世界の七不思議 世界の七不思議の概要

世界の七不思議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 15:04 UTC 版)

古典古代における世界の七不思議

「不思議」の由来

ビザンチウムのフィロンの書にいう「θαύματα」(Theamata) とは、ギリシア語で「眺めるべきもの」といった意味である[1]。これが、ラテン語の「Septem Miracula」(驚異、奇跡[2])を経て、英語の「Seven Wonders of the World」となった[1]。英訳の「wonder(s)」は、「驚かせるもの」「賞賛すべきもの」(something that fills with surprise and admiration)という意味であると説明される[3]

なお、神秘主義者の中には、これら建造物が超文明によって建設されたかのように考えるケースもあり、オカルト関係の書籍においても、後世の迷信を含む説明が掲載されている(オーパーツ)。しかし、こういった巨大建造物の建設が、多くの場合においては国家事業として、現代では想像し難いほどに長い期間を掛けて成されていた面もあり、また文明は一様に進歩している訳でもなく情報の散逸や技術の遺失といった問題を含んでいて、後世の者がその建築技術の高さに驚嘆したとしても、必ずしも超古代文明の存在の証明にはならない。日本語で「世界の不思議」などと誤訳された呼び名[要出典]が定着してしまったために、現代ではオカルトブームなどと結びついて、「当時の土木技術のレベルを超越している」、「物理的に可能とは思えない」といった意味で解釈されることがある。それがゆえに、七不思議の実像が誤解されることもある(「空中」庭園など)。

古典古代における世界の七不思議

世界の七不思議に関連する年表と地図

一般的に挙げられる七不思議は以下の7つである。

この内「アレクサンドリアの大灯台」は、実際にはフィロンの選んだ7つには含まれていない。これは、フィロンが自分の国の不思議は入れないことに決めていたためで[要出典]、フィロンが選んだのは「バビロンの城壁」であった。バビロンの空中庭園とバビロンの城壁が誤って同一視された結果、「アレクサンドリアの大灯台」が導入されたとされる[要出典]

現存する2番目に古いリストであるシドンアンティパトロスの記述では、当時既に損壊が進んでいたと見られるバビロンの城壁が除かれ、新しく建設された大灯台が選ばれている[4]

これらのほとんどは地震や破壊などで消滅してしまい、「ギザの大ピラミッド」のみが現存する唯一の建物になっている。また、「マウソロス霊廟」や「エフェソスのアルテミス神殿」のように遺構や遺跡がわずかに残っている例もあれば、「バビロンの空中庭園」や「ロドス島の巨像」のように完全に破壊されて痕跡も残っていない例もある。

この他、ローマ大プリニウス(ピラミッドやスフィンクス、アレクサンドリアの大灯台、エフェソスのアルテミス神殿、エジプト・クレタ島リムノス島などの迷宮、キュジコスの神殿や競技場、テーベ、パクス神殿や競技場・劇場・水道橋などのローマの建築物)など、さまざまな学者・歴史家・詩人が七不思議を選定している。

中世の七不思議

時代の変遷とともに、ヨーロッパ人の地理的知識が広がり、七不思議として世界中の建造物が選ばれるようになった。選者・年代ともに不明(14世紀以降と見られる)ながら、次の7つが一般に挙げられる。

南京の陶塔以外は現存する。


  1. ^ a b 世界大百科事典. 平凡社 
  2. ^ 羅和辞典. 研究社 
  3. ^ Oxford Advanced Learner's Dictionary. Oxford University Press 
  4. ^ Ernst von Khuon (2018-07-10) (ドイツ語). Bau- und Kunstwerke der Antike: Die sieben Weltwunder:. BookRix. p. 17. ISBN 9783743866362. https://books.google.co.jp/books?id=ZYdXDwAAQBAJ 2020年11月2日閲覧。 
  5. ^ CNN Natural Wonders”. CNN (1997年11月11日). 2009年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月31日閲覧。
  6. ^ マイナビウーマン(2014年12月20日)


「世界の七不思議」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

世界の七不思議のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



世界の七不思議のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの世界の七不思議 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS