tonsil
「tonsil」の意味・「tonsil」とは
「tonsil」とは、人間の口咽部に存在するリンパ組織の一部を指す医学用語である。具体的には、口と喉の間に位置し、体内に侵入する細菌やウイルスから身を守る役割を果たす。一般的には、左右一対で存在し、それぞれ「扁桃腺」とも呼ばれる。「tonsil」の発音・読み方
「tonsil」の発音は、IPA表記では /ˈtɒnsɪl/ となる。これをカタカナに置き換えると「トンシル」となる。日本人が発音する際には、「トンシル」と読むことが一般的である。発音によって意味や品詞が変わる単語ではないため、特に注意する点はない。「tonsil」の定義を英語で解説
「tonsil」は、"Either of two small masses of lymphoid tissue in the throat, one on each side of the root of the tongue."と定義される。これは、「舌の根元の両側に存在する二つの小さなリンパ組織の塊」という意味である。「tonsil」の類語
「tonsil」の類語としては、「adenoid」がある。これは、鼻の後ろに存在するリンパ組織を指す言葉で、「鼻扁桃」とも呼ばれる。この「adenoid」も、「tonsil」と同様に、体内に侵入する細菌やウイルスから身を守る役割を果たす。「tonsil」に関連する用語・表現
「tonsil」に関連する用語として、「tonsillitis」がある。これは、「tonsil」、つまり扁桃腺の炎症を指す医学用語である。扁桃腺が腫れて痛みを伴う状態を指し、特に子供に多く見られる。「tonsil」の例文
以下に、「tonsil」を用いた例文を10例示す。 1. Her tonsils were swollen and red.(彼女の扁桃腺は腫れて赤くなっていた。)2. The doctor said I had tonsillitis.(医者は私が扁桃炎であると言った。)
3. He had his tonsils removed when he was a child.(彼は子供の頃に扁桃腺を摘出した。)
4. The tonsils act as a defense against bacteria and viruses.(扁桃腺は細菌やウイルスから身を守る役割を果たす。)
5. My tonsils are inflamed and it's hard to swallow.(私の扁桃腺が腫れて飲み込むのが難しい。)
6. She was diagnosed with chronic tonsillitis.(彼女は慢性扁桃炎と診断された。)
7. His tonsils were so swollen that he could hardly breathe.(彼の扁桃腺は腫れて呼吸がほとんどできなかった。)
8. The doctor examined her throat and found her tonsils to be normal.(医者は彼女の喉を調べ、扁桃腺が正常であることを確認した。)
9. Tonsillitis is a common illness in children.(扁桃炎は子供によく見られる病気である。)
10. The adenoids are similar to the tonsils in function.(鼻扁桃は機能的に扁桃腺と似ている。)
扁桃
(tonsil から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/01 13:14 UTC 版)
扁桃(へんとう)は、二次リンパ器官に分類されるリンパ上皮性器官である。従来は扁桃腺(へんとうせん)と呼ばれていたが、真の意味では腺ではないため扁桃に改められた[1]。
概要
口腔、鼻孔から吸引した異物が咽頭に到る前に免疫応答できるような配置をなす。単なるリンパ節の集合体ではなく、粘膜上皮直下の密なリンパ小節の集まりと、表面の亀裂と陥没によって特徴づけられる。亀裂は上皮を伴っており、特に口蓋扁桃では盲管状となり深部に至る。盲管内では、上皮内へのリンパ球と顆粒白血球の遊走が見られることが特徴。
アーモンドの種子の形に似ているためアーモンドの別称である「扁桃」と命名された。口蓋弓の中間にある陥没に位置する口蓋扁桃(こうがいへんとう、右図)と舌根にある舌扁桃(ぜつへんとう)、咽頭円蓋にある咽頭扁桃(いんとうへんとう)は輪を描くので、まとめてワルダイエル咽頭輪と呼ばれる[2]。このほか、耳管への異物の侵入を防ぐと考えられている耳管内口周辺粘膜下の耳管扁桃や、咽頭上部に咽頭扁桃が存在する。
臨床について
医師が診察時に患者の口を開けさせ診察するいわゆる扁桃は口蓋扁桃で、アデノイドと称して耳鼻科で切除するものは咽頭扁桃が増殖したものである[2]。口を開けただけで見ることができるのは口蓋扁桃のみである。
脚注
- ^ 藤田 恒太郎『人体解剖学』南江堂、2003年。ISBN 978-4-524-22246-9。
- ^ a b 寺田 春水、藤田 恒夫『解剖実習の手びき』南山堂、2004年。 ISBN 978-4-525-10311-8。
関連項目
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