安藤正純 安藤正純の概要

安藤正純

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 21:10 UTC 版)

安藤 正純
あんどう まさずみ
安藤正純
生年月日 (1876-09-25) 1876年9月25日
出生地 日本
東京府東京市浅草区浅草松葉町
没年月日 (1955-10-14) 1955年10月14日(79歳没)
前職 東京朝日新聞記者
所属政党立憲政友会→)
日本自由党→)
日本民主党
称号 正三位
勲一等瑞宝章

第71代 文部大臣
内閣 第1次鳩山一郎内閣
在任期間 1954年12月10日 - 1955年3月19日

内閣 第5次吉田内閣
在任期間 1953年5月21日 - 1954年11月24日

選挙区 東京都第1区
当選回数 3
在任期間 1952年10月1日 - 1955年10月14日

衆議院議員(帝国議会)
選挙区 東京府第7区→
東京府第3区
当選回数 8
在任期間 1920年5月10日 - 1945年12月18日
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来歴・人物

東京府東京市浅草区浅草松葉町(現在の東京都台東区松が谷)にある、真宗大谷派真龍寺の住職、安藤了戒[2]の子として生まれ、僧籍を有する。青年時代は宗門改革運動に情熱を燃やしていた。1895年に哲学館(現東洋大学)、1899年に東京専門学校(現早稲田大学)哲学科をそれぞれ卒業。陸羯南主宰の新聞『日本』記者を経て、東京朝日新聞に入社し、1920年には取締役編集局長となる。同年の衆議院議員総選挙に旧東京7区から無所属で立候補し当選を果たす[3]。以後通算して当選11回。後に立憲政友会に入党し、鳩山一郎派に所属する。文部政務次官(犬養内閣)、政友会幹事長(1936年 - 1937年)、久原派総務等を歴任。

戦前より反軍的傾向を強め、1941年には鳩山とともに、翼賛議員連盟に対抗して「同交会」を結成。翌1942年翼賛選挙では非推薦で当選した。戦後は鳩山、植原悦二郎らと新党結成に動き、1945年11月に結成された日本自由党では政務調査会長となるが、翌1946年公職追放となる。

1950年に公職追放が解除[4]1952年の総選挙で国政復帰後、自由党内に三木武吉石橋湛山河野一郎らと反吉田茂の「民主化同盟」を結成するが、穏健な形で党内民主化を図るという考えから、翌1953年のいわゆる「鳩山自由党」には参加しなかった。

1953年第5次吉田内閣で国務大臣として入閣すると、今度は政権延命のために鳩山自由党の取り込みを図ろうとする吉田の思惑も視野に入れて動くようになる。同年10月16日、音羽の鳩山邸にて「吉田は貴方に後事を託したいというのが真意だ」と説得し、11月31日、三木、河野、松田竹千代ら「8人の侍」を除き、鳩山自由党の大部分が復帰することとなった。しかし翌1954年11月、石橋と岸信介が除名されると、鳩山とともに自由党を脱党し、日本民主党を結成する。同年第1次鳩山内閣発足とともに文部大臣となるが、翌1955年道徳教育を重視する社会科改定案を提唱し、物議を醸した。

1955年10月14日胃癌のため現職議員のまま死去、79歳没。死没日をもって勲一等瑞宝章追贈(勲三等からの昇叙)、正五位から正三位に叙される[5]

著書

単著

編集

和解


  1. ^ 衆議院『第七十一回帝国議会衆議院議員名簿』〈衆議院公報附録〉、1937年、2頁。
  2. ^ 帝国秘密探偵社 1930, ア之部 12頁.
  3. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰『コンサイス日本人名辞典 第5版』株式会社三省堂、2009年、72頁。
  4. ^ 「二万余名を追放解除」『日本経済新聞』昭和25年10月14日1面
  5. ^ 『官報』第8641号348頁 昭和30年10月19日号


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