カモやトラの近親者・関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 23:31 UTC 版)
「善悪の屑」の記事における「カモやトラの近親者・関係者」の解説
カモの叔父 職業は刑事。スキンヘッドに強面で、ヤクザのような外見が特徴。父方・母方どちらの叔父かは不明で、名前も明かされていない。甥が行っている復讐代行業を黙認しており、時に復讐の対象になった人物の情報を伝えるため、警察内部の機密情報をカモ達に漏らす、依頼人をカモメ古書店に連れてくるなども行う。両親を失ったカモを何かと気にかけており、カモが妻子を亡くした際にはろくに食事もしなかった彼のために差し入れをしたりと世話をしていた。 しかしカモに対しては決して肩入れしているわけではなく、彼が復讐代行業を始めることを暗に宣言した際は制止を試み、静観している現在も「口を挟むつもりもないが、いざという時に助けるつもりもない」と釘を刺しているが、加世子はカモ達の行った制裁をうまく立ち回ってもみ消しているのではないかと推測している。 開成 奈々子(かいせい ななこ) 中盤以降に登場する眼鏡をかけた女性。20歳。両サイドをお団子縛りにしている。 引きこもりだったが、ある日押し入った男に、両親と訪れていた従姉を殺害され、自身はベッドの下に隠れて難を逃れた。 両親と従姉の無念を晴らすため依頼人としてカモメ古書店を訪れ、自らが囮となって犯人をおびき寄せてカモたちに捕らえさせる計画を立てるが、加害者がカモ達を振り切って逃亡してしまったことで匿われる形で同居人となる。 当初は家族の死に全く悲しむ素振りを見せなかったが、カモはこれについて「極度の恐怖や殺意を感じたために感情がマヒしている」と分析している。一人っ子であり、従姉を姉のように思っており、姉のように注意する従姉を時々ウザったいと思っていたが、朝まで2人で話し合うほど仲が良く、2人だけで撮った写真を部屋に飾っていた。 引きこもりだったために家事能力は皆無で基本的にゲームばかりしているが、復讐屋を手伝いつつ加害者を捕える活躍をすることもある。また、女性の被害者に対して彼女なりの言葉で激励するなど、被害者への精神的なケアにも一役買っている。 根っからの引きこもりではなかったらしく、幼少時は両親と一緒にご飯を食べたり、仲良く会話していた。カモやトラと鍋を行った際に両親との温かい団欒を思い出して、思わずトラの膝で大泣きしたことがある。 一見やる気がなく、何事にも無気力に見えるが、カモ達が逃した連続幼女殺人犯に肩を掴まれた際に、とっさに自分のスマホを犯人のポケットに入れてGPSで居場所をわかるようにしたり、両親を殺害した犯人をおびき寄せる作戦をSNSを駆使して行っていたりと頭の回転が速い。 ゲーマーで、いつも寝るのは3時か3時半。起きるのはトラよりも早いらしく本人曰く「ショートスリーパー」。 園田が死亡し事件に一区切りついたことで初めて両親の墓参りを行った。自身がカモ達と同じ世界にいてはいけないという思いを吐露し、感謝の言葉を伝えカモ達に別れを告げた。 鴨ノ目 美咲(かものめ みさき) カモの妻。故人。夫と娘と共に不自由なく暮らしていたが、ある日部屋に押し入ってきた男に暴行を加えられ、娘共々殺害される。 生前は育児のストレスから家事が疎かになっていたようで夕飯の献立や里奈の弁当の具材も冷凍食品で済ませることが多かった。カモは「決して褒められる母親じゃなかった」と評していたが、最後の最後で自分の命を張って娘を守ろうとしたとカモの口から明かされた。 鴨ノ目 里奈(かものめ りな) カモの娘。故人。年相応の活発な少女であったが、目の前で母親に暴行を加えられる様を目にし、泣き叫んでしまったため、殺意を抱いた犯人から母親以上に手酷い暴行を受け殺害される。 日曜日(にちようび) カモたちが飼っているキジトラの猫。里奈が生前、猫を欲しがり、「面倒見るのは結局パパだ」とカモが許可しなかったが、仕事先で里親を探している人から譲り受けた。理由としては、猫の寿命は10年から15年で里奈が思春期になるころに別れが来るだろうから、そのぐらいの年齢に生き物の死を経験することは里奈にとっていいことだと思ったため。命名は里奈。もらってきたのは「水曜日」だが、カモが毎日夜まで仕事しており「日曜日」はずっとパパと一緒にいられるため、日曜日が大好きだから。日曜日の別れよりも早く里奈と別離が訪れた。餌担当は主に奈々子。 愛美(まなみ) 『善悪の屑』7話で依頼人として登場した少女。学校で飼っていたウサギを殺した不良少年グループへの復讐を依頼し、それがきっかけでカモ達と親しくなり以後も交流を続けるようになった。8話では隣家が乗っ取られていることをカモに伝えていた。カモの娘の里奈とは同級生で友人だった。 年相応の少女らしい一面を持つ一方で後述の奈緒子がカモ達への復讐のために自身に近づいてきた時はその胡散臭さを見抜くなど洞察力は高い。 『外道の歌』ではカモ達への報復を目論む榊の養子グループに狙われるようになり、その過程で父親を殺害される。事件の終結後は母親の実家に引っ越し、別れ際にカモとトラに「頑張ってね」と言って去った。一連の事件は2人の心に大きな傷を残すことになった。 鶴巻の父 26 - 30話に登場。鶴巻裕の実父。暴力的かつ独善的な性格で自身の家族すらも人間と思っておらず日常的に暴力を振るっていた。家の近くに「離れ」のプレハブ小屋をもっており専らここで生活している。幼少期の榎加世子を誘拐し離れで性的暴行を加え続けていた。その後逮捕されるも12年後に出所している。出所後に加世子に命令を受けた裕を実の息子と気付かないまま捕縛され、自らの起こした事件の被害者である加世子から拷問を受け、殺すほどの罪ではないと加世子に判断され生きた状態のまま山中に放置される。
※この「カモやトラの近親者・関係者」の解説は、「善悪の屑」の解説の一部です。
「カモやトラの近親者・関係者」を含む「善悪の屑」の記事については、「善悪の屑」の概要を参照ください。
- カモやトラの近親者・関係者のページへのリンク