フィクス (バンド)
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フィクス The Fixx |
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2007年のライブより、サイ・カーニンとジェイミー・ウェスト・オーラム
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基本情報 | |
別名 | ポートレイツ (1979年 - 1980年) |
出身地 | ![]() |
ジャンル | |
活動期間 | 1979年 - |
レーベル | MCA、RCA、カートランド |
公式サイト | www |
メンバー | サイ・カーニン アダム・ウッズ ルパート・グリーンオール ジェイミー・ウェスト・オーラム ダン・K・ブラウン |
旧メンバー | トニー・マクグレイル ラッセル・マッケンジー チャーリー・バレット アルフィー・アギウス ゲイリー・ティブス |
フィクス[注釈 1][1](The Fixx)は、1979年に結成されたニュー・ウェイヴ・ロック・バンド。全米チャートトップ20入りを果たした『ワン・シング・リーズ・トゥ・アナザー』、『セイブド・バイ・ゼロ』、『アーウィ・アーウィ』、『シークレット・セパレーション』などのヒットで知られる。このほかにも『レッド・スカイズ』や『スタンド・オア・フォール』など主に1980年代前半にヒット曲を連発し、『ディーパー・アンド・ディーパー』は1984年の映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のサウンドトラックにも採用された。
来歴
ポートレイツからフィクスへ(1979年 - 1981年)
大学時代の友人であるサイ・カーニン(ボーカル)とアダム・ウッズ(ドラムス)が1979年にロンドンで結成し、当初はポートレイツ(Portraits)と名乗っていた[2]。 追加メンバー募集により、トニー・マクグレイル(ギター)、ラッセル・マッケンジー(ベース)、ルパート・グリーンオール(キーボード)が加入し、ベースは後にチャーリー・バレットに交代した[3]。バンドはアリオラ・レコードから2枚のシングル『Little Women』と『Hazards In The Home』」をリリースした[4]。
1980年、マクグレイルの脱退に伴いフィリップ・ランボウのバンドに在籍していたジェイミー・ウェスト・オーラム[注釈 2]を新たなギタリストとして迎え、バンド名をフィクス(The Fix)に変更した[2]。 1981年2月に101 Recordsから初のシングル『Lost Planes』」がリリースされた[3]。この曲は101 Recordsによりライブ版と共に様々なコンピレーション・アルバムに収録されたほか、BBCラジオでもオンエアされた。これにより知名度が上がり、大手のMCAレコードからオファーを受けるに至った[4]。契約に際しMCAは、バンド名がドラッグ常習者を連想させる点を憂慮し変更を提案したが[5]、バンドが難色を示したため綴りを「Fix」から「Fixx」に変更する妥協案で合意した。
大手レーベル期(1982年 - 1991年)
1982年、ファーストアルバム『密室』が完成した[3]。このアルバムからはバンド初のヒット曲『スタンド・オア・フォール』と『レッド・スカイズ』が産まれ、アメリカ、イギリス、カナダなどでチャート入りを果たした。レコーディング完了後に脱退したバレットに代わり、ツアー要員としてアルフィー・アギウスが採用された。翌年アギウスはセカンドアルバム『リーチ・ザ・ビーチ』のレコーディングにも参加し、作曲者の一員としてはクレジットされたがバンドの正式メンバーからは外れ、ヘヴィメタルバンド、ファストウェイのツアーに帯同した。
フィクス最大のヒットアルバムとなった『リーチ・ザ・ビーチ』は1984年1月5日アメリカレコード協会によりプラチナディスクに認定された[3]。シングルカットされた『セイブド・バイ・ゼロ』や、『ワン・シング・リーズ・トゥ・アナザー』ではアギウスがベースを担当し、翌年リリースのサードシングル『サイン・オブ・ファイア』では後に正式メンバーとなるダン・K・ブラウンが代演した[3]。 カーニンとウェスト・オーラムはティナ・ターナーのアルバム『プライヴェート・ダンサー』制作に参加し、『ソウル・サバイバー』と『ベター・ビー・グッド・トゥ・ミー』で演奏した[2]。
1984年のサードアルバム『ファントムズ』からは『アーウィ・アーウィ』[注釈 3]、『サンシャイン・イン・ザ・シェイド』がシングルヒットし、当初『アーウィ・アーウィ』のB面扱いだった『ディーパー・アンド・ディーパー』も後にシングルリリースされた。この曲は映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のサウンドトラックに採用されたのも手伝い[3]、アメリカやカナダのラジオでパワープレイされた。
1985年、バンドは『A Letter to Both Sides』をレコーディングし、映画『フレッチ/殺人方程式』のサウンドトラックに提供した。翌年には4枚目のアルバム『ウォークアバウト』をリリースし、シングル『シークレット・セパレーション』と『ビルト・フォー・ザ・フューチャー』をヒットさせた。1987にはスタジオ作品とライブ音源を収録したコンピレーション・アルバム『リアクト』をリリースした。
1989年、スタジオアルバムとしては3年振りとなる『カーム・アニマルズ』がRCAレコードからリリースされた[6]。
1991年にはMCAに戻り6枚目のスタジオアルバム『Ink.』をリリースし、『見果てぬ夢』をアメリカ(35位)やカナダ(27位)などでヒットさせた。
マイナーレーベル期 (1992年 - 現在)
1994年ブラウンが脱退したが正式メンバーを補充せずスタジオミュージシャンで代用し、1995年から2000年頃まで主にクリス・テイトがアルバムやツアーでベースを担当した。テイトまたは別のベーシストを加えた5人体制で1998年のアルバム『Elemental』や、翌年のアルバム『1011 Woodland』が制作された。『1011 Woodland』には過去のヒット曲の再録音版やライブ版が収録された。
2002年バンドは、1960年代から1990年代のヒット曲をカバーしたコンピレーション・アルバム『When Pigs Fly (Songs You Never Thought You'd Hear)』に参加し、ナンシー・シナトラの『にくい貴方』を演奏した[7]。このアルバムにはほかにディーヴォやビリー・プレストンらが参加した。
2003年リリースされた9枚目のスタジオアルバム『Want That Life』にはベーシストとしてゲイリー・ティブス(元ロキシー・ミュージック、ヴァイブレーターズ、アダム&ジ・アンツ)が参加した[4]。
2008年ベースにブラウンが復帰するとバンドは、25周年記念としてCD2枚組のコンピレーション・アルバム『Twenty-fifth Anniversary Anthology』をリリースした。
