バビロンの空中庭園とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > バビロンの空中庭園の意味・解説 

バビロンの空中庭園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/12 09:19 UTC 版)

バビロンの空中庭園(バビロンのくうちゅうていえん、Hanging Gardens of Babylon)は、古代ギリシアの数学者・フィロンが選んだ「世界の七不思議」の建造物の一つの伝承上の屋上庭園バビロンの吊り庭園(バビロンのつりていえん)ともいう[1]


  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年2月9日閲覧。
  2. ^ Foster, Karen Polinger (2004). “The Hanging Gardens of Nineveh”. Iraq 66: 207–220. doi:10.2307/4200575. ISSN 0021-0889. JSTOR 4200575. 
  3. ^ a b c Finkel, Irving (1988). "The Hanging Gardens of Babylon". In Clayton, Peter; Price, Martin. The Seven Wonders of the Ancient World. New York: Routledge. p. 41 ff. ISBN 0-415-05036-7.
    (『古代世界の七不思議』(著:ピーター・A・クレイトン(イギリスの考古学者)、マーティン・プライス(貨幣研究家)、ラウトレッジ出版(ニューヨーク支社)、1988年)のに収録されている『バビロンの空中庭園』(アーヴィング・フィンケル(イギリスの言語学者・アッシリア学者))p.41より)
  4. ^ Finkel (1988) p. 58.
    (前出『バビロンの空中庭園』(アーヴィング・フィンケル)p.58)
  5. ^ Finkel, Irving; Seymour, Michael (2008). Babylon: City of Wonders. London: British Museum Press. p. 52. ISBN 0-7141-1171-6.
    (『バビロン 驚異の都市』(著:アーヴィング・フィンケル、マイケル・シーモア、大英博物館出版(英国)、2008年)p.52より)
  6. ^ Finkel 2008
    (前出『バビロン 驚異の都市』(アーヴィング・フィンケル他)による)
  7. ^ The Hanging Gardens of Babylon". Retrieved 5 February 2014.(前出『バビロンの空中庭園』(アーヴィング・フィンケル)による)
  8. ^ Dalley, Stephanie (2013). The Mystery of the Hanging Garden of Babylon: an elusive World Wonder traced. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-966226-5.
    (『バビロンの空中庭園の謎:“世界の不思議”の謎を追う』(ステファニー・ダリー(イギリスの古代中近東学者)、オックスフォード大学出版 2013年))
  9. ^ a b Stephanie Dalley (1993). "Ancient Mesopotamian Gardens and the Identification of the Hanging Gardens of Babylon Resolved". Garden History. 21: 7. JSTOR 1587050.(季刊誌『庭園史』21号(1993年)第1部に収録されている、『古代メソポタミアの庭園を手がかりに、バビロンの空中庭園の位置を探る』(著:ステファニー・ダリー)より)
  10. ^ アーヴィング・フィンケル、2008年 p.108より。英語版の記事からこの脚注を引用したが、引用文献が『バビロン 驚異の都市』(前出)なのか、『バビロン』(著:アーヴィング・フィンケル、マイケル・シーモア、オックスフォード出版、2008年)なのか判然としない。
  11. ^ Joseph. contr. Appion. lib. 1. c. 19.—Syncel. Chron. 220.—Euseb. Præp. Evan. lib. 9
    (フラウィウス・ヨセフス『アピオーンへの反論』第1巻第19章、ジョージ・シンセラス(George Syncellus)「年代記 220」(? 何を指すのか判然としない)、エウセビオス『福音の備え』第9巻など)
  12. ^ Diodorus Siculus, "Bibliotheca historica" II.10-1-10
    シケリアのディオドロス『歴史叢書』第2巻10-1-10
  13. ^ Quintus Curtius Rufus, "History of Alexander" V.1.35-5
    クイントス・クルティウス・ルフス 『アレクサンダー大王の歴史』第5巻第1章35-5
  14. ^ Strabo, Geography XVI.1.5, translation adapted from H.L. Jones, Loeb Classical Library edn (1961).
    (ストラボン『地理書』第16巻1.5(訳:ホレイス・レオナルド・ジョーンズ、ハーバード大学出版(米国)のローブ・クラシカルライブラリー、1961年版)による)
  15. ^ i.e. not by Philo the Engineer of Byzantium, but perhaps Philo the Paradoxographer of Byzantium; Stephanie Dalley, "More about the Hanging Gardens," in Of Pots and Pans: Papers on the Archaeology and History of Mesopotamia and Syria as presented to David Oates on his 75th Birthday, Edited by L. al-Gailani-Werr, J.E. Curtis, H. Martin, A. McMahon, J. Oates and J.E. Reade, (London), pp. 67–73 ISBN 1-897750-62-5.
    (すなわちビザンチウムのフィロン(発明家)ではなく、おそらくビザンチウムのフィロン(超常現象文学者)の方であろう。『鍋とかま : デービッド・オーツの75歳の誕生日を記念して、メソポタミアとシリアの考古学と歴史について書く』(編:ラミア・アル・ガイラニ・ウェア、ジョン・エドワード・カーティス、ハリー・マーティン、A・マクマホンほか、ロンドン、2002年)p67-73に収録されている「空中庭園について さらに語る」(著:ステファニー・ダリー)による)
