小池光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 14:01 UTC 版)
小池 光 (こいけ ひかる) | |
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ペンネーム | 小池 光 |
誕生 |
小池 比加兒 1947年6月28日(76歳) 宮城県柴田郡船岡町 |
職業 | 歌人 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 修士(東北大学) |
最終学歴 |
東北大学大学院 理学研究科修士課程修了 |
活動期間 | 1978年 - |
ジャンル | 短歌、評論 |
代表作 |
『草の庭』(1995年) 『静物』(2000年) 『茂吉を読む――五十代五歌集』 (2003年) 『滴滴集』(2004年) 『時のめぐりに』(2004年) 『山鳩集』(2010年) |
主な受賞歴 |
現代歌人協会賞(1979年) 寺山修司短歌賞(1995年) 芸術選奨新人賞文学部門(2001年) 前川佐美雄賞(2004年) 迢空賞(2005年) 紫綬褒章(2013年) 読売文学賞(2016年) 現代短歌大賞(2022年) |
デビュー作 | 『バルサの翼』(1978年) |
親族 | 大池唯雄(父) |
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来歴
生い立ち
1947年、宮城県柴田郡船岡町(現在の柴田町)に、大池唯雄(小池忠雄)の長男として生まれる[1]。父の大池は、「兜首」および「秋田口の兄弟」にて第8回直木三十五賞を受賞するなど、小説家として活動していた[1]。
宮城県仙台第一高等学校を経て、東北大学理学部物理学科を卒業。その後、同大学の大学院に進学し、理学研究科修士課程を修了[1]。
1972年、短歌結社「短歌人」に入会[1]。その後、高瀬一誌の薫陶を受ける。1975年、埼玉県の浦和実業学園高等学校へ理科教師として就職[1]。翌年、テレビのクイズ番組に勝ち、招待によるヨーロッパ一周旅行を経験した。
歌人として
1978年、第1歌集『バルサの翼』を刊行[1]、翌1979年には同歌集により第23回現代歌人協会賞を受賞[1]。1980年、「短歌人」の編集人[1]。1995年には、第4歌集『草の庭』により第1回寺山修司短歌賞を受賞[1]。2001年、第5歌集『静物』で芸術選奨新人賞(文学部門)を受賞[1]。2004年、「滴滴集6」30首(「短歌研究」2003年1月号)および「荷風私鈔」34首(「歌壇」2003年9月号)をもって、第40回短歌研究賞を受賞[1]。同年、評論集『茂吉を読む - 五十代五歌集』で、第2回前川佐美雄賞を受賞[1]。2005年、第6歌集『滴滴集』で、第16回斎藤茂吉短歌文学賞を受賞[1]。同年、第7歌集『時のめぐりに』で第39回迢空賞を受賞[1]。
2006年、31年間勤めた教職を退く。2007年、第2代仙台文学館館長に就任し、2020年まで館長を務めた。2011年、第8歌集『山鳩集』で、第3回小野市詩歌文学賞を受賞。2012年、『うたの動物記』で第60回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。2013年春の叙勲で紫綬褒章受章。2016年、第9歌集『思川の岸辺』で第67回読売文学賞受賞。2020年、旭日小綬章受章[2]。2022年『サーベルと燕』で現代短歌大賞及び第38回詩歌文学館賞受賞[3]。
教職を退いてからは、作歌、結社誌編集のほか評論、執筆活動、講演会講師、パネラー、短歌大会選者、新聞選歌など多角的な活動をしている。また、読売新聞、北国新聞、山陽新聞、信濃毎日新聞[4]の歌壇選者を務めている。
作風
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写実的歌風であるが、現実とは遊離した趣の歌風である。歌の対象は日常的な事象が多く、鋭い観察眼を持っているが、その事象より想起される内的世界が広がりを見せ、人間の存在の意識に関わる歌となっている。小池の歌は、機智に富んだ現代版ただごと歌のようでありながら、その手法は、歌の対象の発見から想起、認識、転換へと魔術師のように歌を紡ぎ出していく。また、文語と歴史的仮名遣いを用いてより現代的な事象を表現するパイオニアとしての役割も果たしている。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “活躍する泉萩会会員:小池光さん(歌人、仙台文学館館長)/泉萩会—東北大学理学部物理系同窓会—”. www.senshu.phys.tohoku.ac.jp. 東北大学理学部物理系同窓会 泉萩会. 2022年12月12日閲覧。
- ^ 『官報』号外第230号、令和2年11月4日
- ^ “第38回 詩歌文学館賞 決定 - 日本現代詩歌文学館”. www.shiikabun.jp. 2023年3月8日閲覧。
- ^ “歌人の小池光さん、長野市で短歌教室 信毎歌壇愛好会が3年ぶりに開催|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト”. 信濃毎日新聞デジタル. 2022年12月12日閲覧。
固有名詞の分類
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