望遠鏡の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/23 03:45 UTC 版)
「南アフリカ大型望遠鏡」の記事における「望遠鏡の構造」の解説
国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡やVLT等の一般的な望遠鏡とは異なり、SALTの主鏡面は水平面から37度傾いた状態に固定されて設置されている。そのため高度方向の駆動はできず、水平回転のみが可能な構造になっている。これは、テキサス大学のホビー・エバリー望遠鏡と同じ構造である。このような仕組みを採用することにより、高度方向の駆動をしなくてよいため望遠鏡の構造が簡単になり、建設コストが抑えられる。 傾いた主鏡の焦点面には、各種観測装置が設置されている。一般的な望遠鏡ではこの焦点面(主焦点)は固定されているが、SALTの場合は焦点面に設置された観測装置が移動することによって、望遠鏡本体が高度方向に駆動するのと同じ働きを実現している。これにより、赤緯-75度から+10度までの範囲にある天体を観測することが可能である。同様に焦点面装置を移動させて観測を行う望遠鏡としては、電波望遠鏡のアレシボ天文台がある。
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