ドイツ工業規格
ドイツ規格協会(DIN)が制定しているドイツを代表する工業規格をいう。制定された規格はドイツ規格協会の頭文字をとってDIN規格と呼ばれ、産業の広範囲にわたって基本的な規格から先端技術までを網羅している。DIN規格は1~80000番台の一連番号で表され、主要規格がハンドブック形式で発行されている。一部は英語、フランス語、スペイン語などに翻訳されている。DINは分類されておらず、番号順に検索できる。例えば、DIN 70010では自動車の種類が定義づけられている。なお、第3者検査機関の試験に合格し認定されれば、DINマークを製品に表示できる。
参照 海外規格、規格DIN:ドイツ工業規格 Deutsche Industrie Normen
ドイツの準国家規格で10,000件以上の規格が制定されている。DIN規格は,1~80,000番台までの一連番号で表され分類はない。DIN規格の種別,�@Norm:正式規格 ,�ANorm Entwurt:規格原案 ,�BVornorm:暫定規格 ,�CBeiblatt:補足のために発行される ,�DAuswahlbatt:特定分野にのみ適用 ,�Ex-Ausgabe:微細な修正,印刷ミス等の場合,そのまま発行されるもの ,�FTeil:分冊 ,�GDIN Taschenbuch:主要規格をまとめたハントブック からなる。 | |
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分野 | 石油関連規格 |
同義語 | ドイツ連邦規格 |
関連用語 | GOST, ACEA, DTD, BS, BSI |
類似語 | |
略語 | DIN |
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ドイツ工業規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/07 13:30 UTC 版)
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ドイツ工業規格(ドイツこうぎょうきかく)は、ドイツ規格協会(独: Deutsches Institut für Normung、略称:DIN(ディン、ダイン))が制定した工業規格であるDIN規格(独: DIN-Norm)の通称である。パソコンとキーボードの接続部分に採用されるコネクタ(DINコネクタ)、カーオーディオやカーナビゲーションの外寸サイズなどがDINに準拠している。
最初の規格「DIN 1」はMG08重機関銃の軽量化型であるMG08/15の遊底のテーパーピン(1918年3月)である。
規格名称
頭字語"DIN"は、Deutsche Industrienorm(ドイツ工業規格)の略と誤って伝えられることが多い。ドイツ規格協会の前身、ドイツ工業標準化委員会の時代には実際にその規格をDI-Norm(Deutsche Industrienorm、ドイツ工業規格)として公表していた。現在のDIN規格は正しくはDIN-Normと記すが、今なお多くの人が誤って規格名称にDI-Normをつけている。
DINコネクタ

ステレオテープレコーダーとオーディオアンプを接続するには、ピンケーブルが録音用と再生用それぞれ左チャンネルと右チャンネルに合計4本必要であるが、過去にはそれらをひとつに束ね、(マイナスは1本にまとめて)先端を5つの接点としたDINケーブルが使用された。これは音がよくないとされ、次第に使われなくなったが、MIDIケーブルに流用され、2008年現在でも一般に使用されている。
DINコネクタはPC/AT及びPC/AT互換機のキーボード接続端子(ATコネクタ)として使われていたほか、IBM PS/2でキーボード、マウスを接続するためのコネクタとしてミニDINコネクタ(PS/2コネクタ)が採用され、一時期はデファクトスタンダードになった。
写真フィルムの感度
また、日本において古くから知られるDIN規格として写真フィルムの感度がある。アメリカの規格であるASA規格と並存していたが、現在ではASA規格と共にISO感度規格に統一され、例として一般に感度400と言われる場合のISO表記は ISO400/27° と表記される。スラッシュ以降の度数で表示される数値がDIN規格と同一数値である。
カーオーディオ

ソニー MEX-BT2500
自動車のダッシュボードに設置するカーラジオの外寸のサイズ規格として始まったもので、操作パネルの部分が幅(横寸)180 mm × 高さ(縦寸)50 mm の「シングルDIN」(1DIN)として定められている。後にDIN 75490として規格化され、1984年に国際標準規格ISO 7736として採用された。
関連項目
外部リンク
- DIN規格 〜ドイツ連邦共和国の国家規格〜、国立国会図書館リサーチ・ナビ
- ドイツ工業規格のページへのリンク