ボツワナ
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国際関係
近隣諸国のみならず、旧宗主国のイギリスを含むヨーロッパ諸国、日本を含むアジア各国やアメリカ合衆国などと友好な関係を保っている。また、かつてはアパルトヘイト政策を取っていた隣国の南アフリカとは対立関係にあったが、南アフリカの方向転換に伴い、近年は友好的な関係を保っている。なお、イギリス連邦の加盟国である。
南部アフリカ開発共同体 (SADC) の議長国を1980年代から1990年代にかけて長年務めた他、首都のハボローネに事務局を設置している。また国際連合安全保障理事会の非常任理事国となったこともある。
日本との関係
1966年の独立直後に正式な外交関係を樹立し、1999年には、駐日大使館が東京都港区芝4丁目に設置された他、非常駐の駐ボツワナ日本国大使館が在南アフリカ日本国大使館内に設置されている[3]。2002年、ムーディーズが日本の長期国債の格付けをA2に引き下げ、ボツワナ国債(A1)より下になったことが話題となった(その後、日本国債の格付けが再び上位になった)[21]。これを受けて、当時の経済産業大臣平沼赳夫が、ボツワナにエイズ患者が多いことを引き合いに出して日本国債の格付け引き下げを批判し、撤回するというハプニングもあった[22]。
2006年には国交成立40周年を記念し、駐日大使館が主催して「ボツワナ・ウィーク」が開催された。また、このパーティーが縁となり、ボツワナ政府はNHKグループに教育専門チャンネル設立の協力を要請し、NHKグループはコンサルタントを派遣し、番組製作のノウハウを教えた[23]。
2008年1月、ボツワナの首都ハボローネに日本大使館が開設される[3]。同年6月、民間登用された三井物産(九州支店長)・松山良一がハボローネ常駐としては初代となる特命全権大使に就任した[24]。また、2010年10月にはイアン・カーマ大統領が実務訪問賓客として訪日し、天皇や菅直人首相と会談するなど、極めて友好的な関係にある。
なお、下記のようにボツワナは中所得国に分類され、日本の一般プロジェクト無償資金協力の供与基準を上回っていることから、多くの近隣諸国と異なり一般無償資金協力事業の対象外となっている。日本からの円借款も環境対策や災害対策などに限られている。
北朝鮮との関係
1974年にボツワナは北朝鮮との国交を樹立したが[25]、その40年後の2014年、朝鮮民主主義人民共和国における人権に関する国連調査委員会の報告書で白日の下に晒された北朝鮮における人権蹂躙を非難して、北朝鮮との外交関係や領事関係を全て断絶した。その後は、いかなる形態の外交関係も保たれていない[26]。
- ^ a b “UNdata”. 国連. 2022年8月19日閲覧。
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- ^ “ボツワナ共和国|東京都立図書館”. 東京都立図書館. 2023年9月30日閲覧。
- ^ 浦野義人「考古遺跡――今を生きる文化遺産」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、192-197頁。
- ^ 池谷和信「首長国の誕生と変貌――19世紀のツワナ人」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、202-206頁。
- ^ 池谷和信「アフリカーナーの移住とハンシーの牧場――カラハリ砂漠の白人マイノリティ」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、213-216頁。
- ^ 北川勝彦「植民地化と鉄道建設――植民地分割に翻弄される内陸国」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、207-208頁。
- ^ 北川勝彦「植民地化と鉄道建設――植民地分割に翻弄される内陸国」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、208-209頁。
- ^ 北川勝彦「植民地化と鉄道建設――植民地分割に翻弄される内陸国」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、209頁。
- ^ 北川勝彦「植民地化と鉄道建設――植民地分割に翻弄される内陸国」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、210頁。
- ^ 北川勝彦「植民地化と鉄道建設――植民地分割に翻弄される内陸国」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、210-211頁。
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- ^ 星昭、林晃史『アフリカ現代史I──総説・南部アフリカ』 山川出版社〈世界現代史13〉、東京、1988年8月20日、初版第三刷、238-239頁。
- ^ 鈴木哲夫/沼田安功「ボツワナにダイヤモンドあり――世界に誇るダイヤモンド生産国」『ボツワナを知るための52章』池谷和信編著、明石書店〈エリア・スタディーズ99〉、東京、2012年5月31日、初版第1刷、244-248頁。
- ^ 星昭、林晃史『アフリカ現代史I──総説・南部アフリカ』 山川出版社〈世界現代史13〉、東京、1988年8月20日、初版第三刷、239頁。
- ^ 門村浩「暑くて寒い気候」/ 池谷和信編著『ボツワナを知るための52章』 明石書店 2012年 28–29ページ
- ^ 「民主主義対民主主義 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究(原著第2版)」p93 アレンド・レイプハルト著 粕谷祐子・菊池啓一訳 勁草書房 2014年6月20日原著第2版第1刷発行
- ^ 「民主主義対民主主義 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究(原著第2版)」p113 アレンド・レイプハルト著 粕谷祐子・菊池啓一訳 勁草書房 2014年6月20日原著第2版第1刷発行
- ^ “サハラ以南アフリカ諸国、軍事費の透明性拡大”. 『産経新聞』. (2018年11月19日) 2018年11月26日閲覧。
- ^ a b c On the scene 現場を旅する(38)Caborone ハボローネ、国債格付け上位の国の現実『朝日新聞GLOBE』2013年1月6日~19日号(8面)。
- ^ ボツワナ発言を撤回、陳謝/平沼経産相四国新聞ニュース(2002年6月18日配信)2019年3月30日閲覧。
- ^ 『朝日新聞』2012年11月7日朝刊24面
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- ^ a b “World Development Indicators Online (September 2018)” (英語). 世界銀行 (2018年9月). 2018年12月13日閲覧。
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- ^ 『アフリカを知る事典』、平凡社、ISBN 4-582-12623-5 1989年2月6日 初版第1刷 p.379
- ^ 「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版 世界各国要覧と最新統計」p285 二宮書店 平成30年1月10日発行
- ^ a b c Botswana, The World Factbook, CIA, last updated on March 4, 2010. ISSN 1553-8133
- ^ http://www.avert.org/professionals/hiv-around-world/sub-saharan-africa/botswana
- ^ What’s in a Female Doctor’s last name?, Weekend POST, 22 Jan, 2018.
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