瑞祥
読み方:ズイショウ(zuishou)
めでたいしるし
瑞兆
(瑞祥 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 05:42 UTC 版)
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瑞兆(ずいちょう)は、良い事が起こる前兆。吉兆。吉事の前兆を示唆するとされる気象、品物、事象など。逆は凶兆。
概要
本来、瑞兆は字義通り「嘉祥な物事の予兆」という意味であるが、歴史上では後に権力を得た者の出生時などに起こったとされることが多い。
古来、為政者は「天意により選別された神聖な存在」であることが権威の維持に必要であったため、その懐妊、出生および成長の途中で常人に起こらない嘉祥の特異な事象が発生したとすることでこの要件を満たそうとし、また自らが政権を得るための根拠とした。歴史書における瑞兆の記載は、ほとんどが後世の人間の筆によるものなので、その大半は創作か、あるいは真実であっても偶然であることは疑いが無いが、中には王莽のように、瑞兆を偽造して世論を誘導し、自らが帝位を襲う根拠の一つとした者もいる。
このような「瑞兆伝説」ともいえる脚色は、出自の身分が低かったとされる権力者、権威者において特に顕著で、その出生を糊塗するために利用された。
中でも漢の高祖における白蛇退治伝説、豊臣秀吉の懐妊時、母親である大政所の体内に太陽が入ったとされる日吉丸伝説などは有名である。
また瑞兆のうち甘露は唐代、甘露の変と称される宦官誅滅未遂事件の口実に使われた。
なお、古来より瑞兆とされるものには以下のようなものが挙げられる。
関連項目
外部リンク
瑞祥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:48 UTC 版)
魏の嘉平年間(249年 - 254年)、劉豹の妻である呼延氏が龍門において子宝が授かるように祈っていると、突如としてその前に頭に2本の角がある1匹の大きな魚が現れた。その魚は鱗を躍らせながら祭壇に上り、その後しばらくして去っていった。彼女はこの事について巫に尋ねると、みな一様に「これは吉兆ですぞ」と告げた。その夜、呼延氏は不思議な夢を見た。その内容は、昼間に目撃した魚が人に変貌すると、左手に持っていた鶏卵の半分程の大きさの光る物を呼延氏に手渡して『これは日の精である。これを飲めば、優れた価値のある子を産むことが出来るだろう』と告げた。呼延氏は目が覚めてから劉豹に夢の話をすると、劉豹は「良い夢を見たな。私がかつて邯鄲にいる張冏の母司徒氏の下に行った時、彼女はひとつの予言をした。私の子孫は高貴な身分となり、3代のうちに必ず大いに栄えると。お前の夢はこれと合致する」と喜んだ。それから13ヶ月して劉淵が生まれた。その左手には『淵』という紋様が浮き出ていたので、それをもって名前を付けたという。
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