対物レンズ

デジタル大辞泉

たいぶつ‐レンズ【対物レンズ】

読み方：たいぶつれんず

望遠鏡や顕微鏡などで、対象物に近い側のレンズ。対物鏡。→接眼レンズ

走査電子顕微鏡基本用語集

対物レンズ　OL: objective lens

試料の直前に置かれた最終段の電子プローブ形成レンズ。このレンズの収差が電子プローブ径すなわち解像力を決めるので、非常に重要なレンズである。操作上では焦点合わせに使われる。目的に合わせてアウトレンズ形、シュノーケル形、インレンズ形の三種類のレンズが用いられる。下図に示すのは最も多く使われているアウトレンズ形対物レンズである。

関連する用語

• アウトレンズ形対物レンズ
• シュノーケル形対物レンズ
• インレンズ形対物レンズ
• 電子プローブ径
• 収差
• 解像力
• 焦点合わせ

透過電子顕微鏡基本用語集

対物レンズ（オブジェクティブレンズ）

【英】：objective lens

試料を出射した電子で結像するための初段のレンズ。結像レンズ系の中で最も重要なレンズであり、対物レンズの性能が像の質(分解能、コントラストなど)を、ほぼ決める。良い対物レンズとは球面収差係数と色収差係数が小さいレンズである。これらの値を小さくするにはポールピースの穴径を小さくすることと、上極と下極の距離を短くすることが必要である。両極の間には通常サイドエントリータイプの試料ホルダが入るので、距離を短くするには限度がある。トップエントリータイプのホルダに対しては上極の穴径が下極の穴径より大きい非対称なポールピースが使われる。

関連する用語

• 高分解能用ポールピース
• 分析用ポールピース
• ハイコントラスト用ポールピース

生物学用語辞典

対物レンズ

英訳・(英)同義/類義語：object glass, objective

顕微鏡を構成する部品の一つで、試料に接近させて使うレンズ群。初期には単純なレンズだったが、現在では様々な光学特性を持つものが作られている。

「生物学用語辞典」の他の用語

実験方法装置単位など：

密度勾配遠心分離法  対照実験  対物ミクロメーター  対物レンズ  小原クローン  小型超遠心機  局所生体染色

ウィキペディア

対物レンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2019/05/11 09:26 UTC 版)

対物レンズ（たいぶつレンズ）とは顕微鏡や双眼鏡や望遠鏡において、観察される物体に最も近いレンズである。物体からの光は、まず対物レンズを通過して鏡筒（きょうとう）内に入射する。対物レンズは、光束を集光して像面に実像をつくる。

ウィキペディア小見出し辞書

対物レンズ (Object Lenses)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/02/15 16:58 UTC 版)

「光学顕微鏡」の記事における「対物レンズ (Object Lenses)」の解説

プレパラートに面するレンズで、中間実像を結ぶ。

Weblio日本語例文用例辞書

「対物レンズ」の例文・使い方・用例・文例

• この顕微鏡の対物レンズをつける台は回転式だ。
• アクロマート対物レンズ
• 2つの収束レンズシステムを持つ軽い顕微鏡：対物レンズと接眼レンズ
• 舞台照明で用いる対物レンズ
• 望遠鏡や顕微鏡の部品としての対物レンズ