望遠鏡の対物レンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/07 09:35 UTC 版)
望遠鏡の対物レンズにも色収差の補正の度合いによりアクロマート、アポクロマートなどの種類がある。単純な構成では、凸レンズと凹レンズを組み合わせたアクロマートレンズが用いられる。さらに視野の周辺までほぼ理想の光学系になるように、前群レンズと後群レンズを用いて収差補正された対物レンズもある。この方式ではF値(後述)が小さく、明るい光学系が構成できる。 対物レンズの有効口径は、分解能や集光力を左右する重要な要素である。対物レンズの焦点距離を口径で割った比を口径比といい、像の明るさを左右する。F値ともいう。ただし、眼視で空中像を観測するのであればF値の大小と像の明るさはほとんど関係ない。一般にF値の大きな対物レンズのほうが、諸収差の補正を行いやすい。望遠鏡の倍率は、対物レンズの焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割った商で求められる。
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