cotomi
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/10 08:18 UTC 版)
| 開発元 | 日本電気(NEC) |
|---|---|
| 対応言語 | 日本語 |
| 種別 | 大規模言語モデル |
| 公式サイト | https://jpn.nec.com/LLM/cotomi.html |
cotomi(コトミ)は日本電気(NEC)が開発した人工知能であり、生成AIの大規模言語モデル(LLM)の一種である。NECが展開する企業向けのDXを推進する価値創造モデル「BluStellar」の中心として提供されている[1]。
概要
2021年4月からNECはAIの研究と開発に特化したスーパーコンピュータの開発を開始し、約2年後の2023年7月にAIスーパーコンピュータとして稼働を開始している[2]。
2023年7月に「cotomi v1」が発表された。発表前は「NEC Generative AI Service(NGS)」のひとつとして提供されていたが、「NECのLLM」という呼ばれ方が定着する前に、独自の名称を決めることにした[2]。cotomi v1のLLMは高度な日本語処理能力を有しており、小説15冊分の30万字のプロンプトにも対応している[3]。
2024年には学習データやアーキテクチャを刷新した「cotomi Pro」と「cotomi Light」が発表された[4]。また、同年に独自に収集し加工した多言語データを利用して、高速かつ高性能な処理能力を実現することで、クラウド・専用ハードウェアの両方での運用可能にした点と日本語能力を有するLLMを他社に先駆けて提供開始し、既に多くの顧客企業との検証が進んでいる点が評価されMM総研大賞2024でマートソリューション部門日本語LLM分野において最優秀賞をNTTのLLM「tsuzumi」と共に受賞した[5]。
その後、NECはNEC Innovation Day 2024で性能、電力効率、GPUの演算効率が向上した「cotomi v2」を発表。「Japanese MT-Benchmark」において、「Claude」や「GPT-4」「Qwen」などのグローバルでトップレベルの他社LLMに匹敵する精度を達成した[6]。
2025年7月8日に「cotomi v3」として性能強化を発表[7]。
名称
「ことばによって、未来を示し、「こと」が「みのる」」が名称の由来。cotomiに対して、名前の候補について聞き、その結果も名称決定に反映した[3]。社内開発コードネームとして「SAKURA」という名称があった[2]。
脚注
出典
- ^ “「第3の創業」を掲げるNECの挑戦 価値創造を実現する新ブランド”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社. 2025年7月16日閲覧。
- ^ a b c 大河原克行 (2025年3月21日). “変革の軌跡~NECが歩んだ125年(20) 新時代への挑戦、日本の生成AI「cotomi」”. +Digital プラスデジタル. マイナビニュース. 2025年7月19日閲覧。
- ^ a b 大河原克行 (2024年1月1日). ASCII: “小説15冊分の30万字プロンプトにも対応、NECの生成AI「cotomi」の進化 (1/3)”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所. 2025年7月16日閲覧。
- ^ “NEC、大規模言語モデル「cotomi Pro」と「cotomi Light」を開発。グローバルLLMと同等の性能を、十数倍の速度で実現。”. AIsmiley. 株式会社アイスマイリー (2024年4月26日). 2025年7月13日閲覧。
- ^ “NEC開発の生成AI「cotomi」がMM総研大賞2024のスマートソリューション部門日本語LLM分野で最優秀賞を受賞”. PR TIMES (2024年6月26日). 2025年8月10日閲覧。
- ^ 神崎洋治 (2024年11月28日). “NECの大規模言語モデル「cotomi v2」vs「GPT-4o」対決!精度と速度を向上した新版を12月リリース、GPUの演算効率を2倍に向上”. ロボスタ. 2025年7月13日閲覧。
- ^ 大河原克行 (2025年7月10日). “NEC、生成AI「cotomi」のエージェント性能強化を発表 AI活用例の紹介やAI事業の進捗説明なども実施”. クラウド Watch. インプレス. 2025年7月16日閲覧。
外部リンク
- cotomiのページへのリンク