  16. ^ アーヴィング・フィンケル、2008年 p.109より。英語版の記事からこの脚注を引用したが、引用文献が『バビロン 驚異の都市』(前出)なのか、『バビロン』(著:アーヴィング・フィンケル、マイケル・シーモア、オックスフォード出版、2008年)なのか判然としない
  17. ^ 前出『バビロンの空中庭園の謎:“世界の不思議”の謎を追う』(ステファニー・ダリー、2013年)による。
  18. ^ Priestley, Jessica (2014). Herodotus and Hellenistic culture: Literary Studies in the Reception of the Histories. Oxford: Oxford University Press. p. 91.
    (『ヘロドトスとヘレニズム文化 : 「歴史」は当時、どのように受け止められたか』(ジェシカ・プレストリー、オックスフォード大学出版、2014年)p.91より)
  19. ^ Joan Oates, Babylon, Revised Edition, Thames and Hudson, London (1986) p. 144 ISBN 0500273847.
    (『バビロン』(改訂版)(ジョアン・オーツ(ケンブリッジ大学の考古学者)、テームズ・アンド・ハドソン出版(英国)、1986年)p.144より)
  20. ^ Rollinger, Robert "Berossos and the Monuments", ed. J Haubold et al, The World of Berossos, Wiesbaden (2013), p151
    (『ベロッソスの世界』(ヨハネス・ハボルド 他、ハラソヴィッツ出版(ドイツ)、2013年)に収録されている『ベロッソスと遺跡』(ロバート・ローリンジャー)p.151より)
  21. ^ Alberge, Dalya (5 May 2013). "Babylon's hanging garden: ancient scripts give clue to missing wonder". The Guardian. Retrieved 6 May 2013.
    『バビロンの空中庭園 : 古代の文章を手がかりに、失われた謎を追う』(ダルヤ・アルベルギ、ガーディアン紙(英国)、2013年閲覧)
  22. ^ 前出『バビロンの空中庭園の謎:“世界の不思議”の謎を追う』(ステファニー・ダリー、2013年)による
  23. ^ AR George, Babylonian Topographical Texts, (1992)
    『バビロニアの地誌文書』(アンドリュー・R・ジョージ(ロンドン大学の考古学者)、ピーターズ出版(ベルギー)、1992年)より
  24. ^ see for example Cuneiform Texts in the British Museum, Vol 19, page 25, line 25
    例えば、『大英博物館における楔形文字文書』(大英博物館)第19巻25ページ25行目など。
  25. ^ Pongratz-Leisten, Ina Sulmi Erub (1994)
    (翻訳可能な方の作業をお待ちします)
  26. ^ See Dalley (2013) ch 1 for a summary.
    前出『バビロンの空中庭園の謎:“世界の不思議”の謎を追う』(ステファニー・ダリー、2013年)第1章の要約を参照。
  27. ^ Especially: the Iraq Museum prism dated 694 BC published by A Heidel, The Octagonal Sennacherib Prism in the Iraq Museum, Sumer 9 (1953); and the British Museum prism BM103000 of the same date
    特に、紀元前694年のものとされるイラク博物館所蔵の石柱が参考になる。書籍としては『イラク博物館のセンナケリブの八角柱』(アレクサンダー・ハイダル、1953年)(シュメール 9)を参照。他に、大英博物館が所蔵している、同年代の石柱(番号 BM103000)など。
  28. ^ T Jacobsen and S Lloyd, Sennacherib's Aqueduct at Jerwan (1935); Reade, Studies in Assyrian Geography, Revue d'Assyriologie 72 (1978); Channel 4 TV programme Secret History: Finding Babylon's Hanging Garden, 24th November 2013
    『ジャーワンの遺構 センナケリブの水道橋』(共著:トーキル・ヤコブセン(ハーバード大学の考古学者)、シートン・ロイド(ロンドン大学の考古学者)、1935年)/『アッシリア地誌学』(アッシリア学レビュー誌第72巻)(著 ジュリアン・リード(コペンハーゲン大学の考古学者)、1978年)/『歴史の謎:バビロンの空中庭園を探す』(チャンネル4(英国)、2013年11月24日放送。ステファニー・ダリー)
  29. ^ AH Layard, Discoveries in the Ruins of Nineveh and Babylon, (1853)
    『ニネヴェとバビロンの遺構における発見』(オースティン・ヘンリー・レイヤード、1853年)
  30. ^ 前出『バビロンの空中庭園の謎:“世界の不思議”の謎を追う』(ステファニー・ダリー、2013年)p.62-63
  31. ^ R Lane Fox, Alexander the Great (1973)
    『アレクサンダー大王』(ロビン・レーン・フォックス(英国の歴史学者)、1973年)
  32. ^ Stephanie Dalley (2013). The Mystery of the Hanging Garden of Babylon: An Elusive World Wonder Traced. Oxford University Press. p. 65–82. ISBN 978-0-19-966226-5.
    前出『バビロンの空中庭園の謎:“世界の不思議”の謎を追う』(ステファニー・ダリー、2013年)p.65-82
  33. ^ 壁画識別番号 BM124939
  34. ^ Original Drawing IV 77
    スケッチ番号 IV 77
  35. ^ 前出 『ニネヴェとバビロンの遺構における発見』(オースティン・ヘンリー・レイヤード、1853年)
  36. ^ 前出 『ジャーワンの遺構 センナケリブの水道橋』(トーキル・ヤコブセンほか、1935年)


