The Second Cityとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > The Second Cityの意味・解説 

セカンド・シティ

(The Second City から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 13:40 UTC 版)

セカンド・シティ(The Second City)は、アメリカ合衆国シカゴのオールドタウン地区を拠点に活動する即興コメディ劇団

1959年12月16日に劇場を開いて以来50年の歴史を持ち、アメリカの映画テレビ演劇などのショー・ビジネスに数多くのコメディアン俳優などを輩出してきた名門劇団として知られている。

現在ではシカゴ以外にカナダトロントにも劇団と劇場があり、カナダ出身のコメディアンの登竜門となっているほか、デトロイトロサンゼルスニューヨークにも劇場があり、ラスベガスクリーブランドにも拠点を持っていた。アメリカとカナダではテレビ番組も製作している(SCTV, Second City Presents, Next Comedy Legend)。

沿革

セカンド・シティは1950年代シカゴ大学の学生が始めたナイトクラブでのレヴュー「コンパス・プレーヤーズ」(Compass Players)が前身である。「セカンド・シティ」は「第二都市」を意味し、ニューヨークに比べて何事でも二番手に位置するシカゴを皮肉った言い方だが、この自虐的な劇団名は、A.J.リーブリングが1952年に「ザ・ニューヨーカー」に掲載したシカゴに関する記事の題名から取られた。

1959年、セカンド・シティ・ショーのプレミアがノース・ウェルズ通り1842番地の劇場で始まり、1967年にはノース・ウェルズ通り1616番地に劇場を移転した。創設者は劇作家バーナード・サーリンズ(Bernard Sahlins, 人類学者マーシャル・サーリンズの兄弟)、演出家ポール・シルズ(Paul Sills)、ハワード・アーク(Howard Alk)らシカゴ大学の卒業生であった。1973年にはトロントにセカンド・シティ・トロント劇団が作られた。サーリンズは1985年までこれらの劇団を所有していたが、トロントのセカンド・シティ劇団を監督しテレビ番組「SCTV」の製作にもあたったカナダ人アンドリュー・アレクサンダー(Andrew Alexander)に売却して現在に至っている。

劇団のコメディのスタイルは時代ごとに変わっているが、即興演劇に影響を受けたポール・シルズが築いた演出のフォーマットは基本的に変わっていない。セカンド・シティのレヴューは、脚本のある演劇と、脚本にない会話などを即興で創作する即興劇(インプロヴィセーション)との混合であり、2幕目以降の場面は観客の反応を受けて創作されてゆく。また劇団は音楽も即興的に演奏することがある。

テレビや映画で活躍する俳優の中には、セカンド・シティでデビューし、経歴を築いた後にハリウッドなどに進出した者も多い。1970年代半ば以降、セカンド・シティはNBCテレビの「サタデー・ナイト・ライブ」の出演者の供給源となり、同番組の演出手法などはセカンド・シティほか多くの即興劇団の演出・脚本の手法から影響を受けている。

主なセカンド・シティ出身者・出演者

関連項目

外部リンク


「The Second City」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

The Second Cityのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



The Second Cityのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのセカンド・シティ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS