政府の長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 04:04 UTC 版)
官邸
政府の長は国家元首同様に専用の官邸を持つことが多い。以下は政府の長の官邸の例である。
- ダウニング街10番(ロンドン) - イギリスの首相(別邸としてチェッカーズを持つ)
- サセックスドライブ24番地(オタワ) - カナダの首相
- キージ宮(ローマ) - イタリアの閣僚評議会議長(公式行事においてはヴィラ・ドリア・パンフィーリも用いる)
- 内閣総理大臣官邸(東京) - 日本の内閣総理大臣
- 中南海(北京) - 中国の国務院総理
- 青瓦台(ソウル) - 韓国の大統領
- ザ・ロッジ(キャンベラ)、キリビリ・ハウス(シドニー) - オーストラリアの首相
- マティニョン(パリ) - フランスの首相
- ランベルモン(ブリュッセル) - ベルギーの連邦首相(移転計画があったが世論の反対を受けて破棄された)
- モンクロア宮(マドリード) - スペインの閣僚評議会議長
- プレミアハウス(ウェリントン) - ニュージーランドの首相
- サーゲシュカ宮(ストックホルム) - スウェーデンの首相
- バルハウスプラッツ2番(ウィーン) - オーストリアの連邦首相(バルハウスプラッツ1番には連邦大統領官邸のホーフブルク宮殿がある)
- スリ・ペルダナ(プトラジャヤ) - マレーシアの首相
官邸の名称は政権を指すメトニミーとして使われる。例えば「ダウニング街10番」はイギリスの政権を指して用いられる。
似たようなものとして、国レベルよりも下位の連邦を構成する政府(少なくとも国際法上は国家元首を有しないことが多い)の長も官邸を持つことがある。これはその地域、州などの独立の希望を示す表現として用いられることがある。例えばベルギーでは、北部にあるオランダ語系のフランデレン地域(フラマン語共同体地域)の首相を指すものとして、ブリュッセルにある「エレラ」が、ワロン共同体首相についてもナミュールの「エリゼット」(小型のエリゼ宮殿の意)がそれぞれ用いられる。
もっとも、政府の長の官邸は通常、国家元首(儀礼上のものも含む)の官邸(宮殿と呼ばれることもある)よりも低い扱いを受ける。ただし、政府の長と国家元首の役割が統合されている場合は別である。例えば、アメリカ合衆国大統領官邸であるワシントンD.C.ペンシルベニア通り1600番のホワイトハウスがある。
また、国家元首の形式的な代理人(総督など)にも宮殿のような官邸が与えられることがある。
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