Whatever
「Whatever」とは、何であってものことを意味する表現。
「Whatever」とは・「Whatever」の意味
「Whatever」とは、「~するものは何でも」という順接的な意味、「たとえ何が~であっても」などのように譲歩を伴った逆説的な意味、「そんなことはどうでもいい」といった投げやりな気持ちを言い表す意味、「などなど」「そんな感じ」といったスラング的な意味など、場面によって複数の語義を持つ言葉である。「What」と同じように用いて「いったい何が」というように内容を強調する際に使う場合もある。文法的には、「~するものは何でも」「たとえ何が~であっても」の場合が代名詞、「どうでもいい」「などなど」「そんな感じ」は副詞的な用法となる。また、形容詞として「どんな~でも」という意味で用いる場合もある。「Whatever」は、フォーマル・カジュアルどちらの場面でも頻出する単語であるが、副詞的な用法で用いる場合の「Whatever」は、使い方に注意が必要となる。特に「どうでもいい」という意味で使う場合は、「どちらでも自分はこだわらない」というニュアンスではなく、「どうだってかまわない」というおざなりな気持ちが強調されるので、相手に対して失礼な言葉遣いとなる。そのため、フォーマルなシーンでは慎重な使い分けが求められる言葉である。
「Whatever」の発音・読み方
「Whatever」の発音記号は「hwʌtévər」となり、日本語読み風にカタカナ表記すると「ホワットエバー」である。発音の目安としては「hwʌ」で唇を前に付きだして息を吐きながら「ハ」と「ワ」を発声し「ア」と続け、「té」で舌先を前歯の裏の歯茎につけて「トゥ」と息を破裂させそのまま「エ」を発声、「və」では上の前歯で舌唇をかみ、隙間から「ヴ」と息を吐き「ア」と曖昧に声を伸ばす。これらを続けて「フヮァテェヴァ」と発声するイメージとなる。「Whatever」の語源・由来
「Whatever」の語源は、5世紀から12世紀にかけてイングランドで使用されていた古期英語に遡り、「What」の語源で「何」を意味する「hwaet」と、同じく「ever」の語源で「今まで」を意味する「aefre」が組み合わさってできた形である。「Whatever」を含む英熟語・英語表現
「Whatever」の名詞節とは
「名詞節」とは主語と述語からなる文が名詞の役割を果たしているフレーズのことをさしており、「Whatever」の名詞節とは、「Whatever+主語+動詞」のひとかたまりで名詞の意味となる構文をさすものである。たとえば「You may do whatever you like.(君が好きなことは何でもしてよい)」では、「してよい」対象は「どんなことでも君が好きなこと(whatever you like)」という名詞で、「anything」と言い換えられるものである。
「Whatever」の関係代名詞とは
「関係代名詞」とは、先行詞を形容する形容詞節を導くための橋渡しの言葉であるが、「Whatever」の関係代名詞とは「~するものは何でも」という意味を伴って先行詞と形容詞節を橋渡しする文法のことをさすものである。名詞節と副詞節の2種類があるが、「whatever s v(s=主語、v=述語)」の形を伴って順接的な意味で用いるのが名詞節、逆説的な意味で用いるのが副詞節となる。名詞節の「whatever」は「anything what~(~するものは何でも)」、副詞節の「whatever」は「no matter what~(たとえ何が~しようとも)」と言い換えられる。
「whatever the weather」とは
「whatever the weather」とは、「たとえどんな天気であっても」という意味で、「whatever」の副詞的な用法である。
「whatever it takes」とは
「whatever it takes」とは、「必要なことは何でも」という意味で、「whatever」の名詞的な用法である。ここでの「take」は「必要とする」という意味である。
「Take whatever」とは
「Take whatever」とは、「何でもとる」という意味で、「Take whatever」のあとに「you want」「you need」「you like」などさまざまなフレーズを置いて文を構成することができる。
「By whatever」とは
「By」は「手段や方法」を示す前置詞で「~を用いて」の意味となる。そのため「By whatever」とすれば「どんなことをしても」というニュアンスとなり、通常、「手段」を意味する「means」を後に続けて、「by whatever means」で「どんな手段を使っても」の意味を示す。
「Whatever」の使い方・例文
「Whatever」の使い方・例文としては、「Do whatever you wish.(君がやりたいことは何でもやるんだ)」、「I can't stop thinking of it whatever I do.(何をしていても私はそのことが頭から離れない)」、「Oh well. Whatever.(あー、もうどうでもいい)」などを挙げることができる。Whatever
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 05:20 UTC 版)
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- Whatever (中ノ森BANDの曲) - 中ノ森BANDの2枚目のシングル。
- WHATEVER (浜崎あゆみの曲) - 浜崎あゆみの6枚目のシングル。
- WHATEVER (アルバム) - 林原めぐみの2枚目のアルバム。
- ホワットエヴァー - オアシスのシングル。
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