石狩沼田駅 石狩沼田駅の概要

石狩沼田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 15:39 UTC 版)

石狩沼田駅
駅舎(2004年6月)
いしかりぬまた
Ishikari-Numata
北秩父別 (3.2 km)
所在地 北海道雨竜郡沼田町北1条3丁目
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 14.4 km(深川起点)
電報略号 マタ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
168人/日
-2018年-
開業年月日 1910年(明治43年)11月23日[1]
備考 簡易委託駅
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石狩沼田駅
いしかりぬまた
Ishikari-Numata
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本国有鉄道(国鉄)
電報略号 マタ
駅構造 地上駅
開業年月日 留萌本線-
1910年明治43年)11月23日
札沼線-
1931年昭和6年)10月10日[2]
廃止年月日 留萌本線-
2023年令和5年)4月1日(真布方面)
札沼線-
1972年昭和47年)6月19日[2]
乗入路線 2 路線
所属路線 留萌本線
キロ程 14.4 km(深川起点)
(3.4 km) 真布
所属路線 札沼線
キロ程 111.4 km(桑園起点)
五ヶ山 (2.8 km)
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歴史

1977年(昭和52年)頃の石狩沼田駅周辺。札沼線は既に廃止されているが、2面3線のホームや貨物用側線等が確認できる

駅名の由来

駅設置時点での自治体名は上北竜村であったが、当駅が当地の開拓に関わった小樽の米穀商沼田喜三郎所有の農場内に設置されたことから「沼田」と命名され、1924年大正13年)3月31日には群馬県上越線同名の駅ができたことから翌月に旧国名の「石狩」を冠した[9]。また、2022年(令和4年)3月12日のダイヤ改正より石狩太美駅石狩当別駅から「石狩」の冠名が外されて以降[JR北 2]、「石狩」を冠する唯一の駅となった。

なお、自治体名が「沼田」となったのは1922年(大正11年)であり、駅名が地名となった例のひとつである。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。1994年11月までは単式ホーム島式ホーム複合型2面3線を有する行き違い可能な構内であった。互いのホームは、東側に跨線橋が設置されていた期間を除いて西側を結んだ構内踏切で連絡していた。

札沼線が接続する前の昭和初期までは、島式ホームの駅裏側3番線は側線扱い(実態は相対式ホーム2面2線)、その他に駅舎横留萌側の貨物ホームへ2本の引込線、駅裏側には1本の留置線とそれから深川側に分岐する側線を有していた[10]

札沼線が接続し、不要不急線として一旦廃止されるまでは、駅舎前の単式ホーム1番線が札沼線発着、島式ホーム2番線及び3番線が留萠線に設定されていた。その他に駅舎横留萌側の貨物ホームへ3本の引込線、駅裏側には3本の留置線または機回し用の側線とそれから深川側に分岐する側線を有し、また転車台を備えていた[11]

構内単線化に伴い1番線以外の線路は全て撤去されたが、島式ホームは残存している。

深川駅管理の簡易委託駅。窓口では常備乗車券のほか、Sきっぷ常備券(深川 - 札幌、深川 - 旭川)を発売している。出札補充券・料金補充券もあるが、北海道内完結のものに限られる。

切符の販売時間は7時20分 - 17時[12]で土日祝日、年末年始の販売は行っていない。

留萌線の利用客増加につなげるため、駅構内にカフェを設ける計画がある[13]。また、2021年(令和3年)度から北海学園大学と沼田町による駅リノベーションプロジェクトが開始されている[14]

当駅から留萌駅までの区間が廃止されるのに合わせ、折り返しに対応する設備が整備された[15]


出典

  1. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、868頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、24-25頁。 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、230頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 田中和夫(監修)『写真で見る北海道の鉄道』 上巻 国鉄・JR線、北海道新聞社(編集)、2002年7月15日、311頁。ISBN 978-4-89453-220-5ISBN 4-89453-220-4 
  5. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、20-23頁。 
  6. ^ “留萌本線では11駅を停留所化 旭鉄”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1983年10月1日) 
  7. ^ 「通報 ●山口線大歳駅ほか76駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年1月30日、32面。
  8. ^ 鉄道事業の一部廃止の日を繰り上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局鉄道部、2022年12月9日。 オリジナルの2023年1月5日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12502483/wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000283326.pdf2022年12月9日閲覧 
  9. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、102頁。ASIN B000J9RBUY 
  10. ^ 昭和3年 線路一覧略図 札幌鉄道局発行。
  11. ^ 昭和7年 線路一覧略図 札幌鉄道局発行。転車台の位置は不明。
  12. ^ 北海道旅客鉄道株式会社. “JR北海道 北の大地の入場券”. 北海道旅客鉄道株式会社. 2023年4月25日閲覧。
  13. ^ “サポーター増やす/PR映像制作を 留萌線存続策探る 石狩沼田駅町長と住民意見交換”. 北海道新聞. (2020年11月2日). オリジナルの2020年11月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201102122402/https://www.hokkaido-np.co.jp/article/477530 2021年7月8日閲覧。 
  14. ^ 石狩沼田駅リノベーション・プロジェクト始動”. 北海学園大学. 2021年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。202-07-08閲覧。
  15. ^ 鎌倉淳 (2022年8月31日). “留萌線廃止が正式決定。石狩沼田〜留萌間は2023年、深川〜石狩沼田は2026年に | タビリス”. 2022年11月24日閲覧。
  16. ^ 特集「JR留萌本線」について” (PDF). 広報ぬまた11月号 No.614. 沼田町 (2017年11月24日). 2021年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月8日閲覧。
  17. ^ 沼田駅前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月9日閲覧。
  18. ^ 沼田町営バス時刻表” (PDF). 沼田町. 2019年6月9日閲覧。
  19. ^ 沼田町が乗り合いタクシー1日運行開始 高齢者ら対象 町民100円で”. 北海道新聞 (2018年6月1日). 2019年6月9日閲覧。

JR北海道

  1. ^ 留萌線(石狩沼田・留萌間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年12月9日。 オリジナルの2022年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221209052157/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/221209_KO_Rmoi_line.pdf2022年12月9日閲覧 
  2. ^ 2022年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年12月17日。 オリジナルの2021年12月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20211217052031/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20211217_KO_kaisei.pdf2021年12月17日閲覧 
  3. ^ 駅別乗車人員(2016)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2017年12月8日。 オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180817124109/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/koumoku/03.pdf2018年8月17日閲覧 
  4. ^ 留萌線(深川・留萌間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818074206/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/03.pdf2018年8月18日閲覧 
  5. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。


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