望遠鏡の劣化と解体案発表直後に起きた崩壊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 23:54 UTC 版)
「アレシボ天文台」の記事における「望遠鏡の劣化と解体案発表直後に起きた崩壊」の解説
2020年8月10日午前2時45分(現地時間)、電波望遠鏡の副鏡の金属製フレームを支える補助のケーブルが突如断線、そのまま主鏡に向けて落下し、主鏡に30メートル強の裂け目が生じた。この事故により、補修が終わるまで天文台の運用が中止されることとなった。同年11月6日にメインケーブルが切れて再び破損が生じた。破損や経年劣化の状況から補修にかかる費用と安全面の問題が大きいと判断したNSFは、同年11月19日、望遠鏡を今後解体する予定で、麓の天文台自体はデータ解析等研究のため存続させると発表した。しかし、その発表の半月後である2020年12月1日午前7時54分頃(現地時間)、かろうじて残っていたメインケーブルの断線により吊り下げられていた900トンのプラットフォームが落下。主鏡を突き破った上、支柱の上部が大胆に折れ、望遠鏡は崩壊した。
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