せいじ‐くうはく〔セイヂ‐〕【政治空白】
政治空白(せいじくうはく)
国民の政治に対する信頼が失われたり、国会審議が空転して何ら前進の見られないときなど、首相などのリーダーがその影響力を行使できずに政治的な機能が失われてしまうことを政治空白と言う。
例えば、衆議院の解散が行われると、総選挙の実施から新しい内閣総理大臣の指名までの間、国政の機能は一時的にストップする。予算案や予算関連法案、補正予算案などを可決して成立させる必要のあるときには、政治空白を避けるため、事実上、衆議院の解散は制限されることになる。
政治空白の間は、緊急を要する経済対策や危機管理に速やかな対応ができなくなる恐れがある。このため、一刻の政治空白を作ることは許されないと考えられている。
国民的な不人気のあおりを受け、事実上の退陣表明をした森喜朗首相は、デフレスパイラルの回避といった経済対策や、米国とロシアのそれぞれの首脳会談といった外交課題などが控えていることもあり、政治空白による時間の無駄遣いに終わってしまうという可能性が最も心配されている。
(2001.03.16更新)
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