WBCでは優勝したが、ワールドシリーズでは優勝を逃している選手
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「ワールドシリーズとワールド・ベースボール・クラシックの両方で優勝を経験した選手一覧」の記事における「WBCでは優勝したが、ワールドシリーズでは優勝を逃している選手」の解説
ネルソン・クルーズはドミニカ共和国で2013年の第3回WBCを制した。MLBにおいては、2006年から2013年までテキサス・レンジャーズに所属しており、ワールドシリーズには2010年・2011年と続けて出場した。レンジャーズは2011年のワールドシリーズでセントルイス・カージナルスと対戦し、あとストライク1球でシリーズ優勝という場面を作りながら、そこから逆転されて敗退している。レンジャーズの3勝2敗で迎えた第6戦、レンジャーズは7-5と2点リードで9回裏に入り、一・二塁と同点の走者を背負いながらも、打席のデビッド・フリースを1ボール2ストライクに追い込んだ。しかし4球目をフリースが弾き返すと、打球は右翼手クルーズが後退しながら差し出したグラブの先を抜け、同点三塁打となった。このときクルーズは、頭上を越される長打だけは避けなければならない状況にもかかわらず、3人の外野手のなかでひとりだけ守備位置を深めにとっていなかったうえ、打球への反応や追い方も遅いという拙い守備を見せていた。クルーズはWBC優勝について「WBCは真の "ワールドシリーズ"、実際に世界各国を相手にするシリーズなんだ。俺たちは本当のワールドシリーズを勝った、だから俺もワールドシリーズ・チャンピオン!」と話している。 第4回WBCの1次ラウンドC組では、アメリカ合衆国とドミニカ共和国が対戦し、ドミニカ共和国が7-5でアメリカ合衆国を下した。この試合は8回表終了時までアメリカ合衆国が5-3でリードしていたが、8回裏にクルーズがアンドリュー・ミラーから3点本塁打を放ち、ドミニカ共和国が逆転勝利を収めた。この敗戦にもかかわらずアメリカ合衆国が優勝を果たしたことで、ミラーもクルーズと同じく、WBC制覇を経験しながらワールドシリーズでは優勝にあと一歩届かなかった選手のひとりとなる。ミラーはクリーブランド・インディアンスの一員として、2016年のポストシーズンでは10試合19.1イニングを投げ防御率1.40と好投していたものの、ワールドシリーズ最終第7戦では2失点を喫し、優勝はならなかった。この年のミラーはレギュラーシーズンと合わせると80試合93.2イニングを消化しており、翌年のWBC参加となるとオフが短くなって故障の可能性が高まるため、インディアンスは懸念を抱いていた。しかしミラーは「最優先事項はインディアンスのシーズンだ」としつつも「個人的には母国の名前が入ったユニフォームを着る機会が得られて、とても興奮するね。それにWBC代表監督は自分のMLBデビュー時にも監督だったジム・リーランドだし」と出場を決め、優勝を果たした。 選手守備位置ワールドシリーズワールド・ベースボール・クラシックチーム敗退シリーズチーム優勝大会いわむら あきのり岩村明憲 内野手 タンパベイ・レイズ 2008 日本 2006, 2009 ろとりけす わんていワンディ・ロドリゲス 投手 ヒューストン・アストロズ 2005 ドミニカ共和国 2013 くるうす ねるそんネルソン・クルーズ 外野手 テキサス・レンジャーズ 2010, 2011 ドミニカ共和国 2013 あおき のりちか青木宣親 外野手 カンザスシティ・ロイヤルズ 2014 日本 2006, 2009 さんたな かるろすカルロス・サンタナ 内野手 クリーブランド・インディアンス 2016 ドミニカ共和国 2013 くりつはあと たいらあタイラー・クリッパード 投手 ニューヨーク・メッツ 2015 アメリカ合衆国 2017 まあふいい たにえるダニエル・マーフィー 内野手 ニューヨーク・メッツ 2015 アメリカ合衆国 2017 みらあ あんとりゆうアンドリュー・ミラー 投手 クリーブランド・インディアンス 2016 アメリカ合衆国 2017 たるひつしゆ ゆうダルビッシュ有 投手 ロサンゼルス・ドジャース 2017 日本 2009
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