ホーム・ベーカリーとは? わかりやすく解説

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ホームベーカリー


ホーム‐ベーカリー

《(和)homebakery家庭パンを焼くための電化製品小麦粉酵母などを入れると、生地のねり合わせから発酵焼き上げまでを自動で行う。


ホームベーカリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/20 09:55 UTC 版)

ホームベーカリーの外蓋を開けたところ。内釜の中で食パンが焼き上がっている。
別の例

ホームベーカリー: bread machine[1][注 1])とは、小麦粉イーストから生地をつくり発酵させ、それを焼いてパンをつくる家庭用電化製品。製パン機[2]、パン製造機[2]、パン焼き機[3][4]、パン焼き器[2]とも。

トースターなどの、既に焼き上がっているパンを焼くための器具とは区別される[2]

概要

小麦粉・水・イースト(酵母)等の材料を内釜に投入して、スイッチを押すと、自動的に生地の生成、発酵の温度調整、焼き上げを行う。

焼き上げる容量は、1から1.5斤程度のものが中心である。

発酵まででとどめるコースを備えている機種も多く、ピザの生地作り、の生地作りなどに利用できる。また、ヒーターおよび内釜の内側で回転する「羽根」を利用して、餅つきジャム作り、ヨーグルト発酵などのコースが用意された製品もある。

市販価格は1万程度から2万円台が中心である。

歴史

日本

1987年(昭和62年)3月頃に松下電器産業(現・パナソニック)[5][6]船井電機[7]が相次いで製品化した。多くのメーカーが製品化し、1988年(昭和63年)には家電業界での販売台数は約32万台であった。

このブーム後は、1992年(平成4年)には販売台数が2万台弱となるまでに落ち込んだ。

不足が問題となった1994年(平成6年)に小麦粉食が注目されて再びブームとなったが、米の供給が正常化すると再び販売数は落ち込んだ。

2005年(平成17年)頃から、基本性能の改善・レシピの増加そして多機能化が進み、2010年代初頭現在、再び年間20万台に届く規模にまで拡大しつつある。

日本以外

日本国外でのホームベーカリーの販売は、松下電器が1987年に輸出を開始したアメリカ合衆国で始まった。パンが主食のひとつである英米では1990年代後半頃から一般家庭への普及が進んだ。

現在生産中

2023年時点の主なメーカー

生産より撤退

  • 日立製作所(ホームベーカリー『焼きたて通り』) - オーブンレンジの庫内にパンケースをセットし食パンなどが焼ける「ベーカリーオーブンレンジ」も販売していた。1988年の『7時のニュース』(MRO-B50) や、ホームベーカリー撤退後の2012年から2020年頃まで『ベーカリーレンジ ヘルシーシェフ』シリーズを生産していた。2023年現在はいずれも生産完了している。
  • 三洋電機(ホームベーカリー) - パナソニック完全子会社化に伴い2011年限りで生産終了。「GOPAN」ブランドは親会社パナソニック製品へ継承
  • 東芝(ホームベーカリー) - かつては自社生産していたが、現在はホームベーカリー機能を持たない餅つき機のみを生産。東芝ストアーにはパナソニック・タイガー・象印などの他社製品を供給
  • 船井電機
  • アールジェイ インターナショナル - リーガルシリーズ

ギャラリー


脚注

注釈

  1. ^ 中国語では「麵包機」(または「麵麭機」、簡体字面包机」、発音は「ミエンパオチー」(miànbāojī)、「麵包」はパンの意)などと呼ぶ。つまり意味的には英語と同じ組み合わせ。パン・機械、という組み合わせ
  2. ^ 「自動ホームベーカリー\やきたて」という商標権を取得している。さらに餅つき機(ホームベーカリー機能無し)「力じまん」シリーズも販売。

出典

  1. ^ bread machine” (英語). Open Directory Project. 2010年5月7日閲覧。
  2. ^ a b c d リンク切れ 意匠分類定義カード(C6) 特許庁
  3. ^ [1]
  4. ^ [2]
  5. ^ SD-BT2は家庭用自動パン焼き機。
    『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p110
  6. ^ 「松下電器産業・家庭用自動製パン器「自動ホームベーカリーSD-BT2」を2月21日に発売」『日本経済新聞』1987年1月17日付け朝刊9頁。価格は36000円。
  7. ^ 「船井電機・家庭用小型全自動製パン器「らくらくパンだ」を来年1月発売」『日経産業新聞』1986年12月6日付。価格は39800円。
  8. ^ ホームベーカリー発売

関連項目




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