iPod's Dirty Secret
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 04:37 UTC 版)
「ケイシー・ナイスタット」の記事における「iPod's Dirty Secret」の解説
ケイシーはヴァンとともにiPod's Dirty Secretと題された3分間の映画を製作した。それはiPod classicの電池交換プログラムがAppleに無いことを批判するという内容のものであった。これにより兄弟は2003年に初めて国際的な発表の場を得た。この映画は国内メディアの注目を受けるとともに、iPodの電池交換についてのAppleの方針に幅広い注目をもたらした。映画の冒頭において、Appleサポート800番への電話の呼び出し音で始まり、ケイシーとライアンというオペレーターとの間での会話が展開される。ケイシーは、彼がiPodを使い始めてから18ヶ月後に電池が使い物にならなくなったと説明する。それに対してライアンは、電池交換には手数料と発送料がかかるためケイシーは新しいiPodを買い直したほうが楽であると提案する。次いでNWAのラップ曲「Express Yourself」がBGMとして流れる中、兄弟はiPodのユーザーにこの情報を広く提供するために「public service announcement(公共広告)」運動を始める。「iPod's Unreplaceable Battery Lasts Only 18 Months(iPodの取り替えられない電池はたった18ヶ月しか持たない)」という文章を切り込んで作った型紙と白いスプレーを使い、彼らはマンハッタンの通りのiPodの広告の上からその警告文を吹き付けた。 その映画は2003年9月20日にインターネット上に投稿され、6日以内に100万回以上閲覧された。すぐさまメディアの注目を引きつけ、論争はワシントンポスト、ローリングストーン誌、FOXニュース、CBSニュース、そしてBBCニュースを含む130の消息筋により世界中に広がった。 Appleは2003年10月14日に公式に電池交換の方針を公表し、同月21日にはiPodの延長保証プログラムも発表した。ワシントンポストはこの2つのプログラムが兄弟の映画が公になった「数日後」に発表されたと誤って述べた。フォックスニュースはこのAppleの方針転換の日を映画公開の「2週間後」であると確定し、Neil CavutoはFox News Your Worldにおいてそれを「David and Goliath story(デービットとゴリアテ物語)」と呼んだ。Appleの広報担当Natalie Sequeiraは、映画と同社の新方針についてのいかなる関連も否定し、方針の転換は映画が発表される何ヶ月も前から準備中であったと主張した。
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