こうして1980年代のメンバー構成に戻ったフィクスは2012年、アルバム『Beautiful Friction』をリリースしワールドツアーを開始した。
メンバー
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ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『密室』 - Shuttered Room (1982年、MCA) ※旧邦題『シャタード・ルーム』
- 『リーチ・ザ・ビーチ』 - Reach the Beach (1983年、MCA)
- 『ファントムズ』 - Phantoms (1984年、MCA)
- 『ウォークアバウト』 - Walkabout (1986年、MCA)
- 『カーム・アニマルズ』 - Calm Animals (1989年、RCA)
- 『インク』 - Ink (1991年、Impact)
- Elemental (1998年、CMC International)
- 1011 Woodland (1999年、CMC International/ Sanctuary)
- Want That Life (2003年、Rainman)
- Beautiful Friction (2012年、Kirtland)
- Every Five Seconds (2022年、BFD/The Orchard)
ライブ・アルバム
- 『リアクト』 - React (1987年、MCA)
- In Concert (1996年、King Biscuit Flower Hour)
- 『リアル・タイム・ストゥッド・スティル』 - Real Time Stood Still (1996年、Repertoire)
- Live at Rockpalast (2014年、Repertoire)
コンピレーション・アルバム
- 『ワン・シング〜グレイテスト・ヒッツ』 - Greatest Hits – One Thing Leads to Another (1989年、MCA)
- Missing Links (1994年、R'n'D)
- Ultimate Collection (1999年、Hip-O)
- Elemental + 1011 Woodland (1999年、SPV GmbH)
- 20th Century Masters – The Millennium Collection: The Best of the Fixx (2000年、MCA)
- Extended Versions: The Encore Collection (2000年、BMG)
- 『ハッピー・ランディングス&ロスト・トラックス』 - Happy Landings & Lost Tracks (1996年、Beyond/Rainman)
- Then and Now (2002年、CMC International)
- Stage One (2004年、JARC)
- The Twenty-Fifth Anniversary Anthology (2006年、Rainman)
注釈/脚注
注釈
脚注
- ^ “The Fixx - Shuttered Room (1982, Vinyl) | Discogs”. Discogs. www.discogs.com. 2020年8月7日閲覧。
- ^ a b c Dutton, Earle (2014年7月14日). “Interview with Cy Curnin of The Fixx”. Equality365.com. 2019年5月1日閲覧。
- ^ a b c d e f コリン・ラーキン, ed (2003). ポピュラー音楽百科事典 (Third ed.). ヴァージン・ブックス. p. 196. ISBN 1-85227-969-9
- ^ a b c Erlewine, Stephen Thomas. “The Fixx | Biography, Albums, Streaming Links” (英語). オールミュージック. 2019年5月1日閲覧。
- ^ James, Gary. “Gary James' Interview With Cy Curnin Of The Fixx”. Classicbands.com. 2019年5月1日閲覧。
- ^ Though 1988 is listed as the copyright and publishing date on the initial pressings of カーム・アニマルズ, the booklet of Ultimate Collection notes January 1989 as the release date of its debut single "Driven Out". Additionally, The Fixx wrote on Twitter on February 7, 2015, "Back on this day....in 1989.....we released #CalmAnimals.....", implying that the album was released on February 7, 1989.
- ^ “When Pigs Fly (Songs You Never Thought You'd Hear) (2002, CD) | Discogs”. Discogs. www.discogs.com. 2020年8月7日閲覧。
外部リンク
「The Fixx」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- ‘They are flying kites.' はあいまいな文である.
- 話し中です (《主に英国で用いられる》 The number's engaged.).
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 総称単数 《たとえば The dog is a faithful animal. の dog》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- 『Scotish』は、『The Scottish Symphony』や『Scottish authors』、あるいは、『Scottish mountains』のような、より正式な言葉遣いの傾向がある
- STD(神学博士)はラテン語のSanctae Theologiae Doctorに由来する
- 『The boy threw the ball(少年がボールを投げた)』は、能動態を使う
- 『The ball was thrown(ボールは投げられた)』は簡略化された受動態である
- 1992年,「The Animals(どうぶつたち)」という本のために,まどさんの動物の詩のいくつかが皇后美(み)智(ち)子(こ)さまによって英訳された。
- 式典は,3Dコンピューターアニメ映画「I Love スヌーピー The Peanuts Movie」の米国公開の数日前に行われた。
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