WLR-1Hとは? わかりやすく解説

WLR-1H

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 01:16 UTC 版)

AN/WLR-1」の記事における「WLR-1H」の解説

1979年ST社とアルゴ社(ARGOSystems)に対してAN/WLR-1改良計画発注された。これに応じてアルゴ社が開発したのが、全面的な改設計型であるAN/WLR-1Hであった(なおST社はAN/WLR-1Gの信号識別インターフェース改良行った)。これは本質的に、WLR-1シリーズ後継として配備されていたAN/WLR-8に匹敵するレベルまで性能向上させるものであり、実際1983年9月には、AN/WLR-1Hの低コスト評価されて、AN/WLR-8(V)4の開発計画中止されている(AN/WLR-1GからAN/WLR-1Hへのアップグレードにかかる費用90ドルであった)。1993年末までに、アルゴ社は100機以上のAN/WLR-1Hを生産していた。 AN/WLR-1Hでは、レーダー周波数趨勢変化対応して周波数区分6つ変更するとともに、550MHz以下の帯域切り捨てるかわりに10-20GHz級の高周波数帯にも対応するようになった。また解析速度大幅に迅速化された(100マイクロ秒)ほか、同時に複数周波数帯電子的に走査できるようになった。対応可能な信号特性下記の通りである。 パルス幅:1 - 50,000マイクロ秒 PRF:20Hz - 2MHz バンド幅20 MHz 本機同時に300発信源追尾することができた。また、従来機と同様に個々信号手動識別できるほか、内蔵ライブラリ照合して分析支援能力付与された。ライブラリには1500レーダー動作モード300レーダー150プラットフォーム80脅威を登録できた。 (V)3では方向探知用として固定式ワイド・オープンアンテナ導入され、これを含めて4つアンテナ用いられていたが、(V)5ではアンテナ1つ統合されるとともに水平線超えOTH)での探知・測的能力付与された。 またNAVSEAは、1998年度計画よりシステム商用オフザシェルフCOTS)化などの改良計画着手した。これによって開発されたのが(V)7で、1999年6月より「アイゼンハワー」で洋上試験入り良好な成績残したことから、2000年より航空母艦および沿岸警備隊カッター向けの調達開始された。これは0.5-18GHzの電波リアルタイム探知して、処理・方探知評定を行うことが出来る。空中線部としてはAN/AS-4122Aが用いられている。これは回転式DFアンテナと3バンド無指向性アンテナから構成されている。

※この「WLR-1H」の解説は、「AN/WLR-1」の解説の一部です。
「WLR-1H」を含む「AN/WLR-1」の記事については、「AN/WLR-1」の概要を参照ください。

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