T-Seriesへの支持
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 04:39 UTC 版)
「大登録者戦争」の記事における「T-Seriesへの支持」の解説
ピューディパイとその支持者が「個人対企業」の構図で競争を解釈していることとは対照的に、T-Seriesの支持者は「インド対世界」の構図で争いを解釈している。特に、2019年におけるインドとパキスタン間の関係悪化によりインドのナショナリズムが高まっている状況に呼応されている。インドのインターネット利用率は年々急増、現在は中国に次いで世界2位の規模となっている(日本は6位)。2018年末に公表された「国別YouTubeへの月間アクセスランキング」ではインドが5位(日本は4位)であり、年々利用率が増加している(中国はYouTube等へのアクセス規制をしている)。大きな要因の一つに、ムケシュ・アンバニが2016年に無料接続サービスを始め、2017年から2018年にはサービス拡大をしており、T-Seriesの登録者数は実際その二年間に急激な増加を見せている。 T-Seriesの会長、バスハン・クマールは2018年末のインタビューで「インド国民の為に音楽を提供している」、「父の夢の実現の為に努力している」と答えている。同年の12月に会長の巨額の脱税が発覚した。2019年3月には会長が自身のTwitterで「インド国民としてT-Seriesを登録してほしい」と動画を投稿。「愛国心を煽ってまで登録者数を伸増やしたいのか。」、「自身の企業と国とを結び付けるな。」などと厳しく批判された。 インドのデリー高等裁判所への訴えにより、ピューディパイの楽曲「bitch lasagna」と「Congratulations」を4月11日以降、インドのYouTubeからアクセスできなくした。判決内容はあくまでも「インドへの中傷」としており、会長やT-Seriesへの問題については一切触れていない。同裁判所はYouTubeに対しピューディパイの二つの楽曲をストリーミング再生サービス全体でアップロード不可にするよう要請している。
※この「T-Seriesへの支持」の解説は、「大登録者戦争」の解説の一部です。
「T-Seriesへの支持」を含む「大登録者戦争」の記事については、「大登録者戦争」の概要を参照ください。
- T-Seriesへの支持のページへのリンク