「バビロンの空中庭園」の続きの解説一覧

バビロンの空中庭園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 08:38 UTC 版)

アジアの庭園」の記事における「バビロンの空中庭園」の解説

古代世界の七不思議一つ考えられているバビロンの空中庭園が本当にあったのか、物議を醸している。 起源1世紀ごろシケリアのディオドロスがこの庭について書いている:「城の隣には、4つ広場に対していわゆる吊り庭(...)が横にあり、山のように上昇し一方の階が他の階に上がり劇場のような光景提供しました。立ち上がるテラス中には、庭のすべての重さ負担しなければならなかった壁の列があり、全体上昇するにつれて、常に前のほう(...)の上に少し目立っていたので十分な深さで、その巨大な木々運びました根を張る必要がありますしその上、土は平らにならしてから植えられた。その大きさと他の植物の愛らしさ両方によって、来客者感覚楽しませていた。」

※この「バビロンの空中庭園」の解説は、「アジアの庭園」の解説の一部です。
「バビロンの空中庭園」を含む「アジアの庭園」の記事については、「アジアの庭園」の概要を参照ください。


バビロンの空中庭園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 02:55 UTC 版)

ステファニー・ダリー」の記事における「バビロンの空中庭園」の解説

広範囲にわたり考古学発掘調査実施されたにもかかわらず古代世界の七不思議一つであるバビロンの空中庭園はまだ見つかっていない。ダリー18年間の文書研究に基づき次のように提案している。庭園は、ネブカドネザル治世下のバビロン建設されたのではなく2700年前アッシリア王センナケリブによって、その首都ニネヴェ建設されたのだと。彼女はバビロニアアッシリア楔形文字解読し後世ギリシア・ローマ文書再翻訳した上で紀元前7世紀重要な碑文が、誤って翻訳されたことを明らかにした。ネブカドネザル碑文のどれ1つとして庭園言及しない一方ダリーセンナケリブによる文書発見した。その文書には、センナケリブ建てた宮殿と、宮殿隣接し、彼が「全ての人々にとって素晴らしいもの」と呼ぶ庭園のことが記されていた。アルキメデスよりもはるか前のこの時代に、新し青銅鋳造方法用いてウォーター・スクリューが作られたことについても、これらの文書記述されている。80kmの彼方からを運ぶために、運河水路広範囲引かれ、この水路から一日中、ウォータースクリューにより上部運ばれ続けたニネヴェ出土し、現在は大英博物館収められている浅浮き彫りには、高所にあるテラスの上に並ぶ宮殿樹木描かれている。ダリーは、これらについても自分の説を補強する論拠とした。彼女の研究は、後のギリシア人著述家たちの記述立証している。それによれば実際には、池の周り円形劇場のようにテラス築き上げて庭園造られた。彼女は『バビロンの空中庭園の謎:“世界の不思議”の謎を追う』という著書の中でこれらの結論をまとめ、2013年出版した

※この「バビロンの空中庭園」の解説は、「ステファニー・ダリー」の解説の一部です。
「バビロンの空中庭園」を含む「ステファニー・ダリー」の記事については、「ステファニー・ダリー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「バビロンの空中庭園」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バビロンの空中庭園」の関連用語

バビロンの空中庭園のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バビロンの空中庭園のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバビロンの空中庭園 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアジアの庭園 (改訂履歴)、ステファニー・ダリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS