使用されている場合がある。英語のpilotには試写、試験等の意味が含まれている。ビデオ撮影が主流になる以前はフィルムで撮影されていたため、パイロット・フィルムとも呼称されていた。そのため、ビデオ全盛の現在でも当時の名残でパイロット・フィルムと表現する場合もある。
注釈
- ^ 放映された例としては『アニメ三銃士』や『キテレツ大百科』がある。
- ^ 第1作の開始2年前にあたる1969年に製作されたものを20年後の1989年にビデオ発売という形で初公開された『ルパン三世』の初アニメ化作品である『ルパン三世 パイロットフィルム』や、開始前年に製作され、小学館の学年別学習雑誌の応募者全員サービスとして配布された『とっとこハム太郎 アニメでちゅ!』などがある。
- ^ この形態で放映された例として『ドラえもん』や『銀魂』がある。ただし、前者は特別番組内で、後者は再編集や音声の録り直しをした上で放映。
- ^ 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』などが該当する。アニメ作品をNHKエンタープライズ(NHK Eテレで放送中)が買い付けた後にパイロット版を放送直前に公開された「2020年東映まんがまつり」の構成作品として転用された。
- ^ 『きまぐれオレンジ☆ロード』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『こどものおもちゃ』『ONE PIECE』『HUNTER×HUNTER』など。
- ^ 例:『コードネームはセーラーV』→『美少女戦士セーラームーン』、『ビビデ・バビデ・ぶーりん!!』→『とんでぶーりん』など
出典
- ^ “Alex Epstein on Backdoor Pilots”. Complicationsensue.blogspot.com (2005年2月4日). 2016年3月5日閲覧。
- ^ a b “【「ブラックリスト リデンプション」捜査局】第1回 「ブラックリスト」トム・キーンが主人公のシリーズが誕生!”. インターネットTVガイド (2017年11月27日). 2019年8月25日閲覧。
- ^ “Slanguage Dictionary”. Variety. 2016年3月5日閲覧。
- ^ Petski, Denise (2018年5月11日). “‘The Goldbergs’ Spinoff Series Gets Title & First Image”. Deadline. 2019年8月26日閲覧。
- ^ “『それいけ!ゴールドバーグ家』、1990年代を舞台にしたスピンオフを製作”. 海外ドラマNAVI (2017年2月10日). 2023年12月22日閲覧。
- ^ “Assignment: Earth”. assignmentearth.ca. 2016年2月28日閲覧。
- ^ “人気ドラマのスピンオフ化に明暗!『アロー』は決定、『スーパーナチュラル』実現せず /2014年5月9日 1ページ目 - 海外ドラマ - ニュース - クランクイン!” (2014年5月9日). 2019年8月25日閲覧。
- ^ "Tonight’s special guests? The cast of a whole new show!: 21 TV episodes that tried and failed to spawn spin-offs", from The AV Club
- ^ 「吉田豪インタビュー 巨匠ハンター 9回戦 丸山正雄」『キャラクターランドSPECIAL ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』徳間書店〈HYPER MOOK〉、2017年2月5日、pp.93-97頁。ISBN 978-4-19-730144-7。
パイロットフィルム(手塚治虫原作)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:24 UTC 版)
「虫プロダクション」の記事における「パイロットフィルム(手塚治虫原作)」の解説
パイロットフィルムとは,これから制作しようとする作品の概観を,制作契約の獲得を狙って潜在的なスポンサーや放送局関係者などに示すための見本である。 孫悟空が始まるよー 黄風大王の巻(1966年6月12日)- カラー作品。現在のプリントは退色が甚だしい。 リボンの騎士(1966年11月)※ カラー作品。 フライングベン(虫プロ商事製作、1967年9月) どろろ(1968年1月)- カラー作品(本放送用の作品はモノクロ作品) ガムガムパンチ(虫プロ商事製作、1968年4月)- カラー作品 0マン(1968年6月) ノーマン(1968年7月) 青いトリトン(虫プロ商事製作、1971年10月)- カラー作品
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パイロットフィルム
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「手塚治虫の作品一覧」の記事における「パイロットフィルム」の解説
(パイロットフィルムとは、テレビ放送化などに向けて広告代理店や放送局、スポンサーの候補などに向けて作品の企画や概要を説明、紹介するために作られる見本、試作品である。) 「マグマ大使(パイロット版)」(実写+特撮+アニメ合成、製作::ピー・プロダクション、カラー、3分14秒、1966年)。 「孫悟空が始まるよー 黄風大王の巻」(アニメ、製作:虫プロダクション、カラー23分20秒、1966年6月12日虫プロ友の会映画大会で上映)。※ テレビアニメシリーズ「悟空の大冒険」の試作作品。 「リボンの騎士(パイロット版)」(アニメ、製作:虫プロダクション、カラー、28分40秒、1966年11月)※ DVD-BOXに収録。 「フライング・ベン」(アニメ、製作:虫プロ商事、21分11秒、カラー、1967年9月)。この後、手塚治虫の資金で月岡貞夫が別のパイロットフィルムを一本制作したという(講談社手塚治虫漫画全集「フライングベン」3巻あとがきによる)。 「どろろ(パイロット版)」(製作:虫プロダクション、13分34秒、カラー、1968年1月)※ パイロット版はカラーで製作。DVD-BOXに収録。 「ガムガムパンチ」(アニメ、製作:虫プロ商事、カラー、13分6秒、1968年4月)。 「0マン」(製作:虫プロダクション、カラー、4分、1968年6月)。 「ノーマン」(アニメ、製作:虫プロダクション、12分20秒、パートカラー、1968年7月)。 「アポロの歌」(1970年)。 「青いトリトン」(製作:虫プロ商事、カラー、8分、1971年10月)。※ 後のテレビアニメ「海のトリトン」の元になった。 「魔神ガロン」(実写)。 「ブレイブファイヤーS0・9」、(製作:手塚プロダクション、カラー、6分17秒、1987年)。※ 原作、脚本、作画、演出、ナレーション:手塚治虫。 以下は手塚治虫没後に作られたパイロットフィルムである。 「リボンの騎士」(アニメ、2005年(?)、カラー、5分程度)※ 劇場公開用アニメーションを想定。杉井ギザブロー他。 テレビ放送化に向けてはパイロット版を制作することが普通であるから、上記以外にも実際に放送がなされた番組にはそれに対応して製作されたパイロット版が存在する・したと思われる。
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パイロットフィルム
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「ジャングル大帝」の記事における「パイロットフィルム」の解説
第3作放送前年の1988年に作られた4分6秒のパイロット版。演出:宇井孝司、原・動画:小林準治。
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パイロットフィルム
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「完全勝利ダイテイオー」の記事における「パイロットフィルム」の解説
エルドランシリーズ終了10周年記念のイベント用とテレビアニメ化を目指し、パイロットフィルムが制作されている。このフィルムに使われたBGMは全てサンライズのフリー音源であり、他の同社製作作品でも聞くことができる。例として、後半に流れるBGMは『スクライド』(第10話)や『銀魂』(第135話)、『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』(第1部)でも使用された。本作に関する設定資料は「エルドランシリーズ メモリアルブック」(新紀元社)にまとめて掲載されている。 テレビアニメ化はならなかったが、このパイロットフィルムは雑誌展開中にDVDが販売された後、ライジンオーとガンバルガーの両DVD-BOXの購入者応募特典のDVDに収録された。2014年〜2015年にライジンオーとガンバルガー・ゴウザウラーのBD-BOXが発売された際、3作品すべてのBOXを購入した人に「連動購入特典」として、このパイロットフィルムをHDリマスター化し声優のアフレコセリフ・SEを追加した「完全勝利ダイテイオープロモーションディスク 完全勝利Ver.」(以下「HDリマスター版PV」)としてプレゼントされた。声優陣は3作品を含め『スーパーロボット大戦NEO』に出演した声優が起用された。
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パイロットフィルム
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「GR-GIANT ROBO-」の記事における「パイロットフィルム」の解説
『ジャイアントロボ』 『GR-GIANT ROBO-ミレニアムBOX』に映像特典として収録。 登場メカ GR-1 GR-2 GR-3 ダコラー スタッフ 原作 - 横山光輝 演出 - 本郷みつる 絵コンテ - 西村博之、佐々木正勝、高倉佳彦、本郷みつる キャラクターデザイン・作画監督・原画 - 高倉佳彦 メカデザイン・作画監督・原画 - 西村博之 設定デザイン・原画 - 佐々木正勝 CGI - のりのりカンパニー 美術監督 - 工藤ただし 音楽 - 和田薫 ナレーション - 河口宏 協力 - めがてんスタジオ 制作 - OLM 製作 - SOFT GARAGE
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パイロットフィルム
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「東映ロボットガールズ」の記事における「パイロットフィルム」の解説
2011年7月2日より公式サイトで配信されたパイロットフィルム。2011年7月2日、9日にはTOKYO MX局のバラエティ番組『サンドウィッチマンのご当地アイドル発掘団』内でも放送された。『惑星ロボ ダンガードA』DVDのCMも兼ねており、ダンダンも初登場している。 『ロボットガールズZ』BD/DVD第3巻に映像特典として収録された。
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パイロットフィルム
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「ドラえもん (1973年のテレビアニメ)」の記事における「パイロットフィルム」の解説
詳細は「ドラえもん 勉強部屋のつりぼり#日本テレビ動画版」を参照 内容は「ドラえもんが未来からやってくる」という原作第1話を意識した作品で、1979年に放送開始されたテレビ朝日版第1話「ゆめの町ノビタランド」およびシンエイ動画制作のパイロット版「勉強部屋のつりぼり」において「ドラえもんが未来からやってくる」といった内容が描かれなかったのに対し、本作はドラえもんとのび太の出会いを描いた物語となっている。このパイロットフィルムはほぼそのまま本編1話に流用されたらしい[要出典]。 パイロット版の制作および演出は、日本テレビ動画の真佐美と佐々木一雄が担当し、設定やシナリオは文芸担当の徳丸正夫が用意した。なお、チーフディレクターの上梨満雄は、藤子不二雄FCネオ・ユートピア会報誌43号のインタビューでパイロット版の制作には不参加だったと述べている。
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