北千里駅 北千里駅の概要

北千里駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 14:44 UTC 版)

北千里駅
駅舎(西口)
きたせんり
Kita-senri
HK-94 山田 (2.0 km)
所在地 大阪府吹田市古江台4丁目2番D-1-101号[1]
駅番号 HK95
所属事業者 阪急電鉄
所属路線 千里線
キロ程 13.6 km(天神橋筋六丁目起点)
大阪梅田から16.7 km
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年次-
(通年平均)21,200人/日
-2022年-
開業年月日 1967年昭和42年)3月1日
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配線図[2]

概要

千里線の終着駅で、古江台・藤白台・青山台といった千里ニュータウン北部の玄関口でもある。

ニュータウンをはじめとした吹田市民の他に、大阪市内方面へと向かう箕面市東部(今宮・外院・小野原・粟生)など吹田市外からの住民も多い。また大阪大学千里金蘭大学金蘭千里高等学校・中学校大阪府立北千里高等学校等の大阪府立高校を始めとした徒歩通学圏の学生や当駅に発着するスクールバスを利用する学生の乗降が多くみられる。

歴史

年表

世界初の自動改札機導入駅

1967年(昭和42年)の開業と同時に、全世界で初となる自動改札機[10](立石電機(現オムロン)製)が設置された。当初は定期券用と普通乗車券用とで改札の方式が異なり、定期券はパンチカード方式、普通乗車券は磁気券(バーコード)方式を採用していた[6]。その後定期券も磁気券方式を採用し、1972年(昭和47年)には定期券・普通乗車券共用の自動改札機に更新されている[6]

2007年(平成19年)11月27日には、鉄道向け自動改札システムの開発・実用化に関して、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会であるIEEE(アメリカ電気電子学会)より『IEEEマイルストーン』に認定され、阪急は同システムを共同で研究・開発してきた、大阪大学・オムロン・近畿日本鉄道とともにこれを受賞した[6]。当駅の改札口付近には、その受賞を記念した銘板が設置されている[3]

駅構造

相対式2面2線のホームを有する高架駅盛土軌道の延長上に線路とホームがあるため、改札口やコンコースはホームよりも下層にあり、周辺には各種商店が入居している。駅の両端に、シーサスクロッシングが設置されているという、珍しい構造である。

終着駅なのに頭端式ホームでないのは、1970年昭和45年)に開催された日本万国博覧会(大阪万博)への対応として行った増便により、留置線を追加したという経緯の名残である[11]。それ以前は一般的な頭端式で、2つのホームは車止めの先でも相互に行き来できた。

この留置線は、千里ニュータウンのさらに北(箕面市東部)にあり阪急グループが開発した粟生団地や間谷住宅方面への延伸を見据えたものでもあった。箕面市今宮方面へは線路用地としての土地も確保されていた。阪急は千里山線(当時)の千里山駅箕面線桜井駅を結ぶ「千里山延長線」の事業免許を取得していたが、1972年(昭和47年)12月に免許を返上・廃止となり、空地も多くの箇所で転用された。これは北大阪急行電鉄南北線の開業が大きく影響している。

のりば

号線 路線 方面 行先
1 千里線 京都本線直通 淡路大阪梅田京都河原町神戸三宮宝塚方面
2 Osaka Metro堺筋線直通 淡路・天神橋筋六丁目天下茶屋方面
付記事項
  • 両ホーム共に、発車直前には電子ベルが鳴らされる。なお、早朝・深夜に設定されている淡路駅止まりの区間便はどちらのホームからも発車する。
  • 到着後 一旦留置線に入り、再度折り返す列車(乗降分離)も朝夕を中心に設定されている。
  • 淡路駅より先の各駅(京都方面を除く)へは直通列車に乗車できなくても、淡路駅で普通同士の対面接続により、同駅での乗り換えで目的の方向へ行けるように便宜が図られている[注 1]
  • 夜間滞泊(分散留置)は留置線で行うが当駅止まりの最終電車は留置線に入らず、京都本線の正雀駅まで回送される。

記事本文

  1. ^ 例 - 天神橋筋六丁目駅へ行きたい場合、同駅へ直通しない大阪梅田行きに乗車しても淡路駅高槻市駅始発の天下茶屋行きに対面乗り換えができる。

利用状況

  1. ^ 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、125頁。ISBN 4-89485-051-6 
  2. ^ オフィスJ.B、旭和則『都市鉄道完全ガイド 関西私鉄・地下鉄 2022-2023年版』双葉社、2022年8月31日、7頁。
  3. ^ a b 生田誠『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・44-45頁頁。ISBN 978-4-7791-1726-8 
  4. ^ 『阪急コレクション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 1〉、2000年、132頁。ISBN 4-89485-038-9 
  5. ^ 阪急電鉄株式会社 編集『75年のあゆみ 記述編』1982年、66頁。 
  6. ^ a b c d 鉄道向け自動改札システムが権威ある『IEEE マイルストーン』に認定』(プレスリリース)大阪大学・近畿日本鉄道・オムロン・阪急電鉄、2007年11月27日http://www.omron.co.jp/press/2007/11/c1127.html2016年3月30日閲覧 
  7. ^ 草町, 義和. “阪急阪神、駅ナンバリングを導入へ…三宮駅は「神戸三宮」に改称”. レスポンス(Response.jp). 2013年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
  8. ^ 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
  9. ^ 定期券発売所の変更について”. 阪急電鉄 (2021年9月10日). 2021年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月22日閲覧。
  10. ^ 伊原薫『関西人はなぜ阪急を別格だと思うのか』交通新聞社、2020年8月19日、159頁。ISBN 978-4-330-06220-4 
  11. ^ 阪急電鉄株式会社 編集『75年のあゆみ 記述編』1982年、76頁。 
  1. ^ 駅別乗降人員 - 阪急電鉄
  2. ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  1. ^ a b 阪急電鉄. “駅別乗降人員(2022年 通年平均)”. 2023年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  2. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2012年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2014年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  3. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2013年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2014年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  4. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2014年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2015年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  5. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2015年平均(平日)〔1月~12月〕”. 2016年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  6. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員 2016年平均(通年平均)〔1月~12月〕”. 2017年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  7. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員(2017年 通年平均)”. 2018年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  8. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員(2018年 通年平均)”. 2020年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  9. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員(2019年 通年平均)”. 2020年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  10. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員(2020年 通年平均)”. 2021年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。
  11. ^ 阪急電鉄. “駅別乗降人員(2021年 通年平均)”. 2022年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月5日閲覧